一般用医薬品の中分類って?(Update)

 先日の検討会で、「日本医薬情報センター(JAPIC)の一般用医薬品集の製品群で「中分類」につき2銘柄以上の医薬品を取り扱っている」という要件(案)が示されたことから、「中分類」とは何か調べてみました。

医薬品の供給体制
(健康づくり支援薬局(仮称)に関する要件についての前回までの主な御意見より)
http://www.mhlw.go.jp/file/05-Shingikai-11121000-Iyakushokuhinkyoku-Soumuka/sannkou1.pdf#page=8

 そこで、ググってみたのですが「大分類」と「小分類」は出てくるが、「中分類」というのは出てきませんでした。

 どうも、下記の小分類のことを指すようです(資料古いけど)。 手元にある古いJAPICの一般用医薬品集と大体一致しています。

一般用医薬品の製品群と主な製品
(第5回厚生科学審議会医薬品販売制度改正検討部会 2004.09.06)
http://www.mhlw.go.jp/shingi/2004/09/s0906-6d.html

 そこで上記を元に、PMDAの一般用医薬品・要指導医薬品の添付文書情報(→リンク)で検索し、シュミレーションしてみました。(リスク区分は2015.09.01現在のものです。変更になる場合があります)

大分類 中分類? 有効成分(例) 主な品目(リスク区分)
精神神経用薬 かぜ薬(内用) アセトアミノフェン、イブプロフェン、d-マレイン酸クロルフェニラミン 新ルルAゴールド錠(「2」)
パブロンゴールドA錠(「2})
ベンザブロックIP(「2」)
かぜ薬(外用) dl-カンフル、l-メントール ヴィックス ヴェポラップ
カコナールかぜパップ
(いずれも指定医薬部外品)
解熱鎮痛薬 アセトアミノフェン、イブプロフェン、ロキソプロフェンナトリウム、アルミノプロフェン、アセチルサリチル酸、エテンザミド、ブロムワレリル尿素 ルミフェン(要)
リングルアイビーα200(要)
ナロンメディカル(要)
ロキソニンS(1)
エキセドリンLOX(1)
エルペインコーワ(1)
コルゲンコーワ鎮痛解熱LXα(1)
ナロンエース(「2」)
バファリンA(「2」)
タイレノールA(2)
催眠鎮静薬 ジフェンヒドラミン塩酸塩 ドリエル(「2」)
イララック(2)
眠気防止薬 無水カフェイン エスタロンモカ錠(3)
カーフェソフト錠(3)
鎮うん薬(乗物酔防止薬,つわり用薬を含む) ジフェンヒドラミンサリチル酸塩 トラベルミン(2)
センパア(2)(リニューアル予定)
小児鎮静薬(小児五疳薬等) ゴオウ 宇津救命丸(2)
小児薬樋屋奇応丸(2)
その他の精神神経用薬 メトカルバモール、クロルゾキサゾン  ドキシン錠(「2」)
コリホグス(「2」)
コンドロイチンZS錠(3)
消化器官用薬 ヒスタミンH2受容体拮抗剤含有薬 ファモチジン、ラニチジン、ニザチジン ガスター10(1)
アバロンZ(1)
アシノンZ(1)
制酸薬 水酸化マグネシウム、炭酸水素ナトリウム、沈降炭酸カルシウム サクロンS(2)
スクラート胃腸薬(2)
太田胃散チュアブルNEO(3)
健胃薬 オウバク末、オウレン末、ゲンチアナ末、ユウタン 液キャベコーワ(2)
御岳百草丸(2)
整腸薬 ゲンノショウコ、ビフィズス菌 クレンジル(2)
ガスピタン(3)
新ビオフェルミンS錠(指定医薬部外品)
消化薬 タカヂアスターゼ、ユウタン ニッスイガロール(3)
新タカヂア錠(指定医薬部外品)
制酸・健胃・消化・整腸を2以上標榜するもの オウバク末、オウレン末、牛胆汁エキス末、メタケイ酸アルミン酸マグネシウム、ロートエキス 太田胃散(2)
キャベジンコーワα(2)
ビオフェルミン健胃消化薬錠(3)
強力わかもと(指定医薬部外品)
胃腸鎮痛鎮けい薬 ブチルスコポラミン臭化物、チキジウム臭化物 ブスコパンA錠(2)
ストパン(2)
止瀉薬 ロペラミド塩酸塩、ベルベリン塩化物水和物、センブリ末 トメダインコーワ錠(「2」)
ストッパ下痢止めEX(2)
ワカ末錠(2)
正露丸(2)
センブリ末(3)
瀉下薬(下剤) ビサコジル、酸化マグネシウム、センナ、アロエ、ジュウヤク センナ(末)(「2」)
サトラックス(「2」)
コーラック(2)
スラーリア便秘薬(3)
ナチュラートコーワ(3)
浣腸薬 グリセリン、ビサコジル ツージーQ(2)
イチジク浣腸(3)
駆虫薬 サントニン パモキサン錠(2)
ウチダの海人草(2)
その他の消化器官用薬  トリメブチンマレイン酸塩 セレキノンS(要)
循環器・血液用薬 強心薬(センソ含有製剤等) ゴオウ、センソ 救心(2)
六神丸(2)
動脈硬化用薬(リノール酸,レシチン主薬製剤等) リボフラビン酪酸エステル、大豆油不けん化物(ソイステロール) ラングロン(3)
コレストン(3)
ユンゲオール3(3)
貧血用薬 シアノコバラミン、葉酸 エミネトン(2)
ファイチ(2)
その他の循環器・血液用薬 イコサペント酸エチル、ローウォルフィアセルペンチナ総アルカロイド エパデールT(要)
セルペロイシン錠(1)
呼吸器官用薬 鎮咳去痰薬 テオフィリン、ジヒロドコデイン塩酸塩、dl-メチルエフェドリン塩酸塩 アネトンせき止め顆粒(1)
ミルコデ錠A(1)
新エスエスブロン液エース(「2」)
コンタックせき止めST(2)
南天のど飴(3)
龍角散(3)
含嗽薬 ポピドンヨード、アズレンスルホン酸ナトリウム水和物 イソジンうがい薬(3)
パブロンうがい薬AZ(3)
その他の呼吸器官用薬  -  (該当3製品あり)
泌尿生殖器官及び肛門用薬 内用痔疾用薬 セイヨウトチノミエキス 内服ボラギノールEP(2)
内服用ジーフォー(2)
外用痔疾用薬 アミノ安息香酸エチル、リドカイン プリザエース軟膏(「2」)
ボラギノールA注入軟膏(「2」)
その他の泌尿生殖器官及び肛門用薬 ヨヒンビン塩酸塩、テストステロン、フラボキサート塩酸塩、ウワウルシ、カゴソウ ガラナポーン(要)
マヤ金蛇精(要)
オットピン(1)
グローミン(1)

