アムロジピンとグレープフルーツとの相互作用

 カルシウム拮抗薬のうち、アムロジピンについては、グレープフルーツジュース(GFJ)との相互作用は受けにくいとされていましたが、8月23日以降、アムロジピン製剤を販売している各社は、併用注意の欄に、新たにGFJとの併用についての追記を行っています。(既にご存じの方がいたらすみません)

ノルバスク錠2.5mg/ノルバスク錠5mg/ ノルバスク錠10mg/ノルバスクOD錠2.5mg/ノルバスクOD錠5mg/ノルバスクOD錠10mg
(PMDA 医療用医薬品の添付文書情報)

 今日、大日本住友製薬から送られてきた改訂理由(自主改訂)を見ると、


相互作用を検討した臨床試験結果に基づいて、アムロジピンはグレープフルーツジュースとの相互作用は受けにくいことが報告されています。また、その一方でグレープフルーツやグレープフルーツジュースの摂取によってアムロジピンの降圧作用が増強したと疑われた症例が報告され、これらの症例ではグレープフルーツに含まれる成分がアムロジピンの代謝を阻害し、その血中濃度が上昇した可能性が考えられました。したがって、併用注意に追記することにしました。


と記され。3つの症例(症例はジュースではなくグレープフルーツの摂取)を例示しています。(海外との整合性も図る?)

 今回の添付文書の変更で、「本剤の降圧作用が増強されるおそれがある。同時服用をしないように注意すること。」を追記していますので、私のところの薬情にも、添付文書に従い、アムロジピンとGFJ、グレープフルーツとの相互作用については記す予定です。


2010年09月08日 12:27 投稿

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