薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言(日本総研)

日本総研調査部や有識者(アカデミア、薬局薬剤師、医師等)で構成する「薬局価値向上研究会」は29日、薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言を公表しています。

【日本総研 2025.08.29】
薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言 -インフレ環境下での持続可能な薬局経営と在宅医療強化に向けて
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/column/opinion/pdf/20250829_kawafune.pdf
https://www.jri.co.jp/column/opinion/detail/16067/

日本総研では、これまでも、国民の一生涯の健康を地域における多職種連携で診るプライマリ・ケアチーム体制の整備に向け、「持続可能で質の高い医療提供体制構築に向けた研究チーム」が3度にわたり、「薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言」を発信しています。

薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言
(日本総研 2023.03.30)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=104863

薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言 -保険薬局の役割に関する大規模調査・認定薬局調査を踏まえて
(日本総研 2023.10.05)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=106422

薬局薬剤師・保険薬局の価値向上に向けた提言 -在宅医療・緩和ケア、医療的ケア児への対応促進、保険外業務含めた(日本総研 2024.03.29)
https://www.jri.co.jp/page.jsp?id=107629

今回の提言は、これら3つの提言や関連の大規模超調査などを踏まえ、「インフレの影響」、「在宅業務の実態」の2テーマに関する検討・議論を通じてまとめたもので、次の5項目について提言を行っています。

1.認定薬局の価値と認知向上

  • 認定薬局を核とした地域内薬局連携の促進と在宅医療対応計画の最適化による薬局価値の最大化
  • 薬局・認定薬局の認知拡大に向けた啓発活動推進

2.薬局の経営基盤強化

  • 収益構造の多様化による経営基盤強化
  • 薬局と自治体との連携強化

3.メリハリをつけた調剤報酬体系と業務効率化推進

  • 物価変動に対応した診療報酬改定の実現
  • 薬局の持続可能な運営に向けた業務効率化の推

4.在宅医療体制の充実に向けた制度強化

  • 在宅業務における調剤報酬のさらなる評価拡大
  • 在宅療養支援を専門とする薬局機能強化の議論

5.在宅医療体制の充実に向けた薬剤師のメンタルヘルス支援強化

  • 薬剤師認定研修における予防的メンタルヘルス強化プログラムの導入
  • 企業・団体による薬剤師メンタル不調早期検知・支援体制の構築

保険薬局の価値向上ということになっているので仕方ないのかもしれませんが、率直な感想として、

  • いつまで在宅や調剤、認定薬局頼みなのかと
  • 企業や自治体との連携も重要だけども、国にファーストアクセス対応などの職能活用をはっきりと求めることはできなかったのか

患者のための薬局ビジョンに従い進められている、薬局機能の充実、高度化こそが、フィーを維持・確保することにとって重要だとは思いますが、限りある医療リソースや保険財源を考えた時、10年後はどうなっているかはわかりません。

もっと、医療の中で何ができるのかもしっかり示してもらいたかったです。

一方で、今までになかった視点としては、薬剤師のメンタルサポートに言及した点です。

コロナ禍から多くの国で、カスハラや業務過多による燃え尽き症候群への対応に職能団体が中心になって取り組んでいましたが、日本ではずっと軽視され続け、最近になって都薬などが取り組み始めたのが現状です。

日薬自体がともすると経営者視点で動いていたためかもしれませんが、これについてはしっかり提言を受け止めるべきだと思います。

これまでの提言については、このような投稿をさせていただいています。


2025年08月31日 14:57 投稿

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