海外におけるスイッチOTCの状況(2016)(Update)

セルフメディケーションの推進から、海外では日本ではまだ処方せん医薬品扱いとなっている多くの成分が既にスイッチされていることは、本サイトでも度々紹介していますが、日本でもスイッチ成分の要望を専門家だけでなく、消費者を含めてすべての人から受け付け、新たに立ち上げる検討会で候補を決め、これを企業が開発するという仕組みに改められることを以前紹介しました。TOPICS 2015.05.30

現時点では、資料が掲載されていませんが、今年4月13日にこの仕組みをすすめる検討会議開かれています。

医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議
http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi/other-iyaku.html?tid=346305

近く、スイッチ要望などを受け付ける専用のサイトがアップされる予定となっていることから、欧州セルフメディケーション協会(AESGP)のウェブサイト(https://aesgp.eu/)に掲載されている、世界セルフメディケーション協会(WSMI)と共同で作成した、各国のスイッチ状況を改めて紹介したいと思います。スイッチ成分候補の意見提出の際に参考になればと思います。

OTC Ingredient Tables(AESGP)
https://otc.aesgp.eu/

掲載国(リンクがあるものは品目ごとの詳細情報を見ることができます):
英国フランスドイツイタリア、オランダ、スペイン、ポルトガル、オーストリア、ベルギー、デンマーク、フィンランド、スウェーデン、キリシャ、アイルランド、ノルウェー、チエコ、スロバキア、ハンガリー、ブルガリア、ポーランド、クロアチア、リトアニア、エストニア、スロベニア、スイス、米国カナダメキシコ、ベネズエラ、コロンビア、日本韓国中国、フィリピン、シンガポールオーストラリアNZ(ニュージーランド)、アルゼンチン、チリ

このリストは、約200の成分について、RX(処方せん医薬品)か、OTC(数字はスイッチされた年)か、N.R.(未承認)のいずれかが記されて、表の後ろにはさらに解説が加えられています。

OTCと記されているものでも、米国のようにスイッチ=一般商店での取り扱い可というものも国もあれば、「要薬剤師薬」「薬局用医薬品」「セルフ 販売可・薬局用医薬品」「GSL(一般商店でも販売可)」など、細かく分類が分けられている国もあります。また、めまぐるしく指定が変更されているものや、パックあたりの上限なども示され ています。詳しい解説を参照にするとおもしろいです。(製品が未販売・販売中止のものも含みます)

以下に、日本ではまだスイッチされていない成分(薬局医薬品も含む)を中心に海外のスイッチ状況を示したいと思います。(()内の数字はスイッチされた年、明記されたもののみ記載、成分名をクリックすると別ウインドウで詳細情報が表示されます。

成分名 日本での
主な商品名
OTCに分類されている国
オメプラゾール オメプラール
オメプラゾン
スウェーデン(1999)、スペイン・米国(2003)、英国・中国(2004)、アルゼンチン(2005)、ノルウェー(2006)、オランダ (2008)、ベルギー・独・ポーランド(2009)、フィンランド・フランス・豪州・NZ(2010)、伊(2011)、アイルランド(2013)、カナダ(2014)、ポルトガル、スイス、オーストリア、ノルウェー、ブルガリア、ハンガリー、チェコ、スロバキア、スロベニア、エストニア、リトアニア、メキシコ、コロンビア
エソメプラゾール ネキシウム オーストリア(2012)、豪州・EU各国(2013)、米国(2014)、カナダ(2016)
ランソプラゾール タケプロン スウェーデン(2004)、米国(2009)、豪州・NZ・フィンランド(2010)、ポルトガル
ラベプラゾール パリエット 豪州(2010)、英国(2012)
Pantoprazole(PPI) 未承認 豪州(2008)、NZ・EU各国(2009)、アルゼンチン(2012)、メキシコ
ドンペリドン ナウゼリン シンガポール(2000)、アイルランド、チェコ、ブルガリア、スロバキア、スイス、韓国、中国、シンガポール、チリ