トノス(1)
ハルンケア(「2」)
レディガードコーワ(「2」)
滋養強壮保健薬 ビタミンA主薬製剤 ビタミンA 八ッ目鰻キモの油(「2」)
ビタミンD主薬製剤 コレカルシフェロール ステイタスD3(2)
ビタミンE主薬製剤 酢酸-d-トコフェロール ユベラックス(3)
ユンケルEナトール(3)
ビタミンB1主薬製剤 塩酸フルスルチアミン キューピーコーワコンドロイザー(2)
アリナミンA(3)
ビタミンB2主薬製剤 リボフラビンリン酸エステルナトリウム、リボフラビン酪酸エステル チョコラBBプラス(3)
ビタミンB6主薬製剤 リン酸ピリドキサール デュアタイムコーワ(3)
ビタミンC主薬製剤 アスコルビン酸 トランシーノII(1)
トランシーノホワイトC(3)
ハイシーL(3)
ビタミンAD主薬製剤 ビタミンA、エスゴカルシフェロール カワイ肝油ドロップS(「2」)
チョコラAD(「2」)
ビタミンB2B6主薬製剤 リボフラビン酪酸エステル、ピリドキシン塩酸塩 ハイシーBメイト2(3)
新エバユースB26(3)
ビタミンEC主薬製剤 アスコルビン酸、酢酸-d-トコフェロール ビトン‐ハイECB2(3)
新エバユースEC(3)
ユンケルECプラス(3)
ビタミンB1B6B12主薬製剤 塩酸フルスルチアミン、リン酸ピリドキサール、シアノコバラミン アクテージSN錠(3)
アリナミンEXプラス(3)
エスファイトゴールド(3)
シビラック(3)
ナボリンS(3)
ビタミン含有保健薬(ビタミン剤等) パンビタンハイ(「2」)
ポポンSプラス(「2」)
新リバヘルスゴールド(2)
ユンケル皇帝液(2)
カルシウム主薬製剤 沈降炭酸カルシウム、乳酸カルシウム水和物、グルコン酸カルシウム 新カルシチュウD3(2)
ワダカルシューム錠(3)
タンパク・アミノ酸主薬製剤 L-システイン、アスコルビン酸、パントテン酸カルシウム ハイチオールCプラス(3)
生薬主薬製剤 赤ブドウ葉乾燥エキス混合物、チェストベリー乾燥エキス、ニンジン、コウジン、リュウタン アンチスタックス(要)
プレフェミン(要)

