「究極の門前薬局」、整備に向け大きく前進

 移転新築中の足利赤十字病院の敷地内薬局を整備する問題(TOPICS 2010.1.16)で、建物の設計委託費を補正予算に盛り込むかどうかを審議する臨時の市議会が20日開催され、法案は可決されました。

臨時議会調剤薬局案件可決成立
(足利市長大豆生田実ブログ1月20日)
http://www.j-beans.jp/archives/2010/01/20/143248.php

 足利市の調剤薬局整備計画 臨時議会で可決
(下野新聞1月21日)
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/top/news/20100120/271434

 下野新聞の記事の通り、質疑の後の討論では、「近くで薬を受け取れるのは利便性、安全性から必要不可欠」「(建設にかかわる経費は)長い期間を掛けずに回収できる見込みで、税金は市民に還元される」といった賛成の意見が述べられた一方、「敷地内設置では4軒が市のお墨付き様な店舗となり、独占化が心配され、行政の公平性、方正性に疑問が残る」「民間にできることは民間に任せるべき。行政改革に逆行するような施策」「車で来院する人にとっては、特に敷地内になくてもいい」などの反対意見が示されました。

 採決の結果は、13対11の僅差で、保守系会派の一部と公明党の議員などが反対したものの、その他の保守系会派、共産党の議員が賛成し可決しました。

 資本主義の最たるものに共産党が賛成に回るのは正直言って意外ですね。(個人的な判断かもしれませんが)

 討論の様子など、詳細がわかりましたら、追記したいと思います。

関連情報:TOPICS
 2010.01.21 「調剤薬局」整備に関する議案に対する質疑
 2010.01.16 「究極の門前薬局」問題、20日に決着か(足利市)

1月21日 9:30更新


2010年01月20日 15:41 投稿

コメントが2つあります

  1. アポネット 小嶋

    傍聴された方から、「反対派の意見は説得力があったけど、賛成派の意見は何かはっきりしていないね」「次の選挙を議員の人も睨んでいるんだね」といった意見を頂いています。

    私も、地元ケーブルで放映されたものをチェックしましたが、賛成討論をした人の中には、この人は本当に賛成意見なの? といったような人もいましたね。

    結局、「利便性」が全てに勝るということなのでしょう。

    仲間の薬剤師がこうつぶやいていました。

    「薬局がそんなに儲かるなら、基本料をもっと下げてもいいね。といった話が出ないといいんだけど」と。

  2. アポネット 小嶋

    去年の4月に勇退された、前足利市長の吉谷宗夫氏(歯科医師です)が、今回の件について、ブログでコメントを出しています。(ブログがあったとは知らなかったです)

    吉谷宗夫の三拍子
    1月21日
     http://yoshitani-muneo.blogspot.com/2010/01/blog-post_21.html
    1月8日
     http://yoshitani-muneo.blogspot.com/2010/01/blog-post_08.html