>これまでドイツといえば、地域薬局は高齢者施設への医薬品の供給を担っているもの、薬局間で不公平が生じないよう、その供給は輪番制になっている他、施設患者における薬剤の管理等についても研修を受けた介護福祉士の仕事、また、在宅患者に対しても訪看Nrsの仕事とされています。
そうなると、こういった患者へのアドヒアランスを高めるための repackaging(分包作業)はどうなっているかということ頭をよぎりますが、最近の論文で現状を垣間見ることができました。
>これまでドイツといえば、地域薬局は高齢者施設への医薬品の供給を担っているもの、薬局間で不公平が生じないよう、その供給は輪番制になっている他、施設患者における薬剤の管理等についても研修を受けた介護福祉士の仕事、また、在宅患者に対しても訪看Nrsの仕事とされています。
そうなると、こういった患者へのアドヒアランスを高めるための repackaging(分包作業)はどうなっているかということ頭をよぎりますが、最近の論文で現状を垣間見ることができました。
欧州の地域薬局の団体のPGEUは、予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割を拡大することで、患者の治療成果向上、医療システムの容量増強、欧州医療サービス全体のレジリエンス強化が図れるとしたポジションペーパーを公表しています。(Xに2025.11.29の投稿を記事化しました)
【PGEU 2025.11.25】
PGEU Press Release – Europe is underusing its largest primary care network: PGEU calls for policy changes to unlock the full potential of community pharmacy in cardiovascular health
https://www.pgeu.eu/publications/pgeu-press-release-europe-is-underusing-its-largest-primary-care-network-pgeu-calls-for-policy-changes-to-unlock-the-full-potential-of-community-pharmacy-in-cardiovascular-health/
イタリアではコロナ禍をきっかけに、薬局に心電図計、ホルター心電図、血圧ホルターモニタリングが設置され、地域薬局でホルター血圧・心電図などの遠隔医療検査として実施、必要に応じて、心臓専門医などの専門家が配置された報告センターに送信する取り組みがあるそうです。(Xに2025.06.14に投稿したものを再構成しました)
下記ブログ記事によれば、仕組みは次のようになっている
英国王立薬剤師会(RPS)はこのほど、薬剤師チームを「緩和ケアと終末期ケアの中心に据える」改革を求める政策文書(policy document)を公表しています。
【RPS 2025.11.27】
Pharmacy teams must be fully integrated into palliative care, says RPS
https://www.rpharms.com/about-us/news/details/pharmacy-teams-must-be-fully-integrated-into-palliative-care-says-rps
TOPICS 2025.06.29 で中間報告書を紹介した豪州におけるビタミンB6の販売規制ですが、25日、暫定決定を踏襲した最終決定を公表し、安全対策を発表しています。
【TGA 2025.11.25】
Stronger safety controls to be introduced for products containing vitamin B6
https://www.tga.gov.au/news/media-releases/stronger-safety-controls-be-introduced-products-containing-vitamin-b6
スウェーデン医薬品庁(Läkemedelsverket)では現在、健康に関する会話を促進することを目的として、保護者に対し、子どもと薬について話し合うよう呼びかける「Läkemedelssnacket(薬について話し合いましょう)」と名付けたキャンペーンが実施されています。
Läkemedelssnacket
(スウェーデン医薬品庁 2025.11.10)
https://www.lakemedelsverket.se/sv/kampanjer/lakemedelssnacket
カテゴリー: Pharmacist, くすり, 公的機関情報, 海外の薬剤師, 海外公的機関
タグ: Läkemedelssnacket, くすり教育, スウェーデン医薬品庁
豪ビクトリア州では、コミュニティ薬剤師の役割拡大に向けての試行サービスがおこなわれていましたが、このほどこのプログラムが恒久化され、同州保健省では ‘get it at the chemist without a visit to the GP’キャンペーンを開始しています
Chemist Care Now~Get it at the chemist
https://www.betterhealth.vic.gov.au/chemist-care-now
カテゴリー: Pharmacist, 公的機関情報, 海外の薬剤師, 海外公的機関, 薬剤師の職能
タグ: Chemist Care Now, ビクトリア州, 豪州
オーバードーズの問題など、日本でも若者の抱える問題に身近な薬局がどう関わるかという意見が出ていますが、お隣韓国では、ソウル特別市の薬剤師会が、未成年の女子を対象とした“소녀돌봄약국”(少女ケア薬局・女の子思いやりの薬局)という取り組みが行われているそうです。
소녀돌봄약국 안내(少女ケア薬局・案内)
(ソウル特別市薬剤師会 2019.10.24)
https://www.spa.or.kr/board/NOTICE/board.do?SQ=233275
アイルランド保健相は14日、薬剤師が8つの一般的な症状の治療を提供することを可能とする保健法に基づく規制に署名した発表しています。
【アイルランド保健省 2025.11.14】
Minister for Health signs legislation that will enable pharmacists to prescribe for certain common conditions for the first time
https://www.gov.ie/en/department-of-health/press-releases/minister-for-health-signs-legislation-that-will-enable-pharmacists-to-prescribe-for-certain-common-conditions-for-the-first-time/
今回の薬局の業務範囲の拡大は、今年9月に発表されたCommunity Pharmacy Agreement 2025(コミュニティ薬局協定2025)(→TOPICS 2025.09.19)に基づくCommon Conditions Service (CCS)と呼ばれるもので、これにより、下記8つの症状について近くサービスの提供が可能となります。
カテゴリー: minor ailment(軽度の疾患), Pharmacist, 公的機関情報, 海外の薬剤師, 海外公的機関, 病気, 薬剤師の職能
NHS Englandは29日、イングランド全土の街中薬局で、女性は国民保健サービス(NHS)を通じて緊急避妊薬を無料で入手できるようになったと発表しています。
【NHS England 2025.10.29】
Free ‘morning after pill’ for women at high street pharmacies thanks to NHS expansion
https://england.nhs.uk/2025/10/free-morning-after-pill-women-high-street-pharmacies-nhs-expansion/