地元に薬剤師の首長が誕生。でも・・・

 4月26日、地元足利市の市長選挙の投開票が行われ、東京薬科大学1989年卒の大豆生田実(おおまみうだみのる)氏が当選しました。
(投票率58.86%、 開票結果→リンク

 大豆生田氏は、サントリー勤務を経て、1995年の足利市会議員選挙に初当選、栃木県会議員を経て、市長選は今回3回目の挑戦でした。

大豆生田実のホームページ(ブログ) http://www.j-beans.jp/
        プロフィール http://www.j-beans.jp/archives/profile/

 選挙の争点などは、ローカルな話題なので紹介しませんが、今回あえてとりあげたのは、選挙告示前に行われた地元青年会議所(http://www.ashikaga-jc.com/)主催の公開討論会で、大豆生田氏が私たちにとっては非常に気になる発言をしているからです。

 以前にも話題として取り上げましたが、足利市では赤字のために廃止となった市営競馬場跡地利用が大きな課題になっています。このうち半分は地元広域病院である足利赤十字病院の全面移転が決定(2011年7月開院予定)、残り半分については医療福祉系高等教育機関を誘致するという構想が示されました。一時は、日本医療薬科大学(仮称)を誘致する話がかなり具体的なところまで進みましたが、資金難で2006年にこの大学誘致話は頓挫しています。

医療福祉拠点整備課のページ→リンク(足利市ウェブサイト) 

新病院の基本設計の概要(リーフレット)→リンク(足利市ウェブサイト)

競馬場跡地活用(足利市会議員織原義明氏ホームページ、下記図も、2006.4.20)
 http://www.watarase.ne.jp/orihara/soudan.htm

競馬場跡地構想2006年 

 今回の発言は、この大学を誘致するはずだった足利赤十字病院・新病院と隣接する土地をどのように有効活用するかという議論の中で出てきたもので、正直言って耳を疑うものでした。

  公開討論会の発言より抜粋           

 今、日赤(足利赤十字病院・新病院)周辺の界隈に調剤薬局のデベロッパーというのでしょうか、(競馬場跡地周辺の)土地を物色されているわけですね。日赤ができて調剤薬局がそのくらいのところにできると、どういうことになるのでしょうか、患者さんが日赤に行かれて、日赤で治療を受けて、処方せんをもらって、また車に乗って、調剤薬局まで移動してお薬をもらわなければならないということになります。これは、全く患者さんの利益にかなわないと私は思います。

 せっかく何にもないだだっ広い競馬場跡地ですから、(日赤の)建物の設計変更ではなくてですね、その周辺の道路の付け替えなどを行って、その競馬場の跡地の中に薬局が進出できるようなスペースをですね、5軒でも6軒でもかまわないんですけども造れば、その土地を薬局のデベロッパーに分譲することができるわけですね。

 結果として市の収入になります。さらには患者さんの利益にもかないます。一度車を乗り付けて、日赤にかかって処方せんをもらって、その足で薬局に行っておくすりをもらうことができるわけですから、やはり患者さんの利益を考えれば、また足利市の収入増ということを考えれば、日赤(周辺)のそういう変更というのを私は提案を申し上げたいと思います。

 簡単に言えば、患者さんの利便性を考え、市が先頭となって広域病院(足利赤十字病院)のために複数の調剤薬局を誘致/斡旋したいということのようです。選挙前の有権者向けのパフォーマンスと信じたいですが、もし本当にそうなってしまったら・・・・と思うと複雑です。

 今後の大豆生田市長の発言や足利市議会の動きに対し、是非皆さんも注目して下さい。

関連情報:TOPICS 2006.09.02 大学設置準備会、医療薬科大学計画を断念


2009年04月27日 00:28 投稿

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