※OTC→Rxに再分類
2013:ベルギー
2014:オランダ・英国(1998年スイッチ)
不明:伊(1989年スイッチ)、ポルトガル

メトクロプラミド プリンペラン 豪州(2000、アセトアミノフェンとの合剤・偏頭痛)、伊、韓国、NZ(アセトアミノフェンとの合剤)※OTC→Rxに再分類
不明:ベルギー(坐薬・錠剤)
プロパンテリン プロ・バンサイン 英、アイルランド、デンマーク、スイス、NZ、韓国、中国、シンガポール
オルリスタット
(抗肥満薬)
アライ 豪州(2004)、中国・シンガポール・フィリピン・NZ(2005)、米国(2007)、EU各国(2009)、クロアチア(2010)、日本(2023)
Racecadotril
(止瀉薬)
未承認 フランス(2008)、ポーランド(2011)、ドイツ(2013)、スペイン(2013)、チェコ(2015)、フィンランド(2015)、オーストリア(2019)、ベルギー、クロアチア、スロベニア
ニトログリセリン ニトロペン フランス(1957)、シンガポール(2000、経皮)、英国、デンマーク、豪州(錠剤、直腸)、NZ(舌下、直腸)、カナダ(緊急時?)、ルーマニア
シンバスタチン リポバス 英国(2004)、ルーマニア
ロバスタチン 未承認 カナダ(2014、天然物由来品?)
カルシポトリオール ドボネックス NZ(2010)、英国(2017)、アイルランド、ルーマニア
アシクロビル ゾビラックス ポーランド(2017)
バラシクロビル バルトレックス フィンランド(2009)
ファムシクロビル ファムビル NZ(2010)、豪州(2012)、スウェーデン(2014)、フィンランド(2015)
クリンダマイシン
(外用)
ダラシンTゲル 中国
アダパレン(外用) ディフェリンゲル 米国(2016)、スイス(2020)、ロシア
Tretinoin 未承認 スイス(2020)、中国、韓国、ポルトガル、フィリピン(化粧水)
エストリオール(膣) エストリール フィンランド(1992、ペッサリー、軟膏)、スウェーデン(1992、膣錠)、デンマーク(1999)、ハンガリー(2007、クリーム)、ノルウェー
レボノルゲストレル
(緊急避妊薬)
ノルレボ 仏・メキシコ(1999)、ノルウェー(2000)、オランダ・ベルギー・スウェーデン・英国(2001)、フィンランド(2002)、豪州・中国(2004)、 オランダ、スロバキア(2005)、カナダ(2005)、米国・ブルガリア(2006)、NZ(2007)、リトアニア(2008)、スペイン(2009)、オーストリア(2010)、チェコ(2014)、アイルランド、デンマーク、ポルトガル、スイス、ギリシャ、スロベニア、エストニア、韓国、ベネズエラ
Ulipristal acetate
(商品名:ellaOne)
(緊急避妊薬)
未発売 EU各国(2015)、コロンビア、ノルウェー、ルーマニア
タムスロシン ハルナール 英国(2009)
オキシブチニン ポラキス/ネオキシテープ 米国(2013、貼付剤)、NZ
シルデナフィル バイアグラ ポーランド(2016)、英国(2017)、スイス(2020)、ノルウェー(2019)、NZ
タダラフィル シアリス ポーランド(2022)、英国(2023)、アイルランド(2023)
アジスロマイシン ジスロマック 英国(2008、クラミジア限定)
トリメトプリム バクタの成分 NZ(尿路感染症限定、分類は処方せん医薬品)
メテナミン(ヘキサミン)(内服/外用) ウロナミン メキシコ(1998)、英国、仏、独、ベルギー、デンマーク、、ポーランド(内服/外用)、スイス(外用)、カナダ、豪州、中国(外用)
Atovaquone/Proguanil
(マラリア予防)
未承認 英国(2017)
イトラコナゾール イトリゾール 韓国
フルコナゾール(内服) ジフルカン 豪州(2004)、カナダ(2010、膣カンジダ限定)、フィンランド(2010)、伊(2012、広告禁止)、英国(膣カンジダ・関連カンジダ亀頭炎限定)メキシコ・NZ(膣カンジダ限定)、ノルウェー、スウェーデン
ジクロフェナク
(内服)
ボルタレン 伊(1983)、オランダ(1998)、スイス・豪州(2000)、スペイン(2002)、独(2004)、ベネズエラ(2005)、ノルウェー (2008)、ギリシャ(2012)、ポルトガル、スウェーデン、チェコ、スロバキア、エストニア、ポーランド、ハンガリー、カナダ、メキシコ、コロンビア、アルゼンチン、NZ、韓国、中国