ナンパオ源気(2)
ヒヤクゴールド(3)
薬用酒 ニンジンエキス 薬用養命酒(2)
ツムラの薬養酒(2)
その他の滋養強壮保健薬 パニオンコーワ錠(2)
サモンエース(2)
カタセ錠(3)
女性用薬 婦人薬 コウカ、サフラン ラムールQ(「2」)
喜谷實母散(2)
避妊薬 メンフェゴール ネオサンプーンループ錠(販売中止)
その他の女性用薬 イソコナゾール硝酸塩、クロトリマゾール、オキシコナゾール硝酸塩、ミコナゾール硝酸塩、エストラジオール メンソレータムフレディCCクリーム(1)
エンペシドL(1)
オキナゾールL100(1)
フェミニーナ 腟カンジダ錠(1)
メディトリート(1)
ヒメロス(「2」)
アレルギー用薬 抗ヒスタミン薬主薬製剤 マレイン酸クロルフェニラミン、ジフェンヒドラミン塩酸塩 スラジン(「2」)
アレルギール錠(2)
レスタミンUコーワ錠(2)
その他のアレルギー用薬 アゼラスチン塩酸塩 スカイナーAL錠(2)
外皮用薬 殺菌消毒薬(特殊絆創膏を含む) 次亜塩素酸ナトリウム、アクリノール、オキシドール、エタノール ミルトン(2)
新キズドライ(2)
マッキンz(2)
マキロンs(3)
しもやけ・あかぎれ用薬 グリセリン、白色ワセリン グリセリン(2)
ヒビケア軟膏(3)
間宮アロエ軟膏a (3)
化膿性疾患用薬 イオウ・カンフルローション、クロラムフェニコール、フラジオマイシン硫酸塩 クロマイ-P軟膏AS(「2」)
ベトネベートN軟膏AS(「2」)
クロロマイセチン軟膏(2)
ペアアクネクリームW(2)
鎮痛・鎮痒・収れん・消炎薬(パップ剤を含む) デキサメタゾン酢酸エステル、ヒドロコルチゾン酢酸エステル、インドメタシン、ジクロフェナク、サリチル酸メチル 液体ムヒS2a(「2」)
オイラックスA(「2」)
ボルタレンACゲル(2)
バンテリンコーワ1.0%ゲル(2)
トクホン(3)
ムヒパッチA(3)
みずむし・たむし用薬 ラノコナゾール、ブテナフィン塩酸塩、クロタミトン、トルナフタート ピロエースZ軟膏(「2」)
ブテナロックVαクリーム(「2」)
ピロエースW液(2)
皮膚軟化薬(吸出しを含む) サリチル酸、尿素、ヨクイニン イボコロリ(2)
スピール膏(2)
ケラチナミンコーワ20%尿素配合クリーム(3)
毛髪用薬(発毛,養毛,ふけ,かゆみ止め用薬等) メチルテストステロン、ミノキシジル、カルプロニウム塩化物水和物、メチルテストステロン ペレウス(1)
ミクロゲン・パスタ(1)
リアップX5(1
カロヤンS(2)
NFカロヤンアポジカΣ(3)
抗ウイルス薬 アシクロビル、 ビダラビン アラセナS(1)
ヘルペシアクリーム(1)
アルチビア軟膏(1)
その他の外皮用薬  ヘパリン類似物質、ピロキシリン、オリブ油 HPクリーム(2)
アットノン(2)
コロスキン(3)
ポリベビー(3)
眼科用薬 一般点眼薬 塩酸ピリドキシン、コンドロイチン硫酸ナトリウム ロートアルガードS(2)
スマイル40EX(2)
サンテ40(3)
ロートこどもソフト(3)
抗菌性点眼薬 スルファメトキサゾールナトリウム ロート抗菌目薬EX(2)
新サルファグリチルアイリス(2)
