海外を見渡すと、各国政府が医療へのアクセスの向上と医薬品の適正使用の最適化を図る中、多くの医療制度において薬剤師による処方権限の拡大が急速に進んでいますが、これらをすすめる上で用語の不統一かつ曖昧な使用により弊害があるとした研究です。
【Res Social Adm Pharm. 2026 Jul 9】
Towards a shared language for pharmacists prescribing: Why terminology matters
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S1551741126001646
abstractとIntroductionしか確認できませんが、次のような課題を指摘しています。
minor ailments(軽度の疾患)、 common conditions(一般的な疾患)、independent prescribing(独立処方)、autonomous prescribing(自律処方)、collaborative prescribing(協働処方)、supplementary prescribing (補完処方)といった用語は、管轄区域(国や州)によってその用い方がまちまちであり、しばしば処方行為と、より広範な臨床マネジメント業務とが混同されている。
こうした曖昧さは、専門職の責任の所在を不明確にし、専門職間の境界設定を複雑化させ、一貫性のある規制ガバナンスを損なうと指摘。
このような曖昧さは、専門家の責任を不明瞭にし、専門職間の境界設定を複雑化させ、一貫性のある規制ガバナンスを損なうと論じることができるとしています。
そして、地域薬局レベルでは「協働処方」「自律処方」「独立処方」などの用語の使用を避け、処方の定義に沿った単一の用語を使用すべきだとしています。
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今、世界各国の軽度疾患への取り組み(Common Ailment Schemes, CAS)を調べていますが、まさにこの指摘の通りだと思いました。
薬剤師による裁量によるものなのか、プロトコルによるものなのか、単にセルフメディケーションの支援なのか、国により考え方ややり方が異なることは確かで、しっかり分けて考えた上で、用語を統一することも必要だと感じました。
一方で日本では、政治も現場も法律を盾に初めから諦めて、こういったことにはあまり関心がないようにも感じます。
2026年07月19日 16:06 投稿