※OTC→Rxに再分類
2015:英国

ケトプロフェン
(内服)
販売中止 米国(1995)、オランダ(1996)、仏(1997)、豪州(2000、広告禁止)、伊、アイルランド、フィンランド、エストニア、メキシコ、コロンビア、NZ、中国
メフェナム酸 ポンタール 豪州(1992、月経困難症限定)、NZ、韓国、フィリピン
ナプロキセン ナイキサン 豪州(1990、月経困難症限定)、米国・伊(1994)、スペイン・ノルウェー(1996)、オランダ(1997)、ポーランド(1998)、スイス (1999)、独(2001)、シンガポール(2003)、オーストリア(2006)、仏・英国・ベネズエラ(2007)、カナダ(2009)、ギリシャ (2011)、アイルランド、ベルギー、ポルトガル、スウェーデン、フィンランド、クロアチア、チェコ、ハンガリー、エストニア、リトアニア、スロバキア、スロベニア、アルゼンチン、チリ、 中国、韓国、メキシコ、コロンビア、NZ
アセトアミノフェン+ジヒドロコデイン 日本、英国(32錠まで)、豪州(広告不可)

※OTC→Rxに再分類
2002:ベルギー

ジヒドロコデイン 日本、英国(32錠まで)、豪州(包制限あり)他はRX
ナラトリプタン アマージ 独(2006)、スイス(2021)
リザトリプタン マクサルト NZ(2010)、スウェーデン(2013)、スイス(2021)
スマトリプタン イミグラン 英国(2006)、スウェーデン(2008)、メキシコ(2008)、独(2020)、スイス(2021)、フィンランド、NZ
ゾルミトリプタン ゾーミッグ 英国(2005)、NZ(2009、点鼻スプレー)、オーストリア(2021)、スイス(2021)、スウェーデン(口腔内崩壊錠、点鼻スプレー)、英国(錠剤)
almotriptan
(偏頭痛)
未承認 独(2009)、スイス(2021)
ヒドロキシジン アタラックス 英国(1995)
ニコチン
(点鼻スプレー)
未承認 デンマーク(1999)、英国(2000、GSL)、カナダ(2003)、オーストリア、ベルギー、アイルランド(GSL)、ポーランド、フィンランド、ギリシャ
ニコチン
(吸入)
未承認 デンマーク・スウェーデン(1996)、フィンランド(1998)、仏・オランダ・豪州(1999)、独・メキシコ・シンガポール(2002)、カナダ (2003)、スイス(2009)、ギリシャ(2011)、スペイン、オーストリア、ベルギー、アイルランド、伊、英国(GSL)、チェコ、ノルウェー、ポーランド、スロベニア、豪州、 NZ
ニコチン
(sublingual・舌下)
未承認 仏(1999、舌下錠)、豪州(1999)、独(2000)、オランダ(2000、スプレー)、英国(2001、GSL)、スペイン(2002、トローチ)、米国(2002)、シンガポール(2002、トローチ)、カナダ(2006、トローチ)、キリシャ (2011)、オーストリア、ベルギー(スプレー)、デンマーク、アイルランド(トローチ・Strips)、ポルトガル(トローチ、フィルム)、スウェーデン(舌下錠)、ノルウェー、フィンランド、ポーランド、スイス、エストニア、スロベニア、NZ(GSL)、コロンビア
メベンダゾール メベンダゾール 英国(1989)、アイルランド、ベルギー、オランダ、ポルトガル、ノルウェー、スイス、メキシコ、豪州、NZ、中国、フィリピン、シンガポール
ピランテル コンバントリン フィンランド(1974)、米国(1986)、スペイン(1999)、シンガポール(2000)、ポーランド(2017)、仏、ポルトガル、リトアニア、スイス、カナダ、メキシコ、コロンビア、豪州、NZ、韓国、中国、フィリピン
フルチカゾン
(点鼻)
フルナーゼ 英国・アイルランド(2002)、フィンランド(2004)、米国(2014)、チェコ(2015)、カナダ(2016)、スペイン、スイス、スウェーデン(GSL)、スロベニア、豪州、NZ、中国、シンガポール
イプラトロピウム臭化物(点鼻) 未承認 豪州(1999)、オランダ(2009、合剤)、伊(2010)、フィンランド(2011、合剤)、スペイン(2013)、英国(2017)、アイルランド、ベルギー、スウェーデン(GSL)、ノルウェー(合剤)、チェコ、ハンガリー、エストニア(合剤)、NZ
モメタゾン(点鼻) ナゾネックス 豪州(2003)、カナダ(2015)、フィンランド、ノルウェー、スウェーデン、NZ
フェノテロール ベロテックエロゾル 韓国
サルブタモール メプチン メキシコ(2008)、豪州(吸入)、シンガポール(錠剤・シロップ)
コデイン 日本、NZ、スロベニア、英国、オランダ、スイス、エストニア(配合剤)、フィンランド(+グアイフェメネシン)、アイルランド(人目のつかないところ)

