日本の薬学部におけるプライマリーケア教育の現状と課題を調査し、今後の改善策を提案した研究です
【Curr Pharm Teach Learn. 2026 Jul 13】
Primary care education in undergraduate pharmacy programs in Japan: A nationwide content analysis of publicly available syllabi
https://sciencedirect.com/science/article/pii/S1877129726000742
調査は2025年4月の時点で全国81の薬学部・薬学科のうち、シラバスが閲覧可能な63の薬学部のシラバスにプライマリケア関連のコースが網羅されているかどうか検討。
プライマリケア関連科目の数は、国立大で15、公立大で3、私立大で154と、私立大で多く取り入れられていて、1大学あたりの平均科目数は、国立2.5、公立1.5、私立3.8。
また、国公立大と私立大とでは、教育方法の傾向に違いがあるとしています。
- 国公立大学:プライマリケアを概念的・体系的に位置付け、カリキュラムへ組み込む傾向が強い(概念的な理解を重視)
- 私立大学:具体的な講義や実習の中でプライマリケアを扱う傾向が強い(実践的側面に偏る)
うち一部の大学ではプライマリーケアを実習(臨床現場での実地研修)だけに限定し、「プライマリケアの概念と日本の地域包括ケアシステム」といった体系的な教育が不足していると指摘しています。
一方で14学部(22.2%)ではシラバスにプライマリーケアについての言及がなく、全体での教育内容の均質化や教材・指導者の充実が課題だとしています。
研究者らは、現行のシラバス分析だけでは不十分で、教育実態や臨床実習の内容も調査すべきとしたうえで、プラリマリケアの概念を薬学教育にどのように組み込むかについて、より明確かつ一貫性のある必要性が浮き彫りされたとして、カリキュラムの体系化と標準化、学習成果の評価方法の改善が求められるとしています。
そして、プライマリケア教育をさらに発展させるためには、プライマリーケア大学教員向けのカリキュラム設計と、臨床実習で学生を指導する薬剤師の教育能力を強化することも不可欠であるとしています。
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今後、地域薬剤師に求められるファーストアクセス対応には卒後も含めた教育の充実、体系化・標準化が必要だと思います。
また、学部学生にはドラッグストアなどでの実務経験ができるよう体制づくりも必要だと思います。
2026年07月19日 15:41 投稿
