Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

ロイコトリエン受容体拮抗薬と精神神経系症状(米FDA)

 米FDAは12日、ロイコトリエン受容体拮抗薬のモンテルカスト(シングレア・キプレス)、ザフィルルカスト(アコレート)、Zileuton について、服用している人の中で、精神神経系の症状が出ているとして、製品情報に注意文を盛り込むよう求めました。 続きを読む


つわりとメトクロプラミドの使用

 妊娠初期のつわりへの対応は、催奇形性の懸念から薬物療法を行いにくいのが現状ですが、メトクロプラミド(プリンペラン)につわりへの適応があるイスラエルで、妊娠初期に母親が使用した場合、実際に出生児に影響があったかどうかという研究結果がNEJM 誌に掲載されています。 続きを読む


医薬品が車の運転に与える影響

眠気や集中力の低下など、車の運転に精神神経系に影響を与える薬剤は少なくありませんが、薬剤毎にどの程度注意すべきかについては日本ではあまり整理されていないのが現状です。 続きを読む


抗精神病薬と静脈血栓症リスク(英MHRA)

 MHRA(英国医薬品庁)は、3日公表された“Drug Safety Update newsletter”と“Public Assessment Report”で、抗精神病薬の使用により、venous thromboembolic(VTE:静脈血栓症)のリスク増加が否定できないとした見解を発表しています。 続きを読む


プロピルチオウラシルは第二選択とすべき(米FDA)

 米FDAは3日、抗甲状腺薬のプロピルチオウラシル(PTU:チウラジール、プロパジール)について、重大な肝障害の報告があるとして、バセドウ病(米国では、“Graves’ disease”というようです)の治療で抗甲状腺薬を使用する場合には第一選択薬としないよう注意を呼びかけました。 続きを読む


タミフルの10代患者の使用制限は妥当(厚労省作業部会)

 3日、タミフルの服用と飛び降りなど異常行動との関連の検討を行う「第8回リン酸オセルタミビルの臨床的調査検討のためのワーキンググループ(臨床WG)」が非公開で開かれ、WGとして「因果関係は明確に分からず、10代への原則使用中止は妥当だ」との見解をまとめたそうです。 続きを読む


薬害肝炎の検証及び再発防止に関する研究 中間報告書

 厚労省は3日、この3月に「薬害肝炎の検証及び再発防止に関する研究班」がまとめた中間報告書をウェブサイトで公表しました。(全487ページ) 続きを読む


アセトアミノフェンの安全対策(肝障害)が示される(米国)

 アセトアミノフェンについて、過量服用に伴う重篤な肝障害についての検討を行う諮問委員会が、6月29日、30日に開催されることを4月29日のTOPICSで紹介しましたが、この諮問委員会に先だって、FDAの作業部会(working group)がまとめた、アセトアミノフェンの安全使用に関する勧告や、有害事象の報告をまとめた過去のレポートなどをまとめた討議資料(MEMORANDUM、全286ページ)を27日公表しました。 続きを読む


重篤副作用疾患別対応マニュアルの正式版が追加

 25日、新たに20件の「重篤副作用疾患別対応マニュアル」が追加公表されました。(現在作成されている「重篤副作用疾患別対応マニュアル」→リンク 続きを読む


タムスロシンと白内障手術後の有害事象(海外研究)

 α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験がある人が白内障手術を行った場合、手術中に「術中の洗浄液流による虹彩のうねり」「虹彩の脱出・嵌頓」「進行性の縮瞳」という手術を難しくする術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome;IFIS)が現れるとした報告があります(日本でも、添付文書のその他の注意の項にこの件が記載)が、 続きを読む