※OTC→Rxに再分類
2018:豪州(一部限定可)
2002:ベルギー

デキストロメトルファン メジコン 日本、スペイン(1982)、フィンランド(1983)、カナダ(2002)、スロベニア(2005)、スロバキア(2015)豪州(包装制限)、オーストリア、ベルギー、中国、コロンビア、クロアチア、チェコ、デンマーク、エストニア(配合剤)、ハンガリー、アイルランド、イタリア、リトアニア、メキシコ(包装制限)、NZ(包装制限)、フィリピン、ポーランド、ポルトガル、シンガポール、スイス(包装制限)、オランダ、英国、米国、ベネズエラ

※OTC→Rxに再分類
2017:フランス

デスロラタジン デザレックス 欧州(2020)、スイス(2020)、ルーマニア、ロシア、コロンビア(シロップ)
レボセチジリン ザイザル 豪州(1997)、フィンランド(2004)、ハンガリー(2009)、ベルギー(2010)、ポーランド(2013)、チェコ、NZ、コロンビア(合剤)
オキサトミド セルテクト メキシコ(1998)、伊(1999、外用)

上記リストにはありませんが、ニュージーランドでは下記の品目が処方せんなしで購入できます。

要薬剤師薬:
クロラムフェニコール(点眼)、インフルエンザワクチン、オセルタミビル(タミフル)、肺炎球菌ワクチン、黄色ブドウ菌ワクチン、連鎖球菌・β-溶血性ワクチン

Classification Database(ニュージーランド Medsafe)
http://www.medsafe.govt.nz/profs/class/classintro.asp

処方せん医薬品だが、条件付きで処方せんなしで販売ができる:
シルデナフィル(バイアグラ)

また、米国カリフォルニア州とオレゴン州経口避妊薬の処方せんなしでの販売が州法で2016年 月に認められています。(ニュージーランドでもスイッチの検討が進行中)

資料:
Ingredients & Dosages Transferred From Rx-to-OTC Status (or New OTC Approvals) by the Food and Drug Administration Since 1975(CHPA)
http://www.chpa.org/SwitchList.aspx

Prescription to Nonprescription Switch(WSMI 2009)
http://www.wsmi.org/wp-content/data/pdf/wsmi_switchbrochure.pdf

Better regulation of nonprescription medicines(WSMI 2007)
http://www.wsmi.org/wp-content/data/pdf/better_regulation.pdf

Responsible Self-Care and Self-Medication
A Worldwide Review of Consumer Surveys(WSMI)
http://www.wsmi.org/wp-content/data/pdf/wsmibro3.pdf

Widening Consumer Access to Medicines through Switching Medicines to Non-Prescription: A Six Country Comparison
(PLoS One Published Online 24 Sep 2014)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4364766/

