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海外における緊急避妊薬の規制状況と日本でも求められる施策

最近全文が読めるようになった、海外における緊急避妊薬の実態を諸外国の規制状況を調査し、日本における緊急避妊のOTC化を実現するための施策を提案した論文です(論文は英語)

【レギュラトリーサイエンス学会誌 14(1) p65-80,2024】
Comparison of Emergency Contraceptive Pill Regulations in Other Highly Developed Countries and Policy Recommendations for the Deregulation in Japan
https://www.jstage.jst.go.jp/article/rsmp/14/1/14_65/_article/-char/ja

以下、上記から引用してまとめました。 続きを読む


フランスにおける医薬品償還率

これまでも財政審などで紹介されているフランスの医薬品ごとの医薬品償還率でが、どの薬剤が該当しているかのデータをこの間探していましたが、フランスの保険会社?のサイトに製品(成分)ごとにしらべられるサイトを発見、チェックしてみました

【Mutualib】
Quelle est la prise en charge de vos médicaments ?
https://mutualib.fr/simulateur/remboursement_medicament.php

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零売をめぐるこれまでの経緯とこれからの展望と私見

零売の原則禁止を盛り込んだ薬機法改正案が4月17日に附帯決議が付されて衆議院を通過したところですが、日刊薬業のアーカイブの記事をチェックすると、これまでの経緯を垣間見ることができます。

日刊薬業紙面版アーカイブ
https://nk-arch.jiho.jp

おそらく、昭和40年代くらいまでは、今のような医療用・一般用といった区分はあいまいだったようで、市販向けの小包装と医科向けの大包装との用量価格差から、さまざまなものが零売されていたようです。 続きを読む


米FDAのOTCに関する新たな政策決定

トランプ政権の誕生でこの通りにスムーズにいくかどうかはわかりませんが、米FDAでは最近、OTCに関する新たな政策決定をしています。

1月にXで投稿しましたが、整理して記事としました。

この通りに進めば、近い将来、アプリやウェブサイトを通じて自己検査のプロセスを完了することにより、従来の処方箋医薬品が処方箋なしで買えるようになるということのようです。 続きを読む


自治体が取り組む、医薬品の適正使用に向けた取組事例

国民健康保険の保健事業として取り組まれたもの

市町村国保を対象に『特定健診の実施率向上に向けた取組』や『医薬品の適正使用に向けた取組』について、事例を収集・整理するとともに、事例を通して確認できた共通の取組ポイントをまとめた

【厚労省 2025.04.09】
国民健康保険における保健事業のあり方に関する調査研究等事業(令和6年度事業)
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_56783.html

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セルフケア活用が社会的弱者にもたらすもの

バイエル社サポートによる研究

十分でない医療ニーズに対応するためにセルフケアを活用することで、医療システムの負担を軽減しながら、社会的弱者が治療や知識を利用する方法を変革できる可能性がある

【Curr Med Res Opin. 2024 Oct 24】
Impact of socioeconomic determinants on outcomes of eight select conditions for which self-care is a modality for prevention and treatment: a scoping review
https://www.tandfonline.com/doi/full/10.1080/03007995.2024.2417752

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ブラジル国民薬局プログラム(PFPB)

ブラジル保健相はこのほど、政府の「Farmácia Popular」プログラムに含まれる41品目を認定薬局で無料で配布すると発表。

【Agência Brasil 2025.02.14】
Farmacia Popular ofrecerá 41 medicamentos gratuitos, anuncia ministra
https://agenciabrasil.ebc.com.br/es/saude/noticia/2025-02/farmacia-popular-ofrecera-41-medicamentos-gratuitos-anuncia-ministra

ブラジル国民薬局プログラム(PFPB)は、民間薬局との提携を通じて、プライマリヘルスケアで使用される医薬品の提供を補完することを目的とした連邦政府のプログラム。 続きを読む


職能団体の政治活動はどうあるべきか

X上では、来る参議院選挙への対応をめぐって意見が先鋭化していますが、海外では国政選挙の際どのようなことが行われているかを紹介します

いわば一党支配が長年続いている日本においては、政権政党にのみ働きかけをしていますが、政権交代が行われる多くの国では、与野党問わず働きかけを行っています。 続きを読む


薬剤師職能の活用を(衆院厚労委質疑)

16日の衆議院厚生労働委員会で、附帯決議を付して、政府提出の薬機法改正案が成立しましたが、9日の質疑に立った国民民主党の医師でもある福田徹委員は、薬剤師の職能をもっと活用しようということを述べられ、今回の附帯決議にも影響があったかと思います

Xで既に紹介させていただいていますが、特に下記の部分は私たちにとって非常に心強いエールだったので皆さんに紹介したいと思います

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薬機法改正案が衆院厚労委を通過(Update)

4月16日、衆議院厚生労働委員会が開かれ、政府提出の薬機法改正案が賛成多数で可決されました。

採決後、附帯決議の動議が出され、こちらも賛成多数で可決されました。

法案の実質の審議は短い時間でしたが、9日開催の厚生労働委員会での野党から出された質疑や要望について、付帯決議に反映されたように思います。

またこの質疑や要望を後押した方々の尽力も大きかったと思います。

参議院での審議もありますが、今後はこの附帯決議を踏まえて、どのような省令案が示され、どう運用するかにかかっています。

16日午後に付帯決議がアップされています(記事更新)

項目13~は地域薬局や薬剤師の関連事項です。

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