厚労省はこのほど、薬局製剤指針に新たに47 処方 60 品目を追加するとともに、配合処方の生薬分量について、薬剤師の判断により、最小分量までの範囲で分量を選択することを可能とする案をまとめ、意見募集を開始しています
【e-gov】
「薬局製剤指針の一部改正(案)について(概要)」に関する意見募集について
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/detail?CLASSNAME=PCMMSTDETAIL&Mode=0&id=495260075
今回の案は、薬局製剤指針への漢方処方及び単味生薬製剤の追加を検討し、新規に収載可能な処方の各条案を作成することで、薬局における適切な漢方製剤等の販売を推進するための方策を検討令和7年度厚生労働科学特別研究事業「薬局製造販売医薬品(漢方・生薬製剤)の改正に資する研究」等を踏まえて行われるものです
【2025厚生労働科学特別研究】
薬局製造販売医薬品(漢方・生薬製剤)の改正に資する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/180673
新たに追加される処方は以下での通りになっていて、
烏苓通気散料
越婢加朮湯(2処方)
加減涼隔散(浅田)料
加減涼膈散(龔廷賢)料
甘草乾姜湯
甘草附子湯
九味檳榔湯(2処方)
桂姜棗草黄辛附湯
桂枝芍薬知母湯(2処方)
外台四物湯加味
柴葛解肌湯
柴胡枳桔湯
四逆湯
梔子柏皮湯
滋腎通耳湯
真武湯(2処方)
清熱補気湯
清熱補血湯
千金内托散料(2処方)
続命湯
大黄附子湯
大防風湯(4処方)
半夏散及湯
白朮附子湯
茯苓杏仁甘草湯
茯苓四逆湯
附子粳米湯
扶脾生脈散料
奔豚湯(肘後方)
麻黄附子細辛湯
木防已湯(2処方)
苓甘姜味辛夏仁湯
苓桂味甘湯
越婢加朮附湯(2処方)
桂枝越婢湯
桂枝二越婢一湯
桂枝二越婢一湯加朮附(2処方)
小続命湯
大柴胡湯去大黄
治頭瘡一方去大黄
当帰芍薬散加附子(2処方)
附子理中湯(2処方)
乙字湯去大黄
安中散加茯苓
柴葛湯加川芎辛夷
四逆加人参湯
芍薬甘草附子湯
追加になった処方一覧
https://public-comment.e-gov.go.jp/pcm/download?seqNo=0000315676
今回、こういった見直しが行われた背景には、一般用医薬品の漢方製剤等の製造中止、薬局製剤指針として対応可能な漢方処方の種類が不十分である現状や、2024年8月に日本漢方連盟による「医療用漢方製剤の販売に関する要望書」、一般用漢方製剤としては販売されていない、あるいは、入手が困難なものがあるため、医療用の零売により代用せざるを得ない現状が報告されていることがあります。
【日本漢方連盟が要望】零売規制、漢方に配慮を~漢方薬局の存続に危機感
(薬事日報/薬読 2026.08.28)
https://yakuyomi.jp/industry_news/20240828b/
上記処方を見ると、既に医療用や一般用として一部販売されているものもあります。
(2処方)となっているものは、ビャクジュツとソウジュツの使い分けで分かれています。また、加ブシ、去大黄といった細かなものも目立ちます。(ニッチなものが多いな)
また今回の改定では、ダイオウ、カンゾウ、マオウ、ブシ、サンシシ(5成分)を含む処方については、最大分量を基本とし、薬剤師の判断により、最小分量までの範囲で分量を選択することを可能にするとのことです。
パブコメ締め切りは7月9日まで、適用期日は令和8年9月上旬を予定しているとのことです。
関連情報:
薬局製剤官報の拡大状況
(日本漢方協会通信 2014.5)
https://www.nihonkanpoukyokai.com/static/a_pdf/tusin_h2605.pdf
薬局製造販売医薬品の範囲の見直しに向けた研究(2024厚生労働科学特別研究)
(アポネットR 2025.06.02)
http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/20250602.html
2026年06月10日 17:20 投稿