関連情報:TOPICS
2015.05.30 現場・生活者のニーズも~スイッチ化の新たなスキーム
2015.05.24 一般用医薬品の地域医療における役割と国際動向に関する研究
2014.10.17 シルデナフィルが処方せんなしで購入可能に(NZ) 
2014.09.03 ドンペリドンは処方せん医薬品へ(英・オランダ)
2014.11.12 EMA、緊急避妊薬 ellaOne のスイッチを勧告
2014.09.30 NZ、豪、英、蘭、米、日本、スイッチが進んでいるのは? 
2013.06.11 ニュージーランドのPharmacist Only Meidicines
2013.01.26 米FDA、オキシブチニン貼付剤のスイッチを承認
2012.11.22 経口避妊薬はOTCで売られるべき(米産婦人科学会) 
2012.09.06 インフルエンザワクチンとトリメトプリムの再分類(NZ)
2012.07.01 OTC シンバスタチンの販売に英国薬剤師は慎重?
2012.03.23 OTCの活用を検討する注目の米FDA公聴会が始まる
2012.04.23 OTC医薬品の活用を検討する米FDA公聴会(続報)
2011.02.22 海外におけるスイッチOTCの状況(2011)
2010.04.01 OTCタムスロシンの販売が開始(英国)
2009.02.01 欧米におけるスイッチOTCの状況
2008.12.05 英国におけるスイッチOTC25年の歩み
2009.01.22 OTC抗肥満薬を欧州委員会が承認
2008.04.23 緊急避妊薬は薬局で簡単に購入できるようにすべき(カナダ)

2023年12月27日 1:10 更新(サイトリンク確認)


2016年05月05日 17:06 投稿

コメントが10つあります

  1. スイッチ薬の会合が開かれているが、医師たちは自分たちの利益・既得権死守だけで国民、患者のことなどそっちのけで猛烈に反発している。
    表向きの理由は皆保険制度が充実した日本で、医療用をスイッチする理由がどこにあるのか。国民もスイッチ薬を要望していないと・・・。
    また、スイッチ薬をOTC薬という自由市場に出すと、適正な使い方が保持できなくなり、返って、生活者の病気被害を拡大させると・・・。
    こんなことを理由に上げている。

    結局は自分たちの処方する医療用品目を目減りさせたくないだけだ・・・。

    しかし、処方薬のOTCスイッチ薬化の開放は医者任せにしない患者の医薬品への認識向上とOTC薬剤師の職能・職域向上、そして、何よりも皆保険の薬剤費の適正配分による薬物治療の健全化につながる。

    国民の酷税、高い保険料から成り立っている皆保険が財政逼迫しているのに、医者たちは自分たちの利益ばかりを考えて、理屈ばかりこねている。
    患者の病気も何でもかんでも取り込んだ不必要な処方薬による薬物治療で、碌々、治しもしないで、その薬漬けによる副作用で病気被害を拡大させているだけ・・・・。
    皆保険の財政難を国民への借金(高額な税金や保険料などという形で)として押し付けているだけ・・・。
    これならスイッチ薬にしたほうがマシ・・・。
    ただし、スイッチ薬を健全に提供販売できる薬剤師の職能・職域への環境づくりが必要だが・・・。

    医者たちは自分たちの腹を傷めることもなく、傲慢不遜に患者になんでもかんでも取り込んだ処方薬を恩着せがましく出しているだけ・・・。
    医者たちは特権階級意識が強く、庶民階層の病気で悩み苦しんでいる下々の患者のことはどうでもいいと思っている。
    どうしようもない、医療浪費のヤクザ族だ・・・・。
    政府の中にも日医に利害絡みで肩入れしている同じ貉の政治家の医療ヤクザ族がたくさんはびこっている。これらみんな税金泥棒だ・・・。
    おまけに日医は親衛隊のシンクタンクまでを抱えていて、そこから、スイッチ薬開放反対という不健全で偏見に満ちた理論武装を世間に向けて発信している。

    もう、日本の医療制度(特に皆保険制度など)は医者たちの勝手し放題で崩壊だ・・・。
    いや、もう崩壊しているが・・・・。
    知らないのは実態を知らされず、ただただ、ツケ回しをされている国民だけ・・・・。
    世界のスイッチ薬情勢を無視した日本の医者中心の異常な特権主義による不健全極まるスイッチ薬の実態・・・。
    本当に嘆かわしく残念に思う・・・・・・。

  2. 医薬品メーカーは医者と癒着して皆保険を喰いものにしている限り、これからもスイッチ薬は出さないと思いますよ・・・。金儲けの旨味がないと思っているのですから。
    許可申請にも手間がかかり、スイッチ薬としての市場性も期待できなければ、なおさらです・・・。
    そんなことをわかっている厚労省のお偉方も、ただの国民向けの医療財政削減政策に一応は努力しているというポーズだけです。ダラダラとしていきますよ・・・。
    日医の顔色を伺いながら・・・。
    患者や消費者(国民)よりも、医療系政治家族、日医、医薬品メーカーの方が大事なんですから・・・。
    もう、スイッチ薬のことはアホらしくて書く気がしませんでしたが・・・。
    どうしても書いてしまいます・・・。悲しい性です・・・。
    それなりに名高い学術雑誌にスイッチ薬特集を論文執筆してきたお歴々の先生方も、以前はスイッチ薬化待望論に鼻息が荒かったが、今は理不尽な日医に封じ込められて鳴りを潜めてしまいました。いい加減なものですね・・・。

