医薬品の使用と口腔乾燥症(NZ)

 薬剤の使用による口腔乾燥症(Dry Mouth)というと、抗コリン薬をすぐに頭に思い浮かベますが、ニュージーランド(NZ)当局 MEDSAFE が季刊で出す、Prescriber Update によれば、意外な薬剤でも報告があるようです。

Prescriber Update(MEDSAFE)
http://www.medsafe.govt.nz/profs/PUarticles.asp

Medicines, Dry Mouth and Tooth Decay
Prescriber Update 2013;34(1):7-8)
http://www.medsafe.govt.nz/profs/PUArticles/Mar2013MedicinesDryMouthToothDecay.htm

 ニュージーランドの副作用モニタリングセンター(CARM:the Centre for Adverse Reactions Monitoring)には2000年以降、医薬品の使用との関連が疑われる236薬品、227例の報告があり、うち7例では舌や口唇の潰瘍化、歯痛など口腔乾燥症関連の症状も含まれたそうです。

 およそ75%女性で、関連が疑われる上位10医薬品は次のようになっているそうです。

成分名 報告数
レボチロキシン 29
オメプラゾール 21
Bupropion 10
インフルエンザワクチン 9
パロキセチン 9
シンバスタチン 7
アミトリプチン 6
Venlafaxine 6
Sibutramine 5
バレニクリン 5

 MEDSAFE では、原因となる医薬品の中止ができない場合には、患者にアドアイスをすべきだとしています。


2013年03月12日 13:13 投稿

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