Category Archives: 海外公的機関

米国FDA、英国MHRA、英国保健省など海外の公的機関が発表する情報です。

咽頭炎や女性の膀胱炎に薬剤師による抗生剤処方が可能に(仏)

2024年6月18日からフランスでは、薬剤師がA群溶連菌による咽頭炎や女性の単純な急性膀胱炎(尿路感染症)に対して抗生剤を処方することが正式に許可されています。(2024.06.18にXに投稿したものを追記・再構成しました)

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「お尻を大きくする」目的で乱用されるシプロヘプタジンは処方箋医薬品に(仏)

仏当局のANSMは2024年6月26日、美容目的の体重増加に悪用されることを防止するための継続的な取り組みの一環として、シプロヘプタジン(ペリアクチン4mg)を、2024年7月10日より処方箋医薬品にすると発表しています(2024.06.27にXに投稿したものを再構成しました)

【ANSM 2024.06.26】
À compter du 10/07/2024 la cyproheptadine (Périactine 4mg) sera dispensée uniquement sur ordonnance
https://ansm.sante.fr/actualites/a-compter-du-10-07-2024-la-cyproheptadine-periactine-4mg-sera-dispensee-uniquement-sur-ordonnance

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国営医療サービス(NHS)に関する10カ年計画における地域薬局の役割(英国)

診察や治療を受けるまでの待ち時間の長さなどが課題になっていた、NHS(国営医療サービス)について、英国政府は7月3日、NHSに関する10カ年計画を公表しています。

【英国政府・保健省 2025.07.03】
Policy paper
10 Year Health Plan for England: fit for the future
https://www.gov.uk/government/publications/10-year-health-plan-for-england-fit-for-the-future

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国家性保健戦略2025-2035(アイルランド)

アイルランド保健省はこのほど、今後10年間でsexual health services へのアクセスを改革することを目的とした新たな包括的「国家性保健戦略(National Sexual Health Strategy)」をまとめ、この中で薬局の役割が期待されています。

【アイルランド保健省 2025.06.25】
The National Sexual Health Strategy, 2025 – 2035
https://www.gov.ie/en/healthy-ireland/policy-information/national-sexual-health-strategy-2025-2035/

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フランスにおけるBZ系薬剤の適正使用への取り組み

日本で未だ広く使用されているBZ系(ベンゾジアゼピン系)薬剤ですが、フランスでは当局による適正使用のためのさまざまな対策が行われています。

フランス当局のANSMは6月30日、ゾピクロン、ゾルピデム、ニトラゼパムの3剤を販売する製薬会社に対し、30錠包装を止めて、1週間分の治療コースに相当する5~7錠包装での供給(フランスでは箱出し調剤)するよう要請しました。
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Operation Pangea XVII (パンゲア作戦17)

INTERPOL は6月25日、90カ国で、Operation Pangea XVII を実施したと発表。

90カ国での作戦の結果、6,500万米ドル相当の違法医薬品5,040万回分が押収されるなど、押収品と逮捕者は、このオペレーションの17年間の歴史で最大規模のものとなりました。

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デンマークの医薬品の分類(メモ)

たまたま、少し前の厚生労働科学研究を見ていたら、デンマークの医薬品の分類に関する記述があったので、デンマーク医薬品庁のウェブサイト(https://laegemiddelstyrelsen.dk/)にアクセスして調べてみました。(誤解釈の場合もあるので参考程度でお願いします)

【2010厚生労働科学研究】
諸外国におけるセルフメディケーション・OTC販売に関与する専門家の役割及びトレーニングの状況調査に関する研究
https://mhlw-grants.niph.go.jp/project/19090

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薬局サービスの将来に関する専門家タスクフォースの提言(アイルランド)

アイルランド保健省はこのほど、薬局の役割の拡大を支援する専門家タスクフォースの報告書を発表しています。(Xに2024.08.13に投稿したものを再構成しました)

【アイルランド保健省 2024.08.13】
Minister for Health publishes final report of the Expert Taskforce to Support the Expansion of the Role of Pharmacy
https://www.gov.ie/en/department-of-health/press-releases/minister-for-health-publishes-final-report-of-the-expert-taskforce-to-support-the-expansion-of-the-role-of-pharmacy/

Expert Taskforce to Support the Expansion of the Role of Pharmacy Final Report(2024.08.13)
https://www.gov.ie/en/department-of-health/publications/expert-taskforce-to-support-the-expansion-of-the-role-of-pharmacy-final-report/

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地域薬局で500万人の軽度疾患に対応(NHS Pharmacy First)

今年4月から再取組みを始めた本サイトの情報提供で、しばしば登場する英国NHSのPharmacy Firstの取り組みについて、改めて紹介したいと思います。

英国では、GPの予約がなかなかとれないという話は日本でもよく耳にする話ですが、
2024年1月31日により始まったこのPharmacy Firstは、簡単に言うと、よくある症状ぐらいでは、GPの貴重な予約枠を埋めてくれるなというのがこの取り組みの目的のようです。
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カナダ・ブリティッシュコロンビア州における薬局サービス

薬剤師は医療チームの重要な一員であり、様々なサービスを提供しています。

2023年6月以降、40万9000人以上が薬剤師から軽度の病気の治療を受け、また無料で避妊薬が入手されています。

Pharmacy Services in B.C.
(カナダ・ブリティッシュコロンビア州 2025.04.16 Update)
https://www2.gov.bc.ca/gov/content/health/accessing-health-care/pharmacy-services

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