Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

米FDA、インクレチン関連薬と膵管上皮化生についてレビュー開始

 先月、JAMA Intern Med.誌にインクレチン関連薬で膵炎リスクが2倍となるとした論文が掲載されたことはご存じかと思いますが、米FDAはこの論文などを受けて、安全性についてレビューを開始すると発表しています。 続きを読む


Benzodiazepines learning module(英MHRA)

 以前、英国医薬品庁(MHRA)が、医薬品による害を最小限に抑えるために、Reducing medicine risk というページを開設して、learning module というWEB学習ツールの提供を開始したことを紹介(TOPICS 2011.11.25)しましたが、13日、新たにベンゾジアゼピン系薬剤の学習ツールの提供を開始しています。 続きを読む


アジスロマイシンにQT延長の警告(米FDA)

 以前、アジスロマイシン(ジスロマック)でも他のマクロライド系抗生剤と同様にQT延長や心室細動など突然死をもたらす重大な副作用の可能性があるとした研究を紹介(TOPICS 2012.05.17)しましたが、米FDAは12日、心臓の電気的活動の異常な変化を引き起こす可能性があるとして、予防的措置として、ラベルにこれらについて、警告欄に記載させたと発表しています。 続きを読む


医薬品の使用と口腔乾燥症(NZ)

 薬剤の使用による口腔乾燥症(Dry Mouth)というと、抗コリン薬をすぐに頭に思い浮かベますが、ニュージーランド(NZ)当局 MEDSAFE が季刊で出す、Prescriber Update によれば、意外な薬剤でも報告があるようです。 続きを読む


非定型抗精神病薬と遅発性ジスキネジア(NZ)

 長期の抗精神病薬の使用による遅発性ジスキネジア(Tardive Dyskinesia)はよく知られている副作用ですが、ニュージーランド(NZ)当局 MEDSAFE が季刊で出す、Prescriber Update で、これまでの副作用報告の概要等が紹介されています。 続きを読む


最近の国内外の副作用等の報告状況

 本来なら、もっと前に紹介すべきところなのですが、今回はさぼってしまい今日になってしまいました。(もうすぐ次が出てきてまう) 続きを読む


ドンペリドンの安全性についてレビューを開始(欧州医薬品庁)

  EMA(欧州医薬品庁)のファーマコビジランス・リスク評価委員会(PRAC)が3月4-7日に行われ、新たにドンペリドン(ナウゼリン他)について、安全性のレビューを開始する、referral procedure(付託手続き)を行うと発表しています。 続きを読む


塩素除菌ブームの中、危険商品で健康被害

 (首かけタイプの)二酸化塩素商品による除菌効果がブームとなり、私の所でも関連商品についての問い合わせを受けたこともある(ポリシーとしてうちでは取り扱わなかった)のですが、同じ塩素でも次亜塩素酸を含む錠剤が含まれた商品が発売され、健康被害が拡大しているそうです。 続きを読む


持効型インスリン「トレシーバ」、現時点では承認できない(米FDA)(Update)

 日本でも昨年製造承認が得られ、薬価収載待ちになっている持効型インスリンのトレシーバ(一般名:インスリン デグルデク)と、ノボラピッド(インスリン アスパルト)との合剤の ライゾデグRyzodeg(日本では承認申請中)について、Novo Nordisk 社は10日、米FDAより現時点での申請内容では承認できないとの通知を受け取ったことを明らかにしています。   続きを読む


カルバマゼピンによる重症薬疹とHLA-B*3101

 スティーブンス・ジョンソン症候群(SJS)や、中毒性表皮壊死症(TEN)など、医薬品によるの重症薬疹については、近年発症を予測するバイオマーカーとして、Human leukocyte antigen(HLA)の遺伝子多型が注目されていますが、英医薬品庁(MHRA)は13日公表の Drug Safety Update で、HLA-B*3101 保有者においてもリスクが増加する可能性があるとして注意を呼びかけています。 続きを読む