アレルギー用点眼薬 アシタザノラスト水和物、トラニラスト、7クロモグリク酸ナトリウム アイフリーコーワAL(1)
ロートアルガードプレテクト(1)
NEWエージーアイズ(2)
人工涙液 塩化ナトリウム NewマイティアCL(3)
ソフトサンティア(3)
コンタクトレンズ装着液 ヒドロキシプロピルメチルセルロース ロートCキューブプラスダブルチャージ(3)
マイティアハードコンタクトレンズ装着液(指定医薬部外品)
洗眼薬 グリチルリチン酸二カリウム、ホウ酸 アイボンc(3)
ロートフラッシュ(3)
耳鼻科用薬 鼻炎用内服薬 フェキソフェナジン塩酸塩、エバスチン、セチリジン塩酸塩、ケトチフェンフマル酸塩、プソイドエフェドリン塩酸塩 アレグラFX(要)
エバステルAL(要)
コンタック鼻炎Z(要)
ストナリニZ(要)
アレギサール鼻炎(1)
アレジオン10(1)
ストナリニ・ガード(1)
コルゲンコーワ鼻炎持続カプセル(「2」)
コンタック600プラス(「2」)
ザジテンAL鼻炎カプセル(2)
鼻炎用点鼻薬 ベクロメタゾンプロピオン酸エステル、クロモグリク酸ナトリウム、塩酸ジフェニルピラリン、ナファゾリン塩酸塩 コンタック鼻炎スプレー<季節性アレルギー専用>(「2」)
ナザールAR(2)
コールタイジン点鼻液a(「2」)
パブロン点鼻クイック(2)
エージーノーズアレルカットC(2)
ナザール「スプレー」(2)
点耳薬 フェノール パピナリン(2)
その他の耳鼻科用薬 ナリピタン(「2」)
アンスノール(販売中止)
歯科口腔用薬 口腔咽喉薬(せき,たんを標榜しないトローチ剤を含む) 複方ヨード・グリセリン、ポピドンヨード、ヨウ素、セチルピリジニウム塩化物水和物 新コルゲンコーワトローチ(3)
大正ルゴール ピゴン(3)
トラフル錠(3)
のどぬーるスプレー(3)
パブロントローチAZ(3)
口内炎用薬 トリアムシノロンアセトニド、グリチルリチン酸二カリウム アフタッチA(「2})
ケナログA口腔用軟膏(「2」)
トラフル軟膏(3)
歯痛・歯槽膿漏薬 歯痛剤新今治水(2)
アセス(3)
新デスパコーワ(3)
デントヘルスR(3)
その他の歯科口腔用薬 フッ化ナトリウム エフコート(要)
禁煙補助剤 禁煙補助剤 ニコチン ニコチネルパッチ(1)
シガノンCQ(1)
ニコレット(「2」)
漢方製剤 漢方製剤(210処方) カコナール(2)
生薬製剤(他の薬効群に属さない製剤) 生薬製剤(他の薬効群に属さない製剤) ナンパオ(「2」)
公衆衛生用薬 消毒薬 次亜塩素酸ナトリウム ビューラックス(2)
ミルトン(2)
テピカジェルP(3)
殺虫薬 フェニトロチオン バポナ殺虫プレート(1)
バルサンうじ殺し乳剤(2)
アースレッドW(2)
スミスリンLシャンプータイプ(2)
ムヒの虫よけムシペールα(2)
その他の公衆衛生用薬  精製水(3)
一般用検査薬 一般用検査薬(尿糖・尿タンパク) グルコースオキシダーゼ 新ウリエースBT
一般用検査薬(妊娠検査) 金コロイド標識抗hCGーβモノクローナル抗体 ドゥーテスト・hCGプラス
その他(いずれの薬効群にも属さない製剤) その他(いずれの薬効群にも属さない製剤) 銅クロロフィリンナトリウム サクロフィール錠(3)

