Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

抗酸化サプリメントに予防効果は確認できない

ビタミンEなどのいわゆる抗酸化サプリメントの有益性(というよりむしろ有害性)に関する論文の紹介については本サイトでも度々行っていますが、デンマークの研究グループが、抗酸化サプリメントに関する多くの論文を再検討した結果をThe Cochrane Library の最新号で発表しています。 続きを読む


眼に影響を及ぼす薬剤

 医薬品などを監視する消費者団体の米国パブリックシチズン(Public Citizen)は1日、白内障や緑内障など眼疾患を引き起こす可能性がある62の薬剤をリストアップし“Worstpill”のページで公表しています。 続きを読む


処方せん薬の試験販売と医師への紹介率(英国)

 以前にも紹介しましたが、英国では処方せん医薬品であっても、医療専門職が協力して治療プログラムを作成し、これを地元当局が承認すれば医師以外でも供給・販売が可能となるという『PGD(patient group direction)』という独自の制度があります。 続きを読む


吸入型インスリン、次々と開発中止へ

 Eli Lilly社は7日、吸入型インスリン製剤治療プログラムを終了すると発表しました。同製剤は、2009年の承認を目指してAlkermes社と共同でphaseIIIが行われていましたが、これで事実上の開発中止となります。 続きを読む


飲料水中の医薬品成分(AP調査)

 下水道や河川などの生活環境に多くの医薬品が検出されているという話題は、本サイトでも度々紹介していますが、AP通信社ではこのたび全米24の大都市圏で利用されている飲料水中に含まれる医薬品成分などの分析を行い、9日その結果の一部がAP配信の記事として紹介しています。 続きを読む


薬局でアダルトグッズを試験販売(スウェーデン)

 スウェーデンの薬局はApoteket(アポテーク)という国営の薬局(現在は民営化、一部売却)が独占的に店舗展開していますが、このApoteketは7日、6月から950店舗のうち大規模店を中心とした約50の店舗でアダルトグッズを1年間試験販売すると発表しました。 続きを読む


ビタミンEと肺がんリスク

 抗酸化サプリメントの摂取と健康リスクとの関連が次々と明らかになっていますが、ワシントン大学の研究グループは、喫煙者がビタミンEを高用量で摂取すると肺がん発症のリスクが高まるとした研究結果をAmerican Journal of Respiratory and Critical Care Medicine 誌に発表しています。 続きを読む


高齢者へのイチョウエキスの有益性

 イチョウ(葉)エキスというと、認知症の予防になるのではないかと期待されているハーブですが、このほどオレコン州立大の研究グループが、高齢者を対象に行った二重盲検ランダム化比較試験の結果をNeurology 誌のオンライン版に発表しています。 続きを読む


軽度・中等度のうつ病に薬物治療は必要か?

 英国ハル大学(University of Hull)のアーヴィング・キルシュ教授らの研究チームは、抗うつ剤は高度のうつ病(severely depressed)患者には有効だが、軽度から中度のうつ病患者に対しては、プラセボと変わらないとする研究結果をまとめてPLoS Medicine 誌に発表しました。 続きを読む


風邪薬・咳止めによる事故の多くは大人の不注意が原因(米国)

 米CDC(疾病管理予防センター)の研究者らのグループは、咳止め・風邪薬による有害事象と救急治療部門(ED、Emaegency Department)に訪れると子どもの関連性を調べたデータをPediatrics 誌のオンライン版で発表しています。 続きを読む