  3. OTC薬協会長に、武田グループの杉本氏が就任したことで、スイッチ化は絶望的だろう。
    今日のRISFAXで、抵抗少ない(これは日医のことだと思うが)品目の5成分の新スイッチ化を推進したい意向が、記事に載っていたが・・・。
    上述は、この程度でお茶を濁すだけで、武田グループ族の杉本氏は本気でスイッチ化なんて考えていない。
    OTC薬協は何を考えているのか。杉本氏なんかを会長に据えて・・・。
    処方薬推進の武田薬品の犬的存在の杉本氏・・・。
    武田は処方薬とOTC薬の両方の世界を掌握して、上述程度のアドバルーンをあげて、スイッチ化を遅らせる魂胆だ・・・。
    ふざけた武田薬品だ・・・。

  4. アポネット 小嶋

    検討会議の議事録が出ています

    医師委員の発言がものをいいそうです。前途多難です。

    第1回医療用から要指導・一般用への転用に関する評価検討会議
    (厚労省 2016.04.13 開催)
    議事録:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000127980.html
     資料:http://www.mhlw.go.jp/stf/shingi2/0000126439.html

    ツイートしたものから抜粋

    鈴木委員:
    基本的に医療へのアクセスが悪い国はスイッチOTCが多くて、医療へのアクセスがいい国は、気軽に受診できますからそういうものが少ないという傾向はあると思います。ですから必ずしもスイッチOTCが多ければいいということではないということです

    医師委員:
    セルフメディケーション、言い方を変えれば自己責任という概念は長い間、国民皆保険制度の立場をとってきたわが国の国民には、そぐわないというか簡単にはなじめないような気がいたします。超高齢化社会に向かう中で、医療依存度の高い国民の理解を得るのはなかなか大変なような気がします

  5. 医師委員: セルフメディケーション、言い方を変えれば自己責任という概念は長い間、国民皆保険制度の立場をとってきたわが国の国民には、そぐわないというか簡単にはなじめないような気がいたします。超高齢化社会に向かう中で、医療依存度の高い国民の理解を得るのはなかなか大変なような気がします。

    だから、セルフメディケーションの起爆剤ともなるOTC薬スイッチ化は認められないということか。
    しかし、医師会は皆保険制度を自分たちの都合のいいように解釈して、それをあたかも正当性のあるような形で国民に発信して、その陰で当制度の出来高払いをうまく悪用しているという感じをうける。それに、乗っかっているのが製薬メーカーか・・・。
    最近、週刊現代が必要以上に、医師の手術批判、処方薬批判を繰り返している。
    これも、皆保険制度(出来高払い制)に対する医師の驕りへの警鐘だとわからないのだろうか。
    だから、冒頭のようなコメントを平気でするのか・・・。
    国民(患者)を舐めているとしか思えない・・・。

  6. アポネット 小嶋

    議事録を見ると従来からの企業が独自に開発するというスキームも残るんですね。
    でもこれに対しては、

    鈴木委員:
    ただ、以前は企業がいきなり学会や医会の意見も聞かないで出してきて、それが問題になったことがありましたので、そういう仕組みが残ることになると、今までの問題点が一部残ることになりますね。もしかしたらと思って聞いてみたのですが、是非、それも併せて検討していただければと思います。そうでないと部分的な見直しという感じで、全体の見直しではなくなります。

    せっかくこれだけのスキームを作ったのに、それとは関係のない仕組みが残ることになると、いきなり学会、医会に意見も聞かないでボンと出してくるような、以前の問題点が残ってしまうのです。その時は私が急いで医会の意見を聞いて対応しましたが、それは今後繰り返すべきではないと思いますが、是非そこも見直していただきたいと思います。

