論文・報告あれこれ 2019年1月

しばらくお休みにしていましたが、ちょっとメモとして再開してみました。来月以降も継続できるかどうかはわかりません。紹介日は基本的にツイートした日です。

他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告、発表などをピックアップしました。気になったものは独立記事に するかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間 過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)

★更新することが多いので、2013年1月分よりスタイルとURLのタイプを変えました。サイドバーに各月記事へのリンク、右下に最終更新日を記してあります。

紹介日 論文・報告タイトル
(紹介記事・ブログ、関連論文)
概要・コメント
01.13 パラダイムシフトが進む調剤薬局業界
(日本医薬品卸売業連合会『月刊卸薬業』Vol.42 NO.12 (2018))
日本保険薬局協会会長 南野利久氏の講演録。
2018年改定の苦悩と今後の展望を披露。
01.13 2018年度調剤報酬改定・薬価制度改革の概要と今後に求められる取り組み
(日本医薬品卸売業連合会『月刊卸薬業』Vol.42 NO.10 (2018))
 日薬副会長 安部好弘氏の講演録。
現在の日薬のスタンス?
2020年改定に向けてチエックしておいたほうがよさそう
01.13 高齢化と医療財政─ 持続可能な医療保険制度を目指して
(日本医薬品卸売業連合会『月刊卸薬業』Vol.42 NO.10 (2018))
明治大学政治経済学部教授 加藤久和氏の講演録。
国民皆保険の素晴らしさと利点を強調、今後も医療保険制度を持続可能なものにするためには、自己負担率を上げるべきとした。
01.13 2025年度に向けた医療・医療保険制度改革-国民皆保険制度堅持に向けて-
(日本医薬品卸売業連合会『月刊卸薬業』Vol.42 NO.12 (2018))
健保連 幸野庄司氏の講演録。
こういった意見が中医協などの場で受け入れられるかどうか
01.13 社会構造変化と薬局業界
(日本医薬品卸売業連合会『月刊卸薬業』Vol.41 NO.10 (2017) )
ドラッグマガジン デスク兼編集長 菅原幸子氏の講演録。
01.13 The Role of a Pharmacist on the Home Care Team: A Collaborative Model Between a College of Pharmacy and a Visiting Nurse Agency
Home Healthcare Now 2013)
ミネアポリスでの事例報告
01.13 日本における地域包括ケアシステム構築に関する一考察 : 諸外国の事例を踏まえて
(四條畷学園短期大学紀要 2017.12.25)
英国の Choose Well キャンペーンの紹介が興味深い
01.13 Management of Pain in the United States-A Brief History and Implications for the Opioid Epidemic
(Health Serv Insights 2018 Dec 26)
01.13  特集:患者負担のあり方について
(健保連海外医療保障 No.119 2018.9)
独、仏、英の入院治療や医薬品の自己負担の仕組みについて紹介したもの。日本でも、ビタミン剤など薬価が安いものについては、一定額は払うような仕組みにすることを考える必要があるかもしれない。
01.12 Improving pharmacist involvement in pandemic influenza planning and response in Australia
(Deeble Institute for Health Policy Research 2018.03.14)

パンデミックに備えての薬剤師の役割(パンデミック時の医薬品の供給や、インフルエンザの予防接種も含む)をまとめた豪州のレポート。
NZやノルウェーの処方箋なしでのオセルタミビル供給の評価なども紹介されている。
 01.12 A MIXED METHODS NATIONAL EVALUATION OF THE EXPERIENCES OF SERVICE USERS OF THE MINOR AILMENT SERVICE
(COMMUNITY PHARMACY SCOTLAND 2018.11)

スコットランドで行われている minor ailments services についての調査結果
01.11 Stable Iodine Distribution among Children after the 2011 Fukushima Nuclear Disaster in Japan: An Observational Study.
J Clin Endocrinol Metab. 2018 Dec 10)

東京電力福島第一原発事故時に住民に配布された安定ヨウ素剤の服用状況について調べたもの
01.08  The NHS Long Term Plan
(英 NHS 2019.07)

全文ではいたるところにpharmacist の文言が散りばめらており、期待の大きさが見える。
ケーススタディでは、NHS 111 pharmacy scheme などがとりあげられている。
01.06 Pharmacy Provision of emergency contraception:A mystery shopper study
(British Pregnancy Advisory Service 2018.12.21)

英国内での緊急避妊薬の薬局での試買についてのレポート。
シナリオは3つで、いずれもコンドームが外れたとのシナリオで、前回はいつ使用したかなどの質問をしている。
販売価格は高い薬局でも約3,400円(24.99ポンド)で、日本よりかなり安価。
 01.05 全処方箋に占める変更不可処方箋の割合等の実態に関する調査
(レギュラトリーサイエンス学会誌 8(2),95-102(2018))

2017年1~3月の任意の1週間における、岩手県薬剤師会に所属する233店舗の薬局で受け付けた処方箋75,513枚のうちの変更不可処方箋7,926枚を解析
 01.04  「かかりつけ薬剤師パーソナル」2019年新春号スペシャル
(薬局のオモテとウラ/薬局新聞2019.01.01)
カナダの青山慎平さん、高橋秀和さんとのディスカッションを、熊谷さんが薬局新聞で連載されているコラムでまとめてもらいました 言い過ぎの感もありますが、どのように考えたらよいかご意見を頂ければと思います。
01.01 Gabapentin and pregabalin to treat aggressivity in dementia: sa systematic review and illustrative case reports
(Br J Clin Pharmacol 2018 Dec 21)
アルツハイマー型認知症における周辺症状(BPSD)がガバペンチンやプレガバリンが有用かもしれないという報告。RCTで確認できなければ何ともいえないし、副作用も軽視できないのでは
01.01 高齢者におけるベンゾジアゼピン受容体作動薬の半減期と転倒との関連性:観察研究のメタアナリシス
(薬学雑誌 139(1), 113-122 (2019))
Z-drugs の転倒リスクは低いわけではない

 


最終更新日:2019年1月14日

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