Category Archives: くすり

医薬品・くすりに関する情報です

ドイツにおける薬剤負担とセルフメディケーション推進

ドイツの医療制度や薬局事情についてのレポートは、現時点でもこちらが一番詳しいと思っていますが、欧州のOTC業界団体のこちらのページを紹介した投稿が気になり、いろいろと調べてみました

【AESGP 2025.07.10】
Das Grüne Rezept(the Green Prescription)
https://inspire.aesgp.eu/das-grune-rezept/

有事に頼りになるオールかかりつけのドイツ薬局
(健保連海外医療保障 No.131 2023.3)
https://knp-digitalbook.libra.jpn.com/-site_media/media/content/58/1/book.pdf
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国民皆保険制度と高額療養費制度は患者と医師のコスト意識の普及を阻害する

佐賀大学医学部血液内科の専門医らが、イマチニブ(グリベック)が後発品への置き換えが進まない背景について検討したもの

Intern Med. 2025 Aug 7】
Low Generic Drug Penetration for Expensive Oral Molecular Targeted Agents: An Experience with Generic Imatinib in Japan
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_article/-char/ja

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ヒゲナミン類似構造のコクラウリンによるドーピングリスク

植物由来の非選択的β2アゴニストであることから、WADAの禁止リストとなっているヒゲナミンですが、類似の構造となっているコクラウリン(Coclaurine)についても、意図しないドーピングリスクを軽減するための規制上の検討の必要性があるとした論文が出されています

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OTC類似薬を保険適用を外すことに改めて反対の見解(日医)

日本医師会の江澤和彦常任理事が、6日の定例会見で、患者の経済的負担増などの懸念から「保険適用を外すことには断固反対」と日医としての見解を改めて示しています。

OTCは全て患者(生活者)の判断だけで使用されるものではないはずなのに、医療用医薬品とOTCをニ極化させ、薬剤師の存在意義をも無視した点で看過できるものではありません。

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2035年に向けてのロードマップ(Pharmacy Guild of Australia)

豪業界団体 Pharmacy Guild of Australia は、“Towards 2035”と題する、地域薬局を通じてより健康的なコミュニティを築くための10年間のロードマップを発表しています

【Pharmacy Guild of Australia 2025.08.05】
Guild plan puts community pharmacy at the forefront of primary healthcare
https://www.guild.org.au/news-events/news/2025/guild-plan-puts-community-pharmacy-at-the-forefront-of-primary-healthcare

Towards 2035~Creating Healthier Communities
https://www.guild.org.au/towards-2035

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ヘルスリテラシーがない人はOTCを買ってはいけない?(都医会長)

東京都医師会の尾﨑会長は8日の定例会見で、OTC類似薬の保険適用の見直しが議論されている中、ご自身のセルフケア、セルフメディケーションの考え方を明らかにしています

【2025.07.08 東京都医師会定例記者会見】
記者会見資料
https://www.tokyo.med.or.jp/wp-content/uploads/press_conference/application/pdf/20250708-1.pdf
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シルデナフィル経口スプレー“Hezkue”

英国でこのほど、シルデナフィルの経口スプレーの“Hezkue”が発売開始、製品を製造している Aspargo Labs 社は、口の中にスプレーするこの製品は投与量の柔軟性も備えているとしています。

  Hezkue 製品サイト(医療従事者向けをクリック)
     https://www.hezkue.co.uk/
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緊急避妊薬の薬局販売に備えて求められる知識とは?(厚生労働科学研究)

近くスイッチ品としての製造承認が審議される見通しの緊急避妊薬ですが、緊急避妊薬を販売する薬局等の薬剤師を対象とした研修の在り方や研修教材が厚労省の研究班によってまとめられ、このほど報告書が公開されています

【2024厚生労働科学特別研究】
緊急避妊薬の薬局販売に備えた薬剤師研修用資材の作成
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/178178

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(市民)マラソン参加者の消炎鎮痛剤の使用の実態

マラソンなどスポーツでは、時に体への痛み対策として、さまざまな消炎鎮痛剤を使う機会が多いと思います。

このほど、国内マラソン大会参加者を対象にした調査で、その使用の実態の一端が明らかになっています。

【一般用医薬品セルフメディケーション振興財団・令和6年度 研究成果報告書 2025.06.30】
スポーツ活動中の鎮痛剤(一般用医薬品または要指導医薬品含む)の使用実態と副作用に関する認識との関連
https://www.otc-spf.jp/wp-content/uploads/2025/05/r06b-02.pdf

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フランスにおけるBZ系薬剤の適正使用への取り組み

日本で未だ広く使用されているBZ系(ベンゾジアゼピン系)薬剤ですが、フランスでは当局による適正使用のためのさまざまな対策が行われています。

フランス当局のANSMは6月30日、ゾピクロン、ゾルピデム、ニトラゼパムの3剤を販売する製薬会社に対し、30錠包装を止めて、1週間分の治療コースに相当する5~7錠包装での供給(フランスでは箱出し調剤)するよう要請しました。
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