    と、さっそく注文。

    医師委員にここまで言われると、「特許がきれたらスイッチ」をとも考えていたかもしれない新薬メーカーも、ロキソニンなど知名度があるブランドを除いては、おそらく開発には二の足を踏むでしょうね。ここ数年事実上目新しいスイッチ品が出ないのもそのためかも

    日本におけるスイッチOTC成分(参考資料3)
    http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/0000126358_8.pdf

    関連:
    TOPICS 2013.10.08
     スイッチOTCの承認審査が不当に妨げられている(OTC医薬品協会)
     http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/131002.html

    TOPICS 2013.12.28
     スイッチOTCについてオープンな議論を求める要望書
     http://www.watarase.ne.jp/aponet/blog/121228.html

    そして、「生活者からのニーズがありますよ」といっても実際にスイッチ製品の開発をしてくれるメーカーがどれだけいるのか正直疑問ですね。

  7. スイッチ薬の対立構図は・・・。
    ① 財務省・経団連VS厚労省・日本医師会
    この対立間に政府が存在するわけだが・・・。
    そして、
    ②今後の医師の処方薬VS薬剤師のスイッチ薬
    ただ、②は処方薬における医師の下請けの薬剤師としてはあまり重要視していない分野かもしれない・・・。
    また、今後はTPPも絡んでくる。
    内圧VS外圧
    ただ、理不尽なTPPとしても、今の内圧で、皆保険(出来高払い制)の内部浄化が、どこまでできたと言えるのだろうか。
    スイッチOTC化は国民合意と医師と薬剤師の相互理解、経営者からの薬剤師の独立、薬剤師の臨床的技量と医療人としての自覚・・・。
    そう言った背景が前提にあることを忘れてはならない。
    スイッチ薬のことを書くのは嫌気をさしていたが、必要最小限の言葉で文章化した。
    これ以上は書く気がしない不愉快極まるテーマ(過去からのスイッチ薬の経緯を考えると・・。)である。

    薬剤費の適正化
    薬剤費の適正化の観点から、後発品の使用促進に関する政府目標#1の確実な達成に向け、国民、保険者、医療関係者など、国を挙げての取り組みを引き続き進めていくことが求められる。
    また、給付の重点化や公平性の確保を図る観点から、湿布やうがい薬等、長らく市販品として定着している市販類似薬について、保険償還率の引き下げや保険給付の適用外とすべきである。加えて、国民のセルフメディケーションの意識を高めるため、さらなる医療用医薬品のスイッチOTC化などにも取り組むべきである。
    さらには、近年、単価が非常に高く、市場規模の極めて大きな薬剤の保険収載が増加している。こうした薬剤の中には、効能・効果の追加などにより当初の想定を超えて大幅に市場が拡大するものもあり、保険財政への影響が懸念されている。こうした高額薬剤について、収載当初の前提が変化していることを踏まえ、薬価の早急な見直しを行い保険財政の安定性を確保することが求められる。
    なお、薬剤費の適正化とあわせて、引き続き、革新的新薬に対する適正な評価をはじめ、わが国の製薬産業のイノベーション創出を推進する政策について十分考慮していくことが求められる。

