(速報)追加料金の対象となるOTC類似薬77品目は?(未定稿)

医療費抑制策として、OTC類似薬のうち77成分について追加負担が行われることが決まっていますが、その概要が明らかになっています。(この投稿は情報を整理確認の上、随時更新します)

当初言われていた適応症ではなく、最大用量が医療用とOTCが同じもの、配合剤は除外という基準で選択されたようです。果たしてこれでよいのかどうか、今回対象とならかったものも含めて紹介します。


1総合感冒薬、解熱鎮痛剤(内服)

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
ロキソプロフェンナトリウム 水和物  188 ロキソニン 第1類  ロキソニンS
イブプロフェン 4 ブルフェン 指定第2類
サリチルアミド・アセトアミノフェン・無水カフェイン・プロメタジンメチレンサリチル酸塩 10 PL配合顆粒 指定第2類

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
アセトアミノフェン カロナール 第2類  ロキソニンS

 

2.鎮咳去痰薬(内服)

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
L-カルボシステイン  219 第2類 ムコダイン去たん錠Pro500

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
デキストロメトルファン臭化水素酸塩 第2類 メジコンせき止め錠Pro
チペピジンヒベンズ酸塩
アンブロキソール塩酸塩
ブロムヘキシン塩酸塩
ジヒドロコデイン塩酸塩

 

3.抗アレルギー剤、抗ヒスタミン剤(内服)

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
エピナスチン塩酸塩  46 アレジオン 第2類 アレジオン20
フェキソフェナジン塩酸塩  257 アレグラ 第2類 アレグラFX
フェキソフェナジン塩酸塩・塩酸プソイドエフェドリン  28 ディレグラ 要指導 アレグラFXプレミアム
ベポタスチンベシル酸塩  83 タリオン 第2類 タリオンAR
ロラタジン  38 クラリチン 第2類 クラリチンEX

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
セチリジン ジルテック 第2類 新コンタック鼻炎Z
ストナリニ Zジェル

 4.胃腸薬

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
イトブリド塩酸塩  6 ガナトン 第1類   イラクナ
 炭酸水素ナトリウム  3

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
ランソプラゾール タケプロン
オメプラゾール オメプラ-ル
ラベプラゾール パリエット
ファモチジン ガスター
テプレノン セルベックス
ウルソデオキシコール酸 ウルソ  第3類 タナベ胃腸薬ウルソ
  S・M配合散 など

5.下剤・止瀉薬

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
酸化マグネシウム  268 マグミット 第3類 マグミットK
ビコスルファ-トナトリウム水和物  23 ラキソベロン錠 第2類 ビュースルー・ソフト
ビサコジル 3  テレミンソフト 第2類  オイレスA
マルツエキス  2 マルツエキス 第3類 和光堂マルツエキス
ベルベリン塩化物水和物・ゲンノショウコエキス  3 フェロベリン配合錠 第2類 ワカ末止瀉薬錠

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
センノシド プルゼニド 指定第2類 コーラックハーブ
ロペラミド ロペミン 第2類 ピタリット

6.ビタミン剤

対象になったもの

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
アスコルビン酸  4 アスコルビン酸原末「マルイシ」 第3類 アルコルビン酸K
トコフェロール酢酸エステル 12 ユベラ錠 第3類 エセブロンE(配置薬)
沈降炭酸カルシウム・コレカルシフェロール・炭酸マグネシウム デノタスチュアブル  第2類  新カルシチュウD3

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
フルスルチアミン アリナミン 第2類 アリナミンA
メコバラミン メチコバール 第3類 ナボリンS
リボフラビン酪酸エステル ハイボン 第3類 ヘルビタBB「トーイ」
ピリドキサールリン酸エステル ピドキサール 第3類 アクテージSN錠

7.泌尿器系薬

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
イソコナゾール塩酸塩  1 アデスタン膣錠 第1類 メンソレータムフレディCC1
オキシコナゾール塩酸塩  3 オキナゾール膣錠 第1類 オキナゾールL100/L600
フラボキサート塩酸塩 3 ブラダロン 指定第2類 レディガードコーワ

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
プロピベリン塩酸塩 バップフォー 要指導 バップフォーレディ

 

8.その他内服薬

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
ポリエンホスファチジルコリン 4 EPL 第3類  エサヘパンS
ブドウ酒 0 ブドウ酒 第3類  ブドウ酒

9.点眼薬

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
アシタザノラスト水和物 7 ゼペリン 第2類 アレジフェンス
ケトチフェンフマル酸塩 6 ザジテン 第2類 ジキナAL点眼薬
ペミロラストカリウム  1 ペミラストン 第2類 ノアールPガード点眼液

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
トラニラスト リザベン  第2類 ロートアルガードプレテクト
クロモグリク酸ナトリウム
精製ヒアルロン酸ナトリウム ヒアレイン  第2類  ヒアレインS
プラノプロフェン ニフラン マイティアアイテクト
シアノコバラミン サンコバ
アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 AZ

10.点鼻薬

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
フルチカゾンプロピオン酸エステル  21  フルナーゼ 指定第2類 フルナーゼ点鼻薬<季節性アレルギー専用>
モメタゾンフランカルボン酸エステル水和物  73 ナゾネックス 要指導 ナゾネックスウ点鼻薬<季節性アレルギー専用>
塩酸テトラヒドロゾリン・プレドニン  1 コールタイジン 指定第2類 コールタイジン点鼻液a

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例
クロモグリク酸ナトリウム

 

00.000000

成分名 薬剤費
(億円)
医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例

OTCとして配合例がある成分で対象にならなかったもの

成分名 医療用製品例 リスク区分 配合されているOTC例

対象にはなったものの、ロキソプロフェンテープなど剤型違いの扱い、ピコスルファート内用液など、市販化されていない剤型の取り扱いは現時点ではわかりません。


2025年12月24日 11:59 投稿

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