Category Archives: くすり

医薬品・くすりに関する情報です

処方箋要件に関する専門委員会(独 2025.07.15)

独当局のBfArMは7月15日、処方箋要件に関する専門委員会を開催し、アシクロビルバッカル錠50mg、メラトニン3mg錠の処方箋不要化の申請を全会一致で承認した一方、ルパタジンについては申請を全会一致で却下しています。

8月19日にプレゼンスライドとともに、議事録がアップされていたので紹介します。

続きを読む


薬剤師によるワクチン接種の最近の世界的動向と今後の展望(FIP)

薬剤師主導のワクチン接種に関する国際的な取り組み状況などを記したレポートがこのほど公表されています。

【FIP 2025.08.22】
Global lessons in pharmacist-led vaccination highlighted in new FIP insight report
https://www.fip.org/news?news=newsitem&newsitem=655

続きを読む


個人宅向け在宅対応に1回平均98分、フィーが見合うか?(国内調査)

日本総合研究所の持続可能で質の高い医療提供体制構築に向けた研究チームが日本保険薬局協会の支援を受け、薬局薬剤師が個人宅向け在宅業務に要する業務負荷(時間的負荷と精神的負荷)についての調査結果をまとめ、18日に公表しています。

【日本総研 2025.08.18】
薬剤師の個人宅向け在宅業務実態に関する大規模調査
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/20250818_kawafune.pdf
https://www.jri.co.jp/column/opinion/detail/16039/

続きを読む


Liste B+ 医薬品は日本でいうところの零売?(スイス)

スイスでは、2018年までは次の5つのカテゴリーで医薬品が区分されていました。

  • Liste A: 医師または獣医師の処方箋に基づく処方箋医薬品(1回限り)
  • Liste B: 医師または獣医師の処方箋に基づく処方箋医薬品
  • Liste C: 医療専門家による専門的な助言の対応が必要な医薬品
  • Liste D: 専門的な助言の対応が必要な医薬品
  • Liste E: 専門的な助言の対応を必要としない医薬品

2019年1月、制度の見直しがされ区分Cが廃止に。

続きを読む


処方薬や市販薬の乱用又は依存症に対する新たな治療方法及び支援方法・支援体制構築のための研究 (2024厚生労働科学研究)

5つの研究分担課題を設定し、市販薬・処方薬が引き起こす健康問題の実態を多面的に明らかにするとともに、治療および支援の介入のあり方を検討

【2024厚生労働科学研究】
処方薬や市販薬の乱用又は依存症に対する新たな治療方法及び支援方法・支援体制構築のための研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/176298

続きを読む


国際流通する偽造医薬品等の実態と対策に関する研究(2023厚生労働科学研究)

インターネットを介して国際流通する医薬品の実態や国際的規制の動向を明らかにすることにより、より効果的な啓発と対策の強化に資するため行われた。(2024.06.25にXに投稿したものを記事化しました)

【2023厚生労働科学研究】
国際流通する偽造医薬品等の実態と対策に関する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/171616

目に留まった分担研究を紹介したい

続きを読む


「お尻を大きくする」目的で乱用されるシプロヘプタジンは処方箋医薬品に(仏)

仏当局のANSMは2024年6月26日、美容目的の体重増加に悪用されることを防止するための継続的な取り組みの一環として、シプロヘプタジン(ペリアクチン4mg)を、2024年7月10日より処方箋医薬品にすると発表しています(2024.06.27にXに投稿したものを再構成しました)

【ANSM 2024.06.26】
À compter du 10/07/2024 la cyproheptadine (Périactine 4mg) sera dispensée uniquement sur ordonnance
https://ansm.sante.fr/actualites/a-compter-du-10-07-2024-la-cyproheptadine-periactine-4mg-sera-dispensee-uniquement-sur-ordonnance

続きを読む


薬剤師の栄養指導はリスクのある患者を特定し評価することに焦点を当てるべき(国内研究)

管理栄養士を配置する薬局は増加しているものの、栄養関連サービスを提供している地域薬局の数は限られている。

この研究では、今後の展望や課題について、インタビューで明らかにしています。

続きを読む


市販薬の過剰摂取で救急外来を受診した患者の疫学的特徴は?

市販薬(OTC)の過剰摂取で救急外来を受診した患者の疫学的特徴を調査

薬物乱用・依存状況の実態把握と薬物依存症者の社会復帰に向けた支援に関する研究(2022年厚生労働科学研究)の分担研究の関連研究(2024年7月16日のXへの投稿を再構成しました)

PCN Reports 15 July 2024】
Prospective multicenter study of the epidemiological features of emergency patients with overdose of over-the-counter drugs in Japan
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11250410/

続きを読む


性別特有の疾患の対応に苦慮する日本の地域薬剤師

女性特有の疾患に男性薬剤師が、男性特有の疾患に女性薬剤師がどういう思いで接しているかを調査した研究です。

調剤薬局5社に勤務の薬剤師8011名に調査したところ、日本の地域薬剤師は性別特有の疾患に対する服薬指導を行う上で障壁を抱えているとしています。

続きを読む