  8. 今、話題のオプシーボやC型肝炎治療薬の高薬価の是正は当然のことであるが、この一連の不祥事に深く関与しているのが、中医協の存在だ・・・。
    中医協の中に薬価専門部会などがあり、そこで薬価などが検討されているようだが・・・。
    オプシーボは次回の薬価改定を待たずして大幅な切り下げとなる。
    当然のことだろう・・・。
    問題は皮膚がん等で薬価収載されてものが、肺がんなどにも適応拡大されて患者数が増えすぎて医療財政を圧迫するほどになった。
    新規の高薬価医薬品が適応拡大されれば、莫大な医療費を使うようになるのは当たり前。それも、その有効性は2~3割ほどだと言われている・・・。
    この薬での事前の適切な処方ガイドラインが必要ではなかったのか・・・。
    国民の酷税、高額な保険料などで、とりっぱくれのない医療費から支払われるということで、あまりにも無責任すぎる。
    中医協は支払い側、診療側、そして中立的な立場の有識者などで構成されている。
    ここで注目したいのが、日医などの代表がメンバーの中心となっている診療側の影響力が、この中医協のあり方を歪めていることだ・・・。
    市販類似薬も同じことだ・・・。
    湿布薬などを例に上げても、医療用薬が市販薬に比べてはるかに安い・・・。
    現在、投与枚数に上限が設けられているだけで、なぜ、医療用湿布が必要なのか、その理由が曖昧なままに・・・。
    これも診療側の影響力が強いため、姑息な小手先手法のままで市販類似薬もだらだらと処方薬の中に残ってしまっている。
    スイッチ薬化が進まないのも診療側が理不尽な理由を並べて反対しているからだ・・。
    ※皆保険制度を喰いものにしている儲け主義一辺倒の製薬メーカーの強力なバックアップ態勢もあるのでは・・・。
    その代わり、後発品推進とか、高齢者の自己負担額の引き上げ等でお茶を濁している。
    これで、なんとか、診療側も妥協しているので、スイッチ薬は遅々として進まなくなった・・・。
    診療側が喜ぶのも当然のことだろう・・・。
    中医協で、処方薬の品目を医療費適正配分の観点から必要最小限にして、それ以外はバッサリ切って処方薬から外す。(患者負担との整合性をしっかりと踏まえた上でだが、それが一番の医療財政逼迫の改善策になる・・・。)
    そういう、大鉈を振るえないのは、中医協の中で今なお、診療側の影響力の強さが続いていることに問題がある。
    政府の諮問機関としての今の中医協は健全な姿とは言えない・・・。
    犠牲になっているのは国民・・・。国民の酷税、保険料が湯水のごとく、今の無駄な医療費に使われ続けている。
    まあ、他の税金の無駄使いに比べて、まだ、医療費の無駄遣いは可愛い方だと言われれば、そうかもしれないが・・・。
    支払い側や中立的な有識者たちは、財務省(財務省の財政制度等審議会は高額薬剤に対応した薬価制度の見直しや市販類似薬の保険対象外、生活習慣病治療薬の処方ルール設定などの改革を提言している・・。)と一体となって、薬価などの一連の不祥事がでてきている、今の好機にスイッチ薬の推進と市販類似薬は処方薬から外すことをしっかり主張するべきではないだろうか・・・・。
    日薬は上述の問題に触れたくないようだし、巷の薬剤師たちも大所高所から上述のような問題を見ることができない視野狭窄なちっぽけ人種が多い。
    薬剤師が医者に馬鹿にされるのも当たり前だ・・・。

  9. タリオンが後発品薬が出るまでにスイッチ化されるということだが、まあ、抗アレルギー薬ばかりスイッチ化されても、本来のスイッチ化のあるべき姿からは程遠い・・・。
    医者の顔色を伺い、偏った品目だけ、偏ったカテゴリーだけ、スイッチ化されても、OTC薬のセルフメディケーションにはなんの役にも立たない。
    製薬メーカーも心得たもので、市販薬市場でのタリオン売上と後発品薬が出回った後でのタリオン売上を両天秤にかけて、前者のほうが金儲けとして旨みがあると考えたのだろう。それも、もう、抗アレルギー薬のスイッチ化は医者の抵抗も少なく、いわゆる、OTC薬移行へのゴミ捨て場(まあ、まだ、このゴミ捨て場で最後の金儲けを企んでいるのだが・・・。)となっている。
    また、今、市販化されている抗アレルギー市場の中では特長も出しやすいと、考えているのだろう・・・。

    こんなタリオンの話題を真剣に書く気がしない・・・。手抜きして書いても不愉快になるだけ・・・。
    何度も言うが、スイッチ化の話題は私にとって、不愉快極まりない・・・。
    かつて、それなりの学術医学雑誌特集で、鼻息荒く、スイッチ薬特集を書いたお歴々の方々よ・・・・。もう、自己保身のためになりを潜めているのか・・・。
    あんたたちの書いたあの時の論文か、いかに、今となっては無価値で無意味なものであったか・・・。
    あんたたちは時流に踊らされた、いや、勝手に踊って騒いでいたピエロだったことを・・・。

  10. アポネット 小嶋

    ニュージランド保健省は、経口避妊薬を処方箋医薬品から、要薬剤師薬(restricted medicines)に分類を変更すると発表しています。

    2017年2月中に官報で告示後に、条件付きでの処方せんなしでの販売が開始されます。

    メーカーの申請から足かけ3年となります