台湾医薬品食品局(FDA)は4月30日、緊急避妊薬(事後避孕藥)の処方箋なしでの販売を部分的に認可する可能性があることを明らかにした。
面前服用や3週間後の婦人科受診など、現在日本で行われている試験版売のプログラムを参考に台湾の国情に合った計画を立案したいと伝えている。(Xに5月2日に投稿したものを再構成しました)
【TAIPEI TIMES 2025.05.01】
FDA mulling over-the-counter sale of morning-after pill
https://www.taipeitimes.com/News/taiwan/archives/2025/05/01/2003836133
FDAでは先週、数回の開催が法律で義務づけられている意見集約のための会議(public opinion gathering conference)のうちの最初の会議を開き、医学的試験を実施するための法的手続きを開始したと医薬品部門の林意筑副局長は記者会見で語った。
今後はこれらの集約した意見に基づいて提案を修正し、、台湾厚生省のヒト研究倫理審査委員会に提出し、承認を得る予定であると伝えている。(現時点ではスケジュールは未定)
緊急避妊薬については、台湾でも2016年に製薬会社からの申請の審査を行い、2017年にも規制緩和されると発表されていたが、医療セクターからの強い反対により審査は棚上げされ、最近になって議論が再開されたとのこと。
民團再提事後避孕藥改列指示藥 贊成與反對方看法為何?
(公視新聞網 2025.03.08)
https://news.pts.org.tw/article/741195
一方、これに先立ち、台湾医師会連合会は、女性の命と健康を守るため、6項目の反対意見を提出している。
- 緊急避妊薬は、軽い病気や症状の緩和を目的とした薬ではないため、使用できる医薬品のリストに含めるべきではない
- 緊急避妊薬の健康リスクは無視できないため、現行の処方薬を維持すべきである
- 医学的な「不便」は正当な言い訳にはならない。安全を第一に考えるべきだ
- 「自律性」は正確な医療情報に基づくべきである
- 医療へのアクセスは健康リスクを犠牲にしてはならない
- 国民の健康教育の強化こそが望まない妊娠を減らす鍵
避孕藥擬免處方就能買 醫師公會批別便宜行事 6聲明反對
(経済日報 2025.03.07)
https://money.udn.com/money/story/122328/8593561
参考:
藥局賣事後避孕藥 食藥署擬借鏡日本經驗進行規劃
(CNA 2025.04.30)
https://www.cna.com.tw/news/ahel/202504300103.aspx
婦團提倡事後避孕藥改指示藥 食藥署擬借鏡日本制定計畫
(公視新聞網 2025.04.30)
https://news.pts.org.tw/article/749095
2025年05月05日 13:51 投稿