Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

服用薬剤調整支援料1の算定状況からみる減薬の実態(国内研究)

医薬分業のメリットとして、ポリファーマシーによる地域薬剤師、特にかかりつけ薬剤師による介入や減薬が求められている今日ですが、横浜薬科大とカケハシなどの研究チームが服用薬剤調整支援料1の算定状況についての大規模調査研究を行っています。

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日本の農村地域の医療における社会的不公正

日本の農村地域では、国民皆保険制度にもかかわらず、依然として深刻な健康格差が存在している。

本ナラディブレビューでは、実証研究、理論的視点、実践に基づく知見を統合し、日本の農村地域の医療における社会的不公正(social injustice)の実態を明らかにし、より公平な医療を実現するための戦略を提示している。
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海外では経口栄養剤の保険償還はどうなっているの?

自維の政策合意などをうけて、次回改定で食品類似の経口栄養剤の保険適用の制限が設けられる見込みになっていますが、海外ではどうなっているのかを調べたところ、調査報告書がアップされていたので紹介します。

【Value Health. 2022 May;25(5):677-684】
Are We Ready for a New Approach to Comparing Coverage and Reimbursement Policies for Medical Nutrition in Key Markets: An ISPOR Special Interest Group Report
https://www.valueinhealthjournal.com/action/showPdf?pii=S1098-3015%2822%2900086-9
https://www.valueinhealthjournal.com/article/S1098-3015(22)00086-9/fulltext

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ドイツにおける在宅患者への薬剤の供給と管理の担い手は?

>これまでドイツといえば、地域薬局は高齢者施設への医薬品の供給を担っているもの、薬局間で不公平が生じないよう、その供給は輪番制になっている他、施設患者における薬剤の管理等についても研修を受けた介護福祉士の仕事、また、在宅患者に対しても訪看Nrsの仕事とされています。

そうなると、こういった患者へのアドヒアランスを高めるための repackaging(分包作業)はどうなっているかということ頭をよぎりますが、最近の論文で現状を垣間見ることができました。

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管理薬剤師のワークエンゲージメントに影響を与えるものとは?

ワークエンゲージメントという概念をご存じでしょうか? 私はこの論文でワークエンゲージメントという概念を初めて知りました。

日本能率協会マネジメントセンターによれば、「従業員が仕事に対してポジティブな感情を持ち、充実している状態」とのことで、ワークエンゲージメントを構成する特徴として以下の3つが挙げられるとしています。

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ドラッグストアで乱用されている可能性があるOTCを購入してみたら(国内研究)

17の千葉県ドラッグストアで乱用されている可能性がある25種類のOTCを試買し、有資格者による説明などがあったかどうかなどについて、、8つの評価項目を設定し検討を行った。

Explor Res Clin Soc Pharm.2025 Dec.3】
Field survey on warnings to prevent drug abuse when selling over-the-counter drugs at drugstores
https://sciencedirect.com/science/article/pii/S2667276625001313

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予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割拡大が必要(PGEU)

欧州の地域薬局の団体のPGEUは、予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割を拡大することで、患者の治療成果向上、医療システムの容量増強、欧州医療サービス全体のレジリエンス強化が図れるとしたポジションペーパーを公表しています。(Xに2025.11.29の投稿を記事化しました)

【PGEU 2025.11.25】
PGEU Press Release – Europe is underusing its largest primary care network: PGEU calls for policy changes to unlock the full potential of community pharmacy in cardiovascular health
https://www.pgeu.eu/publications/pgeu-press-release-europe-is-underusing-its-largest-primary-care-network-pgeu-calls-for-policy-changes-to-unlock-the-full-potential-of-community-pharmacy-in-cardiovascular-health/

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遠隔医療も用いた地域薬局での心血管リスクのモニタリング(イタリア)

イタリアではコロナ禍をきっかけに、薬局に心電図計、ホルター心電図、血圧ホルターモニタリングが設置され、地域薬局でホルター血圧・心電図などの遠隔医療検査として実施、必要に応じて、心臓専門医などの専門家が配置された報告センターに送信する取り組みがあるそうです。(Xに2025.06.14に投稿したものを再構成しました)

下記ブログ記事によれば、仕組みは次のようになっている

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薬物使用と生活に関する全国高校生調査2024

厚生労働省研究班はこのほど、2024年9月~2025年2月にかけて実施された全国の高校生における飲酒・喫煙を含めた薬物使用および生活に関する実態調査の結果をまとめ、報告書として公表しています。

報告書は下記サイトに掲載されています。

【精神保健研究所】
薬物依存研究部・研究報告書
https://www.ncnp.go.jp/nimh/yakubutsu/report/index.html

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高血圧がある人への経口避妊薬供給時の留意点は?

米国では経口避妊薬市販化や処方箋なしでの供給がすすめられていますが、ユーザーの禁忌である高血圧症をどのようにスクリーニングすべきかという専門家会合からの提言です。

Am J Prev Cardiol. 2025 Oct 10】
Over-the-counter access to combined oral contraceptives for individuals with hypertension: an expert review
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC12554057/

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