Category Archives: Pharmacist

薬剤師に関する情報です。

日本語を母国語としない方たちのために地域薬局に求められることは?

2022年9~10月に枚方市と神戸市須磨区の地域薬局の管理薬剤師を対象に行われた研究(Xに1月24日に投稿したもの基に記事化しました)

Can Pharm J. 2025 Jan 16】
Pharmacist accessibility for non-native Japanese speakers: A cross-sectional study in Japan
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11748378/ 続きを読む


在宅業務の効果に関する調査研究(令和6年度老人保健健康増進等事業)

高齢者等が抱える服薬上の諸問題と薬剤師の介入による効果、および薬局・病院薬剤師における訪問薬剤管理指導の実態をアンケート調査結果から全国網羅的に把握した。

【NTTデータ経営研究所 2025.04.10】
後期高齢者の服薬における問題と薬剤師の在宅患者訪問薬剤管理指導ならびに居宅療養管理指導の効果に関する調査研究(令和6年度老人保健健康増進等事業)
https://www.nttdata-strategy.com/roken/report/index.html#r06_37

報告書
https://www.nttdata-strategy.com/services/lifevalue/docs/r06_37_01jigyohokokusho.pdf 続きを読む


緊急避妊薬の提供にあたって薬剤師に必要なものは?(文献レビュー)

緊急避妊薬の提供に関する薬剤師の全体的な知識、態度、および実践についてレビュー

【Int J Pharm Pract.2025 Feb 7;33(1):6-18.】
Knowledge, attitudes, and practices of community pharmacists providing over-the-counter emergency hormonal contraception: a scoping review
https://academic.oup.com/ijpp/article/33/1/6/7902195
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豪州における避妊ケアアクセス向上の取り組み

性と生殖に関する健康における地域薬剤師の実践に対する障壁と促進要因などについての各国の取り組み状況を紹介・論評するとともに、豪州における避妊ケアアクセス向上の取り組みを紹介

【Int J Clin Pharm. 2025 Feb 21】
Community pharmacists improving equitable access to contraceptive methods: a commentary
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11920378/

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避妊薬と尿路感染症の治療が薬局で直接受けられるよう資金投入(豪州)

オーストラリア政府は女性の健康のために5億7330万豪ドル(548億円)を投じ、女性に選択肢を増やすと発表。(2月10日のXへの投稿を記事化しました)

これには、薬局での避妊薬の供給とと合併症のない尿路感染症の治療費(約100億円)も含まれる。

【豪保健高齢福祉省 2025.02.09】
Australian Government strengthening Medicare with over $500 million for women’s health
https://www.health.gov.au/ministers/the-hon-mark-butler-mp/media/australian-government-strengthening-medicare-with-over-500-million-for-womens-health

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薬剤師による独立処方に向けた課題

英国では2026年から薬学部卒業者には、薬剤師登録時に独立処方(Independent prescribing (IP) )の資格を得ることになるが、この研究は従来の薬剤師の役割と比較して、独立処方に関連する説明責任と責任の違いを調査することを目的に行われた。

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直接アクセス医薬品(Médicaments en accès direct)(仏)

フランス当局のANSMの投稿を見て知ったのですが、日本の薬局医薬品にあたる、薬剤師の関与の下に販売できる医薬品のカテゴりー(Médicaments en accès direct、直接アクセス医薬品)があるとのこと。 続きを読む


豪州のPharmacist only medicines

豪TGAのサイトに医薬品の分類(Schedule)一覧があることを最近ようやく確認しました。

Therapeutic Goods (Poisons Standard—February 2025) Instrument 2025
https://legislation.gov.au/F2025L00049/latest/text

注目は、Schedule 3—Pharmacist only medicines(要薬剤師薬)

一部を抜粋しました。数量や年齢を規定するものや、意外な成分もあります。 続きを読む


地域薬局での喉の痛み治療は、GP診察よりも費用がかからない(英国)

英国では地域薬剤師がGPの診察を受けなくても、抗生物質などの処方箋が必要な医薬品を供給できる薬局主導のサービス制度があるが、(GP)での急性咽頭痛の診察後の長期的な結果など(抗生物質の提供、再診察、扁桃炎による入院、費用対効果)を、これら薬局主導のサービスを比較した観察研究

【J Antimicrob Chemother. 2024 Nov 11;80(1):227–237】
Clinical outcomes following acute sore throat assessment at community pharmacy versus general practice: a retrospective, longitudinal, data linkage study
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC11695917/

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零売をめぐるこれまでの経緯とこれからの展望と私見

零売の原則禁止を盛り込んだ薬機法改正案が4月17日に附帯決議が付されて衆議院を通過したところですが、日刊薬業のアーカイブの記事をチェックすると、これまでの経緯を垣間見ることができます。

日刊薬業紙面版アーカイブ
https://nk-arch.jiho.jp

おそらく、昭和40年代くらいまでは、今のような医療用・一般用といった区分はあいまいだったようで、市販向けの小包装と医科向けの大包装との用量価格差から、さまざまなものが零売されていたようです。 続きを読む