2026年改定短冊に思う(2026調剤報酬改定の展望①)

23日開催の中医協で、2026年診療報酬(調剤報酬)改定の方針となる「個別改定項目について」(いわゆる「短冊」)が示されました。

具体的な点数は答申のときになりますが、改定の方向性や論点(項目)をまとめたものとなっていますので、どのような影響があるのか、改定に向けてどのような準備が必要かの材料となります。

【厚労省 2026.01.23開催】
第644回中医協
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_69213.html

個別改定項目について(その1)[PDF形式:4.6MB]
https://www.mhlw.go.jp/content/10808000/001639439.pdf

今回の改定は、これまでの概念の根幹を揺るがすものになっています。

率直な感想として、思い付きで中医協に示したものを議論されたとして落とし込んだだけの内容で、ホント無茶苦茶だと思います。

また、一部要件は厳しくなっていますが、全体として在宅関連の点数を強化(まあ優遇)しているようにも思いました。

算定要件は複雑・多岐にわたり、おそらく現場はますます算定のために血眼になって、在宅や保険調剤業務以外に目がいかなくなると思います。(個別指導とかはどうなるんだろう)

本当にこれでよいのでしょうか?

また、小規模薬局には不利となる要件が多々あります。

果たして、本当に患者のためのものになっていくのでしょうか?

組織化・大規模化=効率化は自明の理 ですが

だからといって、今回の改定は明らかに薬局規模による過度の差別につながる内容だと思います。

「患者のための薬局ビジョン」がバイブルのように引用された結果だと思いますが、実感としては

患者ための薬局ビジョン
   ↓
医療機関のための調剤薬局ビジョン
   ↓
厚労省の意向に忠実な大規模チェーン薬局のための調剤報酬ビジョン

ではないでしょうか

個人的には

  • 今ある小規模のインフラも生かして、限られた医療保険とリソースを有効活用するのか
  • それとも、特定の医療機関にだけ貢献する「調剤」薬局を肥大化させたいのか

いずれなのか、国には方向性をはっきり示していただきたいと思いますが、国や審議会の総意としては後者なのでしょう。

個別の項目については、解釈をどうするのか、通知で示されるものもあるので、今後の議論や指摘で変更になるものもあると思いますが、この後の記事で触れていければと思います。


2026年01月23日 12:37 投稿

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