 自分の薬局で取り扱っているもの(もちろん取り扱っていないものもあります)を中心に、とりあえずまとめてみました。販売が中止になったものもいくつかあります。(なつかしい)

 ビタミン剤などは、サプリ等もあるので、取り揃えるのはどうかとも考えます。

 それぞれの分類ごとに2種類以上とのことですが、果たして現実的にどうでしょうか?

 正直なところこれだけ取り揃えても、恥ずかしながらうちではあまりニーズがあまりありません。せいぜい市内のドラッグストアで手に入りにくい、要指導医薬品と第一類、あと市内在住の外国の方が買うくらいです。

9月1日 12:30更新


2015年09月01日 01:05 投稿

コメントが13つあります

  1. 懐かしい品目があるな・・。
    これらを消費者に世間話とともに紹介して、相談販売に乗って上げるのが、「健康づくり支援薬局」の第一歩だと思うが・・。
    その活性化のために、スイッチ薬を大幅に増やすことは大切・・・。
    どうも、行政は分かってないな。
    いや、日医、製薬メーカー、医療族議員の反発を避けて、このような薬局ビジョンを打ち立てているように思える。
    情けない。
    薄汚い、利害絡みのこの世界・・・。
    昔の良き薬局を、寄ってたかって壊してしまったくせに・・・。
    期待する薬局像の中に、ちゃっかり、その一部を、また、入れている。
    それなら、昔の良き薬局を壊すことはなかったのでは・・・。
    スイッチ薬の大幅規制緩和して、今の日医の鼻っ柱を折る勇気があるのだろうか。
    さらさらないくせに・・・。
    この健康づくり支援薬局、読んでいて、本当に不快に思う・・・。

  2. OTC薬剤師が限りなく減っている。その背景にはスイッチ薬が出ていないからだ。
    その上、二類に格下げになる品目が増えている。
    本当に、薬剤師を活用したセルフメディケーションを普及させたいのであれば、健康づくり支援薬局構想よりも、もっと現実的なスイッチ薬の活性化を急ぐべきだ。
    医薬分業は今の日本ではどのように言っても、改善の見込みはない。世界は完全分業で、日本だけが不完全分業で、これを改めるべきだと言っても、ここは医者が牛耳る日本だと言われれば、それで終わりだ・・。
    鉄は熱いうちに叩けと言うが、冷めて硬くなった鉄は形を変えることができない。
    それが、日本の不完全分業の現実だ・・・。
    健康支援作り薬局構想は日医、行政の思うままの構想・・・。
    こんなもの、地に足がついたものではない。
    それよりも、急ぐべきものはスイッチ薬の活性化だ・・・。

  3. 健康づくり支援薬局でのOTC薬設置条件が実態にそぐわないと批判を浴びている。
    大手のドラックストアならいざ知らず、調剤薬局、個人薬局などはこの条件をクリアすることに現実的に無理がある。にもかかわらず、厚労省はこの構想案を推し進めようとしている。厚労省は今までの改正で全てにおいて失策を繰り返してきた。
    その大きな要因は不完全分業の延長での付け焼刃的政策とスイッチ薬を進めることができないことにある。この二つの要因が大きい。
    この二つに共通していることは医者と医療用メーカーの最優遇だ・・・。
    日本は呆れるほど、医者と製薬メーカーを擁護する。なぜか・・。
    医者と製薬メーカーなくしてはこの国の政府、厚労省は成り立たないからだ。
    欧米各国に比べて、日本という国は異常である。
    もう一点、日本の皆保険制度がある。
    これは国民のための医療制度になっていない。これも、医者と製薬メーカー(外資系メーカーは日本の皆保険制度の市場ほど美味しい市場はないと馬鹿にしている。)のための制度だ。医者は唯一、日本が誇れる皆保険制度と言っているが、医者の詭弁に過ぎない。
    皆保険制度を国民のためになる制度に作り替えなければならない。
    ごじゃ、ごじゃ、健康づくり支援薬局の構想案を検討しているが、靴の上から痒いところを掻いているだけで、上述の三点、不完全医薬分業、スイッチ薬、皆保険制度の本質部分に手をつけなければ、なんの意味もない。
    本質とはシンプルなもの・・・。
    まあ、靴の上から痒いところをかこうとするから、複雑極まりないことになる。
    複雑とは何も解決しないことだ・・・。
    文書でもごじゃごじゃと複雑に書いて自分の文才力を誇示している人はダメ人間だと思っている。わかりやすく書く能力がない人間だ・・・。
    そういえば、医者でも政治家でも、そして国の指導者と言われるやからでも、難しく言う輩がいるが、難しくいえばいうほど、自分の頭の悪さをさらけ出している。
    ちょうど、この健康づくり支援薬局の構想案に関わっている人間のように・・・。

