Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

Behandlerfarmaceut(処方薬剤師)(デンマーク)

9月10日薬事日報紙で、薬剤師による独立した薬剤処方は、英、加、米、NZ、豪州、スイス、デンマーク、仏、ポーランド、アイルランドの10カ国に広がったとの記事がありました

【和医大 岡田氏】薬剤師処方10カ国に拡大‐医師不足や医療費増背景
(薬事日報 2025.09.10)
https://www.yakuji.co.jp/entry123118.html

デンマークについては、これまで把握していなかったので調べてみました。

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慢性疼痛に対する長期にわたる湿布剤などは見直しが必要(プレプリント)

TOPICS 2025.06.10 で、低価値医療を多く提供する診療所・医師には特性があるとした論文を紹介したところですが、同じ研究チームが新たに別のレセプトデータを基に、低価値医療(Low-Value Care,LVC)についての研究をまとめています。

現時点では査読を受けていないプレプリントですが、我々にとって、興味深い内容となっていたので、取り急ぎ紹介します

【medRxiv [Preprint]. 2025 Aug 26】
Low-Cost, High-Volume Health Services Contribute the Most to Unnecessary Health Spending due to Low-Value Care in Japan
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12407603/
https://www.medrxiv.org/content/10.1101/2025.08.21.25334207v1.full

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ポリファーマシーの管理における薬剤師の役割は?

さまざまなケア環境における過度の多剤併用に対処する薬剤師の役割に関する既存の文献を要約し、さらなる研究が必要な領域を明らかにした。

Int J Clin Pharm. 2025 Aug 2】
Pharmacists’ role in interventions addressing excessive polypharmacy: a scoping review
https://link.springer.com/article/10.1007/s11096-025-01971-7

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緊急避妊薬を求める若者の薬剤師への視線(海外研究)

地域薬局における避妊・中絶の臨床サービスおよび調剤サービスに関する青少年の経験と受容性について、34の研究のシステマティックレビューで検討

eClinicalMedicine. 2025 Jul 31】
Contraception and abortion information and care in community pharmacy for adolescents: a systematic review
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12336644/

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こどもにかかりつけ薬剤師制度は必要か?(国内研究)

このコホート研究では、医療保険における「かかりつけ薬剤師制度」を利用する患者の特徴を明らかにし、未成年者の薬学管理におけるその有効性を評価することを目的として行われています。

【BMC Health Serv Res. 2025 Sep 2】
Effectiveness of the kakaritsuke-yakuzaishi (family pharmacist) system for underage individuals in Japan: a cohort study using a health insurance claims database
https://bmchealthservres.biomedcentral.com/articles/10.1186/s12913-025-13358-5
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薬剤師に関するグローバル状況報告書2025(FIP)

FIPは31日、デンマークのコペンハーゲンで開催されている年会の開会にあわせて、薬局や薬剤師、薬学の役割やグローバルヘルスの目標達成に向けた戦略を概説した、薬学に関するグローバル状況報告書2025(Global Situation Report on Pharmacy 2025 (GSRP))を公表しています。

【FIP 2025.08.31】
FIP publishes report on the global situation on pharmacy 2025 at its congress
https://www.fip.org/news?news=newsitem&newsitem=658

Global Situation Report on Pharmacy 2025 (GSRP)
https://www.fip.org/file/6352

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薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言(日本総研)

日本総研調査部や有識者(アカデミア、薬局薬剤師、医師等)で構成する「薬局価値向上研究会」は29日、薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言を公表しています。

【日本総研 2025.08.29】
薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言 -インフレ環境下での持続可能な薬局経営と在宅医療強化に向けて
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/20250829_kawafune.pdf
https://www.jri.co.jp/column/opinion/detail/16067/

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対人業務の質向上に向け、薬局版QIづくりが始動(2024厚生労働科学研究)

薬局版QIというのをご存じでしょうか?

かく言う私も十分理解していないので調べまくったところ、カケハシさんの情報サイトがわかりやすく解説していました。

5分でつかむ!クオリティ・インディケーター(QI) 薬局の質を見える化し、業務の改善に役立てる新指標
(Musubi 2024.08.21)
https://musubi.kakehashi.life/blog/quality-indicator

端的に言うと、 続きを読む


「薬剤師の専門能力の発揮機会」と「職務満足」を日英で比較したら

少し前の論文ですが、たまたま目に留まったので紹介します。

この論文は専門能力の発揮機会(ODE)と職務満足の関係性を明らかにし、日本と英国の医療政策に関する潜在的な影響(インプリケーション)を提示したものです。

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処方箋要件に関する専門委員会(独 2025.07.15)

独当局のBfArMは7月15日、処方箋要件に関する専門委員会を開催し、アシクロビルバッカル錠50mg、メラトニン3mg錠の処方箋不要化の申請を全会一致で承認した一方、ルパタジンについては申請を全会一致で却下しています。

8月19日にプレゼンスライドとともに、議事録がアップされていたので紹介します。

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