Category Archives: 海外公的機関

米国FDA、英国MHRA、英国保健省など海外の公的機関が発表する情報です。

再分類に適した病状と医薬品のカテゴリー(英国)

英社会保健福祉省が、再分類に適した病状と医薬品のカテゴリーを公表し、メーカーにスイッチ申請を促した。(Xに2月8日に投稿したものを記事化しました)

【英 Department of Health and Social Care 2025.02.05】
New opportunities to reclassify medicines: what you need to know
https://healthmedia.blog.gov.uk/2025/02/05/new-opportunities-to-reclassify-medicines-what-you-need-to-know/

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避妊薬と尿路感染症の治療が薬局で直接受けられるよう資金投入(豪州)

オーストラリア政府は女性の健康のために5億7330万豪ドル(548億円)を投じ、女性に選択肢を増やすと発表。(2月10日のXへの投稿を記事化しました)

これには、薬局での避妊薬の供給とと合併症のない尿路感染症の治療費(約100億円)も含まれる。

【豪保健高齢福祉省 2025.02.09】
Australian Government strengthening Medicare with over $500 million for women’s health
https://www.health.gov.au/ministers/the-hon-mark-butler-mp/media/australian-government-strengthening-medicare-with-over-500-million-for-womens-health

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直接アクセス医薬品(Médicaments en accès direct)(仏)

フランス当局のANSMの投稿を見て知ったのですが、日本の薬局医薬品にあたる、薬剤師の関与の下に販売できる医薬品のカテゴりー(Médicaments en accès direct、直接アクセス医薬品)があるとのこと。 続きを読む


豪州のPharmacist only medicines

豪TGAのサイトに医薬品の分類(Schedule)一覧があることを最近ようやく確認しました。

Therapeutic Goods (Poisons Standard—February 2025) Instrument 2025
https://legislation.gov.au/F2025L00049/latest/text

注目は、Schedule 3—Pharmacist only medicines(要薬剤師薬)

一部を抜粋しました。数量や年齢を規定するものや、意外な成分もあります。 続きを読む


フランスにおける医薬品償還率

これまでも財政審などで紹介されているフランスの医薬品ごとの医薬品償還率ですが、どの薬剤が該当しているかのデータをこの間探していましたが、フランスの保険会社?のサイトに製品(成分)ごとにしらべられるサイトを発見、チェックしてみました

【Mutualib】
Quelle est la prise en charge de vos médicaments ?
https://mutualib.fr/simulateur/remboursement_medicament.php

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米FDAのOTCに関する新たな政策決定

トランプ政権の誕生でこの通りにスムーズにいくかどうかはわかりませんが、米FDAでは最近、OTCに関する新たな政策決定をしています。

1月にXで投稿しましたが、整理して記事としました。

この通りに進めば、近い将来、アプリやウェブサイトを通じて自己検査のプロセスを完了することにより、従来の処方箋医薬品が処方箋なしで買えるようになるということのようです。 続きを読む


ブラジル国民薬局プログラム(PFPB)

ブラジル保健相はこのほど、政府の「Farmácia Popular」プログラムに含まれる41品目を認定薬局で無料で配布すると発表。

【Agência Brasil 2025.02.14】
Farmacia Popular ofrecerá 41 medicamentos gratuitos, anuncia ministra
https://agenciabrasil.ebc.com.br/es/saude/noticia/2025-02/farmacia-popular-ofrecera-41-medicamentos-gratuitos-anuncia-ministra

ブラジル国民薬局プログラム(PFPB)は、民間薬局との提携を通じて、プライマリヘルスケアで使用される医薬品の提供を補完することを目的とした連邦政府のプログラム。 続きを読む


海外におけるアリルイソプロピルアセチル尿素の規制状況メモ(未定稿)

本成分は現時点では濫用等のおそれのある医薬品に指定されていないが、多くの研究者などから、依存性に対する懸念が示されている

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海外におけるプソイドエフェドリン等、エフェドリン類の規制状況メモ(未定稿)

プソイドエフェドリン、エフェドリン、メチルエフェドリンなどのエフェドリン類は、高血圧・脳卒中・心筋梗塞を引き起こす危険性があることが知られている。

また、エフェドリンは痩身目的や娯楽的使用への懸念、プソイドエフェドリンやエフェドリンの原末は覚醒剤原料に指定されており、メタンフェタミンの密造への懸念がついて回る。

現在、エフェドリンは内服薬としてはほとんど使用されておらず、海外では外用薬として使われている国もある。

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海外におけるデキストロメトルファンの規制状況メモ(未定稿)(update)

デキストロメトルファンは多くの国でOTC化されている

若者の濫用は2000年代から急増、いくつかの国で濫用の懸念が指摘されたが、はっきりとした証拠がないことや、代替となる成分がないことから、フランスなどの事例を除いて、販売規制に踏み切る国は少ないようだ

一方で、若者の潜在的な濫用リスクから、米国などでは業界が中心となって啓発に取り組んでいる

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