Category Archives: 零売・OTC類似薬

OTC類似薬や零売について考えます

薬局製造販売医薬品の範囲の見直しに向けた研究(2024厚生労働科学特別研究)

薬局製剤指針等の喫緊の改定に向けた基礎資料とすることを目的に、現在の薬局製剤指針、製造販売承認基準、薬局の実態等を整理し、漢方・生薬製剤の位置付けについて検討を行った

【2024厚生労働科学特別研究】
薬局製造販売医薬品の範囲の見直しに向けた研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/178100

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薬剤師の権限拡大やセルフメディケーション推進も必要(財政審建議)

27日、財務大臣の諮問機関の財政制度等審議会は、今年の「骨太の方針」に向けた春の建議をとりまとめています。

医薬品・調剤分野では、

  • 費用対効果評価の一層の活用に向け、現行の評価体制の抜本的な強化
  • リフィル・フォーミュラリの推進
  • 調剤基本料の適正化と、対人業務へのシフト
  • セルフケア・セルフメディケーションの推進

などが盛り込まれています。

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薬剤師と購入者の認識だけで零売を行うことは不適切(参院厚労委)(速報)

13日、参議院厚生労働委員会で、改正薬機法の審議が行われています。

トップバッターは神谷まさゆき議員が質問に立ちました。

冒頭、事前通告していない項目について答弁を求めています。

【参議院インターネット審議中継】
厚生労働委員会(2025.05.13)
https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/detail.php?sid=8510

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直接アクセス医薬品(Médicaments en accès direct)(仏)

フランス当局のANSMの投稿を見て知ったのですが、日本の薬局医薬品にあたる、薬剤師の関与の下に販売できる医薬品のカテゴりー(Médicaments en accès direct、直接アクセス医薬品)があるとのこと。 続きを読む


豪州のPharmacist only medicines

豪TGAのサイトに医薬品の分類(Schedule)一覧があることを最近ようやく確認しました。

Therapeutic Goods (Poisons Standard—February 2025) Instrument 2025
https://legislation.gov.au/F2025L00049/latest/text

注目は、Schedule 3—Pharmacist only medicines(要薬剤師薬)

一部を抜粋しました。数量や年齢を規定するものや、意外な成分もあります。 続きを読む


零売をめぐるこれまでの経緯とこれからの展望と私見

零売の原則禁止を盛り込んだ薬機法改正案が4月17日に附帯決議が付されて衆議院を通過したところですが、日刊薬業のアーカイブの記事をチェックすると、これまでの経緯を垣間見ることができます。

日刊薬業紙面版アーカイブ
https://nk-arch.jiho.jp

おそらく、昭和40年代くらいまでは、今のような医療用・一般用といった区分はあいまいだったようで、市販向けの小包装と医科向けの大包装との用量価格差から、さまざまなものが零売されていたようです。 続きを読む


米FDAのOTCに関する新たな政策決定

トランプ政権の誕生でこの通りにスムーズにいくかどうかはわかりませんが、米FDAでは最近、OTCに関する新たな政策決定をしています。

1月にXで投稿しましたが、整理して記事としました。

この通りに進めば、近い将来、アプリやウェブサイトを通じて自己検査のプロセスを完了することにより、従来の処方箋医薬品が処方箋なしで買えるようになるということのようです。 続きを読む