論文・報告あれこれ2024年7月

この期間にXに投稿していた、他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告、発表などをピックアップしました。気になったものは独立記事に するかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間 過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)

★更新することが多いので、2013年1月分よりスタイルとURLのタイプを変えました。サイドバーに各月記事へのリンク、右下に最終更新日を記してあります。

紹介日 論文・報告タイトル
(紹介記事・ブログ、関連論文)
概要・コメント
07.27 Clinical Toxicology of OTC Cough and Cold Pediatric Medications: A Narrative Review
Pediatric Health Med Ther. 2024 Jul 11)
臨床毒性学の視点で、小児における咳止め・風邪薬(CCS)の治療に使用される成分の安全性と毒性プロファイルを評価
07.27 Chronic poor sleep is associated with increased disease activity in patients with ulcerative colitis: Prospective observational study in Japan
J Crohns Colitis. 2024 Jul 25)
炎症性腸疾患、特に潰瘍性大腸炎の患者の場合、同時に起こる慢性的な睡眠不足は、疾患活動に悪影響を及ぼす可能性がある(→東北大プレスリリース
07.22 「病院における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」及び 「地域における高齢者のポリファーマシー対策の始め方と進め方」について
(厚労省 2024.07.22)
高齢者医薬品適正使用検討会での議論を経て、とりまとめられたもの
07.15 The Usefulness of Reduced Anion Gap and the Possibility of Pupillary Findings in the Treatment of Acute Bromvalerylurea Intoxication
(Cureus.2024 Jun 6)
自殺企図で市販の睡眠鎮静剤を使用したことによる急性ブロムワレリル尿素中毒の国内症例報告
07.13 New recommendations for GLP-1 receptor agonists to minimise risk of aspiration and pneumonia aspiration during general anaesthesia or deep sedation
(EMA 2024.07.12)
手術前夜に絶食していたにもかかわらず、GLP-1受容体作動薬の胃内容排出作用の遅延のために知らずに胃の内容物が残り、麻酔や深い鎮静と関連して誤嚥性肺炎を引き起こす可能性がある
07.12 病院薬剤師へのタスク・シフト/シェア普及に対する阻害要因の把握とその解決に向けた調査研究
(2023厚生労働科学研究)
 医師から薬剤師へのタスク・シフト/シェアが期待される業務内容は、単なる代行入力などの単純作業を期待しているのではなく、患者の意見を考慮し薬学的知見に基づいた支援を含めて数多くあることが示唆された
また、患者からのニーズも大きく、抗がん剤の説明や副作用マネジメント以外にも、医師と患者をつなぎ、治療において心の支えになること等多岐に渡る患者への関わりが求められていることが明らかになった
07.11 La vacunación en farmacias en Portugal se gana la confianza de la población y genera ahorros
(diariofarma 2024.07.10)
ポルトガルにおける地域薬局でのインフルエンザ予防接種とCOVID-19の拡大は、利用者にとっては240万ユーロ、国民保健サービスの専門家にとっては31万時間の労働時間の節約につながる
07.06 Safety assessment of tranexamic acid: real-world adverse event analysis from the FAERS database
(Front Pharmacol.2024 May 28)
副作用データベースを基にしたレビュー
トラネキサム酸には見過ごされがちな副作用がある
07.04 Metabolic syndrome and depression: evidence from a cross-sectional study of real-world data in Japan
(Environ Health Prev Med. 2024 Jul 3)
メタボリックシンドロームとうつ病の間に有意な関連性が見られた

最終更新日:2025年8月15日

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