Category Archives: くすり

医薬品・くすりに関する情報です

処方薬や市販薬の乱用又は依存症に対する新たな治療方法及び支援方法・支援体制構築のための研究 (2024厚生労働科学研究)

5つの研究分担課題を設定し、市販薬・処方薬が引き起こす健康問題の実態を多面的に明らかにするとともに、治療および支援の介入のあり方を検討

【2024厚生労働科学研究】
処方薬や市販薬の乱用又は依存症に対する新たな治療方法及び支援方法・支援体制構築のための研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/176298

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国際流通する偽造医薬品等の実態と対策に関する研究(2023厚生労働科学研究)

インターネットを介して国際流通する医薬品の実態や国際的規制の動向を明らかにすることにより、より効果的な啓発と対策の強化に資するため行われた。(2024.06.25にXに投稿したものを記事化しました)

【2023厚生労働科学研究】
国際流通する偽造医薬品等の実態と対策に関する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/171616

目に留まった分担研究を紹介したい

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「お尻を大きくする」目的で乱用されるシプロヘプタジンは処方箋医薬品に(仏)

仏当局のANSMは2024年6月26日、美容目的の体重増加に悪用されることを防止するための継続的な取り組みの一環として、シプロヘプタジン(ペリアクチン4mg)を、2024年7月10日より処方箋医薬品にすると発表しています(2024.06.27にXに投稿したものを再構成しました)

【ANSM 2024.06.26】
À compter du 10/07/2024 la cyproheptadine (Périactine 4mg) sera dispensée uniquement sur ordonnance
https://ansm.sante.fr/actualites/a-compter-du-10-07-2024-la-cyproheptadine-periactine-4mg-sera-dispensee-uniquement-sur-ordonnance

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薬剤師の栄養指導はリスクのある患者を特定し評価することに焦点を当てるべき(国内研究)

管理栄養士を配置する薬局は増加しているものの、栄養関連サービスを提供している地域薬局の数は限られている。

この研究では、今後の展望や課題について、インタビューで明らかにしています。

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市販薬の過剰摂取で救急外来を受診した患者の疫学的特徴は?

市販薬(OTC)の過剰摂取で救急外来を受診した患者の疫学的特徴を調査

薬物乱用・依存状況の実態把握と薬物依存症者の社会復帰に向けた支援に関する研究(2022年厚生労働科学研究)の分担研究の関連研究(2024年7月16日のXへの投稿を再構成しました)

PCN Reports 15 July 2024】
Prospective multicenter study of the epidemiological features of emergency patients with overdose of over-the-counter drugs in Japan
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11250410/

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性別特有の疾患の対応に苦慮する日本の地域薬剤師

女性特有の疾患に男性薬剤師が、男性特有の疾患に女性薬剤師がどういう思いで接しているかを調査した研究です。

調剤薬局5社に勤務の薬剤師8011名に調査したところ、日本の地域薬剤師は性別特有の疾患に対する服薬指導を行う上で障壁を抱えているとしています。

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ドイツにおける薬剤負担とセルフメディケーション推進

ドイツの医療制度や薬局事情についてのレポートは、現時点でもこちらが一番詳しいと思っていますが、欧州のOTC業界団体のこちらのページを紹介した投稿が気になり、いろいろと調べてみました

【AESGP 2025.07.10】
Das Grüne Rezept(the Green Prescription)
https://inspire.aesgp.eu/das-grune-rezept/

有事に頼りになるオールかかりつけのドイツ薬局
(健保連海外医療保障 No.131 2023.3)
https://knp-digitalbook.libra.jpn.com/-site_media/media/content/58/1/book.pdf
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国民皆保険制度と高額療養費制度は患者と医師のコスト意識の普及を阻害する

佐賀大学医学部血液内科の専門医らが、イマチニブ(グリベック)が後発品への置き換えが進まない背景について検討したもの

Intern Med. 2025 Aug 7】
Low Generic Drug Penetration for Expensive Oral Molecular Targeted Agents: An Experience with Generic Imatinib in Japan
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_pdf/-char/ja
https://www.jstage.jst.go.jp/article/internalmedicine/advpub/0/advpub_5182-24/_article/-char/ja

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ヒゲナミン類似構造のコクラウリンによるドーピングリスク

植物由来の非選択的β2アゴニストであることから、WADAの禁止リストとなっているヒゲナミンですが、類似の構造となっているコクラウリン(Coclaurine)についても、意図しないドーピングリスクを軽減するための規制上の検討の必要性があるとした論文が出されています

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OTC類似薬を保険適用を外すことに改めて反対の見解(日医)

日本医師会の江澤和彦常任理事が、6日の定例会見で、患者の経済的負担増などの懸念から「保険適用を外すことには断固反対」と日医としての見解を改めて示しています。

OTCは全て患者(生活者)の判断だけで使用されるものではないはずなのに、医療用医薬品とOTCをニ極化させ、薬剤師の存在意義をも無視した点で看過できるものではありません。

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