Category Archives: くすり

医薬品・くすりに関する情報です

オセルタミビル、イナビル、シムビコートのスイッチは必要?(意見募集開始)

厚労省は、オセルタミビル(タミフル)、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)、ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(シムビコート)の3成分について、スイッチOTCとした際の効能・効果、OTCとしてのニーズ、OTC化された際の使われ方、スイッチOTC化の課題点及びその対応策等について、意見募集を開始しています。(1月7日まで)

今回の意見募集は、医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議での検討に先立って行われるもので、承認を前提とした意見募集ではありませんが、意見募集を行い、生活者や専門家の視点でメリット・デメリットについての声を広く求めることで、評価検討会議での判断材料ともなります。

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メサラジン使用中の特発性頭蓋内圧亢進症の発現に留意が必要(英MHRA)

英医薬品庁のMHRAは、メサラジン投与患者において、特発性頭蓋内圧亢進症 (IIH:Idiopathic intracranial hypertension)が極めて稀だが報告されているとして、製品情報に警告を追加すると発表しています。

【英MHRA Drug Safety Update 2025.12.04】
Mesalazine and idiopathic intracranial hypertension
https://www.gov.uk/drug-safety-update/mesalazine-and-idiopathic-intracranial-hypertension

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都道府県薬剤師会がとりまとめる「緊急避妊薬販売薬局等名簿」への掲載は?

来年の2月からの販売が開始されるとされている要指導医薬品としての緊急避妊薬薬局ですが、半浴びにあたっては、近隣の産婦人科医等との連携体制についての申告が必要となっています。(→TOPICS 2025.10.28

一方で、所在する地域の都道府県医師会と都道府県薬剤師会との間で予め合意されている場合においては、都道府県薬剤師会でとりまとめる「緊急避妊薬販売薬局等名簿」と、都道府県医師会でとりまとめられる「連携医療機関名簿」の相互の共有をもって、連携体制とすることが示されていることから、各都道府県薬剤師会単位で、「緊急避妊薬販売薬局等名簿」づくりが始まっています。

私の所属する県でも通知が来たことから、各都道府県薬剤師会がどのような対応を行っているのかHPで確認しました。

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OTC類似薬の患者負担は選定療養よりも零売?(参院厚労委)

2日の参議院厚生労働委員会で、猪瀬直樹(日本維新の会)委員と政府のやりとりが興味深かったので文字起こししました。

OTC類似薬の追加負担を選定療養として求めることが妥当なのか、零売も認めて、現行の法制度で可能なのかどうかの質問ではないかと思いました。

【参議院インターネット中継】
2025年12月2日・厚生労働委員会(5:34:25あたりから)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=8768

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2026年調剤報酬改定の注目点は?(2025.11.28中医協)

11月28日開催の中医協総会では、議題として調剤が取り上げられ、各委員からさまざまざまな意見が寄せられています。

【厚労省 2025.11.28開催】
第631回中医協
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_66368.html

調剤について(その2)
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001600992.pdf

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ビタミンB6含有製品の販売には薬剤師の関与が必要(豪州)

TOPICS 2025.06.29 で中間報告書を紹介した豪州におけるビタミンB6の販売規制ですが、25日、暫定決定を踏襲した最終決定を公表し、安全対策を発表しています。

【TGA 2025.11.25】
Stronger safety controls to be introduced for products containing vitamin B6
https://www.tga.gov.au/news/media-releases/stronger-safety-controls-be-introduced-products-containing-vitamin-b6

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注目候補成分の関係医学会などの見解は?(転用に関する評価検討会議)

21日、医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議が開催され、注目成分に対する検討が行われています。

うっかり実況を見なかったのですが、関係医学会・医会などからは厳しい評価が出されていますので紹介しておきます。

【厚労省 2025.11.21 開催】
第34回 医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_65985.html

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高血圧がある人への経口避妊薬供給時の留意点は?

米国では経口避妊薬市販化や処方箋なしでの供給がすすめられていますが、ユーザーの禁忌である高血圧症をどのようにスクリーニングすべきかという専門家会合からの提言です。

Am J Prev Cardiol. 2025 Oct 10】
Over-the-counter access to combined oral contraceptives for individuals with hypertension: an expert review
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12554057/

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最近の国内の高齢者のCOVID-19ワクチンの接種状況は?

2024年4月にCOVID-19ワクチンの国の予防接種プログラムの実施が自治体に委任されていますが、これ以降の65歳以上の高齢者におけるCOVID-19ワクチン接種率はどうだたのか、また接種に連する要因にはどういうものがあるのかを検討した研究です

Hum Vaccin Immunother. 2025 Nov 12】
Nationwide survey of municipal policies and COVID-19 vaccination uptake among older adults in Japan during 2024–2025
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12622345/

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Läkemedelssnacket(薬について話し合う)(スウェーデン)

スウェーデン医薬品庁(Läkemedelsverket)では現在、健康に関する会話を促進することを目的として、保護者に対し、子どもと薬について話し合うよう呼びかける「Läkemedelssnacket(薬について話し合いましょう)」と名付けたキャンペーンが実施されています。

Läkemedelssnacket
(スウェーデン医薬品庁 2025.11.10)
https://www.lakemedelsverket.se/sv/kampanjer/lakemedelssnacket

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