ニューキノロン系抗菌薬と腱障害(NZ)

 ニューキノロン系抗菌薬によるアキレス腱炎・腱断裂等の腱障害については、日本の添付文書でも重大な副作用の項にある有害事象の一つですが、MEDSAFEが季刊で発行する Prescriber Update (→リンク)でも注意がよびかけられています。

Quinolones ? A Tendoncy to Rupture
Prescriber Update 2012;33(3):23-24)
http://www.medsafe.govt.nz/profs/PUArticles/QuinolonesSept2012.htm

医薬品安全性情報Vol.10 No.21(2012/10/11)
http://www.nihs.go.jp/dig/sireport/weekly10/21121011.pdf#page=11

 上記によれば、 CARM(The Centre for Adverse Reactions Monitoring、有害事象モニタリングセンター)には2007年から56例(シプロフロキサシン36例、レボフキサシン16例、ノルフキサシン1例)の報告が寄せられていて、「60歳以上」「ステロイド治療を受けている人」「慢性腎臓病の人」「腎臓や心臓、肺の移植を受けた人」がリスクファクターとされているとおり、このうちの83%が60歳以上の高齢者で、ステロイド併用者は4例にとどまったそうです。

 また、症状の発現は24時間以内が7例など、事例のおよそ半数で使用後1週間以内、残りの大部分も1か月以内に発現したそうです。

 若者よりも高齢者に処方されたときは留意が必要のようです。

関連情報:TOPICS
 2008.07.09 ニューキノロン系抗菌薬に腱炎リスクの記載求める(米国)
 2006.08.30 ニューキノロン系抗菌剤と腱障害

関連論文:
Fluoroquinolone-associated tendinopathy:
a critical review of the literature.
Clin Infect Dis.2003 Jun 1;36(11):1404-10.)
http://cid.oxfordjournals.org/content/36/11/1404.long
Fluoroquinolones and risk of Achilles tendon disorders: case-control study
BMJ. 2002 June 1; 324(7349): 1306–1307.)
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC113766/

10月16日 リンク追加


2012年09月06日 16:03 投稿

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