Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

日本の病院薬剤師の業務に対する医薬品不足の影響は?(国内研究)

海外ではさまざまな調査結果が報告されている医薬品不足問題ですが、このほど病院薬剤師目線で調査、まとめられた報告が論文として発表されています

J Pharm Policy Pract. 2025 Dec 23】
Impact of drug shortages on the work of hospital pharmacists in Japan
https://tandfonline.com/doi/full/10.1080/20523211.2025.2602285
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韓国における市販薬のオーバードーズ対策

韓国でも近年青少年の間でアセトアミノフェン(타이레놀)、ジフェンヒドラミン(탁센)、ナプロキセン(탁센)などの一般用医薬品の過量服用行為がSNSで拡散、社会に懸念が広がっています。

このため、大韓薬剤師会は青少年「ODパーティー」拡散注意するよう呼びかけるとともに、注意すべき医薬品リスト及びチェックリストを公表しています

【大韓薬剤師会 2025.12.31】
https://www.kpanet.or.kr/board.cm?menuCd=1002020000&boardSeq=223218&tabYn=N
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地域薬剤師による「高度サービス」は業務の激化に伴うプレッシャーを増幅させる(英国研究・メモ)

英国における急速に変化する医療組織のあり方と、それがスキル活用に及ぼす影響をめぐる進行中の社会学的議論について、特に地域薬局に焦点を当てて論じたものです。

興味深い記述が多かったので、目に留まった箇所を未定稿のメモとして紹介します。

Economic and Industrial Democracy 2025 Jun 16】
From apothecary to ‘McPharmacist’? Skills utilisation amongst community pharmacists in England
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0143831X251341716

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服用薬剤調整支援料1の算定状況からみる減薬の実態(国内研究)

医薬分業のメリットとして、ポリファーマシーによる地域薬剤師、特にかかりつけ薬剤師による介入や減薬が求められている今日ですが、横浜薬科大とカケハシなどの研究チームが服用薬剤調整支援料1の算定状況についての大規模調査研究を行っています。

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日本の農村地域の医療における社会的不公正

日本の農村地域では、国民皆保険制度にもかかわらず、依然として深刻な健康格差が存在している。

本ナラディブレビューでは、実証研究、理論的視点、実践に基づく知見を統合し、日本の農村地域の医療における社会的不公正(social injustice)の実態を明らかにし、より公平な医療を実現するための戦略を提示している。
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海外では経口栄養剤の保険償還はどうなっているの?

自維の政策合意などをうけて、次回改定で食品類似の経口栄養剤の保険適用の制限が設けられる見込みになっていますが、海外ではどうなっているのかを調べたところ、調査報告書がアップされていたので紹介します。

【Value Health. 2022 May;25(5):677-684】
Are We Ready for a New Approach to Comparing Coverage and Reimbursement Policies for Medical Nutrition in Key Markets: An ISPOR Special Interest Group Report
https://www.valueinhealthjournal.com/action/showPdf?pii=S1098-3015%2822%2900086-9
https://www.valueinhealthjournal.com/article/S1098-3015(22)00086-9/fulltext

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ドイツにおける在宅患者への薬剤の供給と管理の担い手は?

>これまでドイツといえば、地域薬局は高齢者施設への医薬品の供給を担っているもの、薬局間で不公平が生じないよう、その供給は輪番制になっている他、施設患者における薬剤の管理等についても研修を受けた介護福祉士の仕事、また、在宅患者に対しても訪看Nrsの仕事とされています。

そうなると、こういった患者へのアドヒアランスを高めるための repackaging(分包作業)はどうなっているかということ頭をよぎりますが、最近の論文で現状を垣間見ることができました。

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管理薬剤師のワークエンゲージメントに影響を与えるものとは?

ワークエンゲージメントという概念をご存じでしょうか? 私はこの論文でワークエンゲージメントという概念を初めて知りました。

日本能率協会マネジメントセンターによれば、「従業員が仕事に対してポジティブな感情を持ち、充実している状態」とのことで、ワークエンゲージメントを構成する特徴として以下の3つが挙げられるとしています。

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ドラッグストアで乱用されている可能性があるOTCを購入してみたら(国内研究)

17の千葉県ドラッグストアで乱用されている可能性がある25種類のOTCを試買し、有資格者による説明などがあったかどうかなどについて、、8つの評価項目を設定し検討を行った。

Explor Res Clin Soc Pharm.2025 Dec.3】
Field survey on warnings to prevent drug abuse when selling over-the-counter drugs at drugstores
https://sciencedirect.com/science/article/pii/S2667276625001313

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予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割拡大が必要(PGEU)

欧州の地域薬局の団体のPGEUは、予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割を拡大することで、患者の治療成果向上、医療システムの容量増強、欧州医療サービス全体のレジリエンス強化が図れるとしたポジションペーパーを公表しています。(Xに2025.11.29の投稿を記事化しました)

【PGEU 2025.11.25】
PGEU Press Release – Europe is underusing its largest primary care network: PGEU calls for policy changes to unlock the full potential of community pharmacy in cardiovascular health
https://www.pgeu.eu/publications/pgeu-press-release-europe-is-underusing-its-largest-primary-care-network-pgeu-calls-for-policy-changes-to-unlock-the-full-potential-of-community-pharmacy-in-cardiovascular-health/

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