  4. 「貧血」の成分でシアノコバラミン、葉酸って。。どっちかっていうと鉄メインでは?

  5. 厚労省の中井氏のメッセージはわからないところもあるが、一部は理解しがたいところもある。それは昔のパパママ薬局のように、OTC薬をおいて消費者の健康づくりのために、それをしっかりと適正販売するように心がけてもらいたい。今のドラックストアではそれができていないため、値崩れを起こしているとメーカーが嘆いていると・・・。
    そんなパパママ薬局の経営が成り立たないようにしたのは、厚労省の今までの行政の失策ではないか。その経緯も分からずに、よく言うよなと反論したくなる。
    健康づくり支援薬局構想で、日医がOTC薬を置かない薬局が理想だと口を挟んでくるのは、日本の不完全分業という異常な有り様の延長から来たことで、日医の立場からいえば、そう言いたくなるだろう。事実、薬剤師はOTC薬を見放し、儲かる調剤だけに専念してきたのだから・・・。
    行政も登録販売者制度をつくり、ドラックストアでのOTC薬販売独占環境を後押ししてきた。
    今更、薬剤師がOTC薬にしっかりと目を向けろと言われても、今の現実の中では無理な話だ・・。
    そこまで、中井氏がいうのなら、OTC薬のスイッチ化を医者に構わずにドンドンと解放させるべきだと思うが。そういうこともしないで、靴の上から痒いところを掻くような指摘はやめてほしいな・・・。

  6. 武蔵野大薬学部が薬学生の登録販売者受験費用を肩代わりして、受験させようとしている。狙いは薬学生にOTC薬の知識を深めてもらうことにあるようだ。
    薬学生の実習課程で、OTC薬を学ぶ機会がないときの予備手段でもあるようだ。
    考えればおかしな話だ。薬学生にOTC薬を勉強させたいのであれば、正規の薬剤師国家試験にOTC薬項目を入れればいいではないか。
    それを受験資格要件の異常緩和に乗じて、わざわざ、邪道まがいな登録販売者試験に薬学生を大学が受験費用までお膳立てして受験させるとは・・・。
    そもそも、この登録販売者試験はいい加減な試験制度であった。実務経験を受験要件に入れていたのに、それに対する不正合格者が多出したので、実務経験なしでも受験できるようになった試験だ・・・。
    そもそも、この試験は大手ドラックストアやコンビニのOTC薬設置店舗展開のために、薬剤師では数が足りないために、安易な登録者資格を量産させるための目的で作られた。謂わば、医薬品というOTC薬を売る側の立場から都合の良い資格として作られたものだ。
    それによって、消費者のためになる(処方薬以外での病気治療に役立てるため)OTC薬とはならず、より、OTC薬は雑品化へと傾斜していった。
    そんな試験に費用まで肩代わりして受験させる薬大が出てきた珍現象・・・。
    本当に情けない。
    強欲な医者に遠慮して、スイッチ化規制緩和のできない行政政策の環境の下では、もう、OTC薬はいい加減な登録販売者に任せて、医者の手足になる調剤だけに専念させる薬剤師養成だけでいいのではないか。事実、OTC薬販売現場は登録者で十分で、薬剤師の出る幕はなくなっている。これからもスイッチ薬が増えない限り、これが続くだろう。
    登録販売者試験にわざわざ、薬学生を受験させる必要性がどこまであるのだろうか。
    今、薬局作りのための新制度を弄りまくって、薬剤師の資格における社会的価値までむちゃくちゃになっている中で、また、このような珍現象を起こす薬大まで出現してしまうとは・・・・。薬剤師はOTC薬から切り離して調剤室という檻に閉じ込めて、医者を満足させるだけでいいのではないか。そのほうがスッキリする・・・。
    不完全医薬分業という今の異常な日本ではそれしかない。

