Category Archives: 病気

疾患・治療法に関する情報です。

日本では抗インフルエンザ薬にどのくらいの費用がかかっているか

少し前の論文ですが、前記事(→TOPICS 2025.12.09)関連で調べていたらヒットしたものです

研究ではNDBオープンデータを基に、オセルタミビル(タミフル)、ザナミビル(リレンザ)、ラニナミビル(イナビル)、ペラミビル(ラピアクタ)、バロキサビル(ゾフルーザ)の5種類の抗インフルエンザ薬の処方状況を調査しています。

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オセルタミビル、イナビル、シムビコートのスイッチは必要?(意見募集開始)

厚労省は、オセルタミビル(タミフル)、ラニナミビルオクタン酸エステル水和物(イナビル)、ブデソニド・ホルモテロールフマル酸塩水和物(シムビコート)の3成分について、スイッチOTCとした際の効能・効果、OTCとしてのニーズ、OTC化された際の使われ方、スイッチOTC化の課題点及びその対応策等について、意見募集を開始しています。(1月7日まで)

今回の意見募集は、医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議での検討に先立って行われるもので、承認を前提とした意見募集ではありませんが、意見募集を行い、生活者や専門家の視点でメリット・デメリットについての声を広く求めることで、評価検討会議での判断材料ともなります。

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Common Conditions Service(CCS)が数か月以内に開始へ(アイルランド)

アイルランド保健相は14日、薬剤師が8つの一般的な症状の治療を提供することを可能とする保健法に基づく規制に署名した発表しています。

【アイルランド保健省 2025.11.14】
Minister for Health signs legislation that will enable pharmacists to prescribe for certain common conditions for the first time
https://www.gov.ie/en/department-of-health/press-releases/minister-for-health-signs-legislation-that-will-enable-pharmacists-to-prescribe-for-certain-common-conditions-for-the-first-time/

今回の薬局の業務範囲の拡大は、今年9月に発表されたCommunity Pharmacy Agreement 2025(コミュニティ薬局協定2025)(→TOPICS 2025.09.19)に基づくCommon Conditions Service (CCS)と呼ばれるもので、これにより、下記8つの症状について近くサービスの提供が可能となります。

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どのようにすればオセルタミビルのスイッチが可能か?

オセルタミビルをOTC医薬品として再分類することの潜在的な利点とリスクを検証

J Infect Dis. 2025 Oct 17】
Improving Access to Influenza Testing and Treatment: Is It Time for Over-the-counter Oseltamivir?
https://academic.oup.com/jid/article/232/Supplement_3/S327/8287900

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薬剤師に処方権が付与される33の病気と症状(加オンタリオ州)

カナダ・オンタリオ州では、2023年1月から13の症状(2023年10月に19に拡大)について、かかりつけ医と救急外来の負担軽減を目指して、病気の診断と薬の処方が許可されていましたが、同州政府は17日に14の病気についても処方権を付与すると発表しています。

Ontario Taking Next Steps to Improve Health-Care Access
(加オンタリオ州政府 2025.09.17)
https://news.ontario.ca/en/release/1006476/ontario-taking-next-steps-to-improve-health-care-access

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地域連携薬局は緩和ケアを提供できるかで機能分化することが必要

在宅緩和医療が地域連携薬局の認定要件の一つであることから、管理薬剤師にアンケート調査を実施した。(2024年7月27日のXへの投稿を再構成しました)

Pharmacy (Basel). 2024 Jul 16】
Questionnaire on the Current Status and Awareness of Palliative Medicine by Community Cooperation Pharmacies
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11270214/

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国民皆保険制度と高額療養費制度は患者と医師のコスト意識の普及を阻害する

佐賀大学医学部血液内科の専門医らが、イマチニブ(グリベック)が後発品への置き換えが進まない背景について検討したもの

Intern Med. 2025 Aug 7】
Low Generic Drug Penetration for Expensive Oral Molecular Targeted Agents: An Experience with Generic Imatinib in Japan
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_article/-char/ja

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地域薬局で500万人の軽度疾患に対応(NHS Pharmacy First)

今年4月から再取組みを始めた本サイトの情報提供で、しばしば登場する英国NHSのPharmacy Firstの取り組みについて、改めて紹介したいと思います。

英国では、GPの予約がなかなかとれないという話は日本でもよく耳にする話ですが、
2024年1月31日により始まったこのPharmacy Firstは、簡単に言うと、よくある症状ぐらいでは、GPの貴重な予約枠を埋めてくれるなというのがこの取り組みの目的のようです。
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カナダ・ブリティッシュコロンビア州における薬局サービス

薬剤師は医療チームの重要な一員であり、様々なサービスを提供しています。

2023年6月以降、40万9000人以上が薬剤師から軽度の病気の治療を受け、また無料で避妊薬が入手されています。

Pharmacy Services in B.C.
(カナダ・ブリティッシュコロンビア州 2025.04.16 Update)
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/accessing-health-care/pharmacy-services

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Minor Health Conditions Service は医療へのアクセスを向上させる(NZ)

ニュージーランド保健省(Te Whatu Ora)は、2023年に10の重点地域の700を超える薬局で行われた地域薬局を基盤とした軽症患者向け試験的サービス(MHCS:Minor Health Conditions Service)の結果を公表した。(Xに2024.08.29に投稿した投稿を再構成しました)

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