日本うつ病学会、「抗うつ薬」の患者・家族向け見解を発表

 4月17日に第1回抗うつ薬の適正使用に関する委員会を立ち上げ、「適正使用のための提言」をの作成を進めている日本うつ病学会(http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/)ですが、現段階で分かる情報をもとに学会としての見解が発表されています。

抗うつ薬の適切な使い方について
  ―うつ病患者様およびご家族へのメッセージ―
    (日本うつ病学会 抗うつ薬の適正使用に関する委員会 6月16日)
  http://www.secretariat.ne.jp/jsmd/img/tsukaikata.pdf

 同学会では、抗うつ薬の使用に伴って一部に出現している攻撃性や衝動性、自傷行為について、これらの多くはアクティベーション・シンドローム(賦活症候群)といわれる症状の一部である可能性が高いとした上で、これらは新規抗うつ薬だけでなく、従来から使用されているその他の抗うつ薬でも起こりうるとしています。

 またこのアクティベーション・シンドロームでみられる症状は、病気そのものの症状と類似していることが多いと指摘する一方、症状は一過性のものであり、本人や家族、周囲の人方がこの症状を疑った際にはすぐに担当医に相談されることで対応が可能だとしています。

関連情報:TOPICS 2009.05.09 SSRI・SNRIに対し、衝動性亢進の注意喚起を指示


2009年06月19日 10:24 投稿

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