  7. >厚労省 保健医療2035提言に優先順位、スイッチ薬は直ちに着手
    上述がRIFAXの見出しにあった。まあ、これからどのように進めていくのか。
    日医などの猛反発も予想でき、厚労省の花火を上げるだけに終わってしまうのか。
    まあ、何回も厚労省からのこのメッセージを聞いているが、遅々として進まなかったのが現実だ・・・。
    もう、一点、健康づくり支援薬局構想で、OTC品目数の設置要件が見送りとなった。
    実態と理想の乖離がありすぎて、実現化が難しい。それが分かってきたのだろうか。
    それとも、日医がOTC薬を置く薬局には協力できない・・。そういう背景もあったのだろうか・・。
    いずれにしても、この二点の成り行きがどうなるのか。現時点ではどうも判断もできない。二転三転するのが、厚労行政だから・・・。
    とにかく、スイッチ薬を大幅に増やした中での健康づくり支援薬局(健康サポート薬局)にならなければ、この構想は絵に描いた餅になる・・・・。

  8. 欧米は欧米、日本は日本・・・。もう、医薬分業の違いに拘っても、現実、いや、過去からの経緯と、日医の絶大なる権力で不完全分業を既成のものとなってしまっている限り、残念だが、どうしようもない。
    調剤をメインにするか(調剤薬剤師)、OTC薬をメインにするか(OTC薬剤師)、この二つの店舗形態にはっきり分けてする方が、より、スッキリする。
    ただ、後者ではスイッチ薬を大幅に増やすこと・・・・。これが絶対条件だ・・・。
    あれもこれものサポート薬局は現実性がない。
    隗より始めよとはこういうことだ・・・。

  9. 医者下請けの調剤をメインにするか(調剤薬剤師)・・・、の訂正です。

  10. もう、医者や製薬メーカー、そして、薬剤師などが、国民の税金や保険料に集る(たかる)処方薬の時代は終わった。
    処方薬を解放して、スイッチ薬として独立させなければならない。
    (ただし、保険でどうしても必要な処方薬は残すべきだが・・・。)
    それでこそ、健全なセルフメディケーションが芽生えるというものだ。
    その上での医者下請けの調剤薬剤師(在宅も含めて)、そして、健全なセルフメディケーション醸成のOTC薬剤師(スイッチ薬が必要だが)を、再度、創り上げなければならない。健康サポート薬局はこの二つの薬局構想から成り立つ・・。
    医薬品での治療に取り組むとはそういうものだ・・・。

