Category Archives: 海外の薬剤師

海外の薬剤師の取組みを紹介します。

地域薬局で500万人の軽度疾患に対応(NHS Pharmacy First)

今年4月から再取組みを始めた本サイトの情報提供で、しばしば登場する英国NHSのPharmacy Firstの取り組みについて、改めて紹介したいと思います。

英国では、GPの予約がなかなかとれないという話は日本でもよく耳にする話ですが、
2024年1月31日により始まったこのPharmacy Firstは、簡単に言うと、よくある症状ぐらいでは、GPの貴重な予約枠を埋めてくれるなというのがこの取り組みの目的のようです。
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カナダ・ブリティッシュコロンビア州における薬局サービス

薬剤師は医療チームの重要な一員であり、様々なサービスを提供しています。

2023年6月以降、40万9000人以上が薬剤師から軽度の病気の治療を受け、また無料で避妊薬が入手されています。

Pharmacy Services in B.C.
(カナダ・ブリティッシュコロンビア州 2025.04.16 Update)
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/accessing-health-care/pharmacy-services

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薬史学からみたワクチン接種者としての日本の薬剤師の役割

法政大学経済学部現代ビジネス学科教授の論考

日本におけるCOVID‑19危機について考察し、明治初期(1868‑1912)と⽶国占領下(1946‑1952)という⼆つの異なる時期における薬学史の立場から教訓をまとめるとともに、日本の医療制度における薬剤師の役割と地位の変化を明らかにしています。(Xに2024.08.22に投稿したものを再構成しました)

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薬局砂漠を防ぐには地域唯一薬局への財政的な支援が必要(米国研究)

薬局脆弱性指数(pharmacy vulnerability index)を基に薬局砂漠の現状を分析し、必要な政策について検討

JAMA Netw Open.2025 Mar 3】
Vulnerability Index Approach to Identify Pharmacy Deserts and Keystone Pharmacies
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11907307/

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農村健康学校~薬剤師による健康教育(スペイン)

2024年に南アフリカのケープタウンで開催されたFIPの年会で、スペインで取り組まれた、農村健康学校~薬剤師による健康教育(Escuelas rurales de salud: educación sanitaria por el farmacéutico)プロジェクトが最優秀健康促進キャンペーンとして認定。

いったいどういうものなのか調べてみました。(Xに2024.09.03に投稿したものを再構成しました)

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Minor Health Conditions Service は医療へのアクセスを向上させる(NZ)

ニュージーランド保健省(Te Whatu Ora)は、2023年に10の重点地域の700を超える薬局で行われた地域薬局を基盤とした軽症患者向け試験的サービス(MHCS:Minor Health Conditions Service)の結果を公表した。(Xに2024.08.29に投稿した投稿を再構成しました)

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日本に倣った緊急避妊薬の試験販売実施へ(台湾)

台湾医薬品食品局(FDA)は4月30日、緊急避妊薬(事後避孕藥)の処方箋なしでの販売を部分的に認可する可能性があることを明らかにした。

面前服用や3週間後の婦人科受診など、現在日本で行われている試験版売のプログラムを参考に台湾の国情に合った計画を立案したいと伝えている。(Xに5月2日に投稿したものを再構成しました)

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薬局の民営化がもらたしたもの(スウェーデン)

2009年に薬局が国営化から民営化となったスウェーデンですが、その後の薬局業界がどうなっているかをまとめた報告書が目に留まったので紹介したいと思います(5月1日にXに投稿したものを再構成しました。誤訳があったらご指摘下さい)

この報告書は、規制緩和以前から現在に至るまで薬局業界がどのように発展してきたのか、また今後どのように発展していく可能性があるのか、様々な側面に光を当てることを目的として、スウェーデン競争当局(KKV)が外部に委託し、4月24日に調査報告書として公表されました。

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医療砂漠への対応策としての地域薬局・薬剤師を活用した行動計画(仏)

フランソワ・バイルー仏首相は4月25日、国内で問題になっている医療砂漠(déserts médicaux)への対応策として、地域薬局・薬剤師を活用するなどを含む、フランス国民の医療アクセス強化のための行動計画(le pacte)を発表した。

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アロプリノールが要薬剤師薬にスイッチへ(NZ)

ニュージーランド当局のMEDSAFEは5月1日、今年2月26日に開催された医薬品分類委員会(Medicines Classification Committee)の記事録を公開し、アロプリノールの要薬剤師薬への再分類が同意されたことを明らかにしました。

【MEDSFAFE 2025.05.01】
Minutes for the 73rd meeting of the Medicines Classification Committee held at 133 Molesworth Street, Wellington on 26 February 2025
https://www.medsafe.govt.nz/profs/class/Minutes/2021-2025/73mccMin26Feb2025.htm

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