Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

6歳未満に風邪薬・咳止め薬は与えられるべきではない(豪州)

 OTC風邪薬や咳止め薬については現在、カナダ(2008.12.08)、英国(2010.11.10 Update)、ニュージランドでは6歳未満、米国では2歳未満(業界自主規制では4歳未満)の小児では使用すべきでないとされていますが、15日、豪州当局のTGAもレビュー結果を発表(パブコメを開始して(TOPICS 2009.10.23)実に3年近く経っているけど)、これを踏まえ、6歳未満は使用禁止、6歳~11歳は医療専門職のアドバイスの下に使用することを決めています。 続きを読む


コデイン類配合小児用かぜ薬は指定第2類でいいのだろうか?

 以前、授乳婦がコデインを服用した場合、ごく稀ではあるが、コデイン服用後代謝の過程(迅速代謝)でできたモルヒネが乳汁に移行し、これを飲んだ乳幼児が呼吸抑制などの有害事象を起こす可能性があるという報告があるとして、添付文書が変更されたことを紹介しました(TOPICS 2009.12.02)が、米FDAでは、乳幼児がコデイン配合剤を常用量使用(海外ではコデインは鎮痛目的で使用)した場合でも死亡例を含む事例が報告されたとして注意を呼びかけています。 続きを読む


最近の国内外の副作用等の報告状況

 8月2日、薬事・食品衛生審議会の平成24年度第1回医薬品等安全対策部会が開催され、2011年12月1日から2012年3月31日までに厚労省に報告のあった医薬品の副作用報告についての集計結果が公表されています。 続きを読む


沖縄のアタマジラミにはスミスリンが無効らしい

 以前、スミスリン製剤耐性タイプのアタマジラミが急増しているという話題(TOPICS 2009.02.16)を紹介ましたが、アタマジラミの殺虫剤(スミスリン)抵抗性の全国調査を行っている国立感染症研究所昆虫医科学部(http://www0.nih.go.jp/niid/entomology/)が、沖縄県ではアタマジラミの多くがスミスリン製剤耐性タイプであることを明らかにしています。 続きを読む


Database of Adverse Event Notifications(豪州)

 豪州保健省は1日、オンラインによる有害事象(副作用)に関する情報の提供を開始したと発表しています。 続きを読む


スタチンの使用と新規発症の糖尿病リスク

 スタチンが新規の糖尿病発症リスクを増加する可能性があるとして、海外の当局が注意喚起をおこなったという話題は以前紹介しましたが、関連性を示唆する新たな研究が British Journal of Clinical Pharmacology 誌のオンライン版に掲載されています。 続きを読む


バレット食道とビスホスホネート(EMA・PhVWP)(Update2)

 7月16-18日に開催された、欧州医薬品庁(EMA)の医薬品委員会(CHMP)のファーマコビジランス作業部会(PhVWP)のMonthly report(→リンク)が26日公表され、いくつかの医薬品で注目の評価報告書が示されています。そのうちのいくつかを紹介します。 続きを読む


フィナステリドによる性機能不全は中止後も持続する?

 プロペシア(フィナステリド)による性機能不全(Sexual dysfunction)の副作用の可能性はよく知られているところですが、 The Journal of Sexual Medicine 誌に服用中止後もこの性機能不全が持続する可能性があるとした報告が掲載され、話題となっています。(NHS Choice に研究の詳しい紹介あり。報道は誇張しすぎと少し批判) 続きを読む


リリカの添付文書が変更

 厚労省は10日、プレガバリン(リリカ)などについて添付文書の変更指示を行っています。 続きを読む


テルビナフィンと聴覚障害

 Drug Safety 誌のオンライン版に、抗真菌薬のテルビナフィンの服用と聴覚障害との関連性について検討を行った研究が掲載されています。 続きを読む