  11. 患者のために必要な処方薬を有意義に活用する。そのために皆保険制度がある。
    でも、今の実態は患者を犠牲にした金儲けのために、皆保険制度を悪用して不要な処方薬までも使っている。
    皆保険制度の中で、本当に必要な処方薬なのか、それとも不要な処方薬なのかをしっかりと精査しなければならない。
    何でもかんでも処方薬として取り込む時代は終わった。
    OTC類似薬なんて、それの典型だ。また、それ以外、処方薬からOTC薬にスイッチさせてもいいような品目はたくさんある。
    それを強力に阻止しようとしているのが、医師会の代表的な顔とされる横倉氏、中川氏、鈴木氏の三氏たちではないだろうか・・・。
    彼らは患者を治すことよりも、医者としての金儲け、既得権の維持などに尽力する組織(医師会団体)代表者として奔走しているだけだ。
    彼ら三氏は医師として患者を診る力量、実力が本当にあるのだろうか。
    もう、医師免許を返上して政治屋に転業したほうが良いのではないだろうか。
    本来、医師というものは患者の治療を最優先にしなければならない。それなのに金儲けだけに動くなんてもってのほかだ・・・。
    そのおこぼれをもらっているのが、保険薬剤師・・・。つまり、調剤専門薬局だが。
    横倉氏、中川氏、鈴木氏などの医師(政治屋)が、猛烈に薬局や薬剤師をいじめるのは、薬局が自分たち医師のお陰で利益を上げているのに、その利益が自分たち(医師たち)の稼ぎ(薬局に比べれば、医者は桁外れに稼いでいるのに)に比べて、目立って増えてきている・・・。それが腹立たしいだけだ・・・。
    いわば、子供じみた私情絡みと言える・・・。
    医者は母屋でお粥をすすっているのに、薬剤師は離れですき焼きを食べているなんての言い方は、医者として程度の低い恥ずべき言い方ではないだろうか・・・。
    医者が本当に母屋でお粥をすすっているのだろうか。こんな詭弁さえ、公然として言い放す医者のレベルこそ疑ってしまう・・。本当に嘆かわしい・・・。
    そこに、製薬メーカーが入り込んで、皆保険を喰いものにして暴利を貪っている。
    これは処方薬だけではなく、不必要な検査漬けにも言えることだが・・・。
    政府、厚労省などは経済活性化のために、製薬メーカーの擁護は欠かせない。
    また、日医などの政治力の強い団体とはうまく付き合っていきたい。
    しかし、政治力のない薬剤師会などは適当に頭を撫ぜておけばいい・・・。
    そんな醜い構図がある・・・。
    ここは保険で本当に必要な処方薬は残し、そうでない品目はきっぱりとスイッチ薬化して解放させなければならない。そうならなければ、政府の安易なGE促進政策に集る(たかる)無駄な医療用製薬メーカーばかり増えて、消費者のためになる質の高いOTC薬向けの製薬メーカーは増えないだろう。
    今、求められているのは患者や消費者のためになる健全な医薬品の有り様ではないだろうか・・・。

  12. 薬剤師の調合技術は必要とされるが、どうも、テクニシャンなどで、その代替が可能なところがありそうだ。
    医師や歯科医師に比べて、薬剤師の医療技術は専門職の職域として見られていないのかもしれない。薬剤師の職域はMRなど方々に散らばっているからね・・。
    だから、何か不祥事があれば、団結力も弱いため槍玉にあげられる。
    では、薬剤師の医療技術を高めるにはどうすればいいのか。
    医師や歯科医師のように、専門職としての団結力を高めて、臨床に携わる接点を広げるしかない。
    処方薬であれば、患者さんとの接点・・・。そして、OTC薬であれば、消費者との接点(臨床という大げさなものではないが、あえて、その領域に入れさせてもらう・・。)だ。
    処方薬であれば、病棟や在宅での臨床薬剤師としての技量を磨く。
    そして、OTC薬であれば、セルフメディケーションでの技量を磨く。
    特に、OTC薬でのセルフメディケーションの技量には要指導薬を増やすことが欠かせない。
    そこが大切だと思う・・・。
    ただ、技量を高めることはとても大切なことだが、その技量が患者や消費者のニーズにどこまで沿っているか。それを満足させる医療人でなければならない。
    これが一番大切だ・・。
    一応、薬剤師も医療人の端くれと称されるならば、上述の二点の練磨に励まなければならないだろう。
    OTC薬へのスイッチ薬化は早急に進めなければならない。
    薬剤師が唯一、自ら処方できるのはOTC薬(その中でも要指導薬が増えればのことだが)・・・、消費者臨床の技量が磨かれるというものだ。
    それに反発する日医の偏った我が儘は、もう、許されない時代へと入ってきている。
    今、薬局で要指導薬が置かれている件数が極端に少ないと言われている。
    いろんな理由があるようだが、一番大きな理由は要指導薬を置くメリットがないことのようだ。調剤専門薬局などは処方薬と要指導薬がダブルし、処方箋をもらう医師への不完全医薬分業からくる遠慮もある・・・。(本当に不健全な有り様だね・・・。)
    でも、薬剤師自ら、消費者臨床の技量を磨くためにも、早急なスイッチ薬化の規制緩和が必要だ。それを踏まえた上での健全なる受診勧奨、医療機関との相互理解、協働を行わなければならない。

  13. 不健全で異常な日本医療の有り様に腹が立って仕方がない。
    今朝の新聞にも、医療費40兆円超で、団塊の世代が高齢期に入ると、その額は狂気の額となる・・・。
    とにかく、四の五の言わず、早くスイッチ薬を解放しろ。
    いくら、オイラが叫んでも、大河の一滴となるんかな・・・。