Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

パーキンソン病治療薬と心臓弁膜症

 NEJM誌の最新号に、心臓弁膜症と麦角アルカロイド誘導体のペルゴリド、カベルゴリンの使用が関連づけられるとする2つの論文が掲載されています。 続きを読む


PPIが、大腿骨頸部骨折のリスクを高めるかもしれない(英国研究)

 米国ペンシルベニア大の研究グループは、プロトンポンプ阻害剤(PPI)を1年以上服用すると、大腿骨頸部の骨折(hip fracture)のリスクが44%高まり、また高容量を使用すると、使用しない人に比べリスクは2.6倍になるとする調査結果をまとめ、論文がJAMAの最新号に掲載されています。 続きを読む


ED啓発広告は子供に悪影響を及ぼす(米国小児科学会)

 米国小児科学会(American Academy of Pediatrics)は4日、”Children, Adolescents, and Advertising” と題するステートメントを発表し、子供をターゲットにして行われている広告が、健康に悪影響を与えているとして、TVコマーシャルなどの規制を求めています。 続きを読む


認知症と非定型抗精神病薬

 近年、アルツハイマー型痴呆症に伴う、他者への攻撃性、妄想や幻覚などの行動障害を改善するために、リスペリドンなどの非定型抗精神病薬が使われることがありますが、このほど、南カルフォルニア大学の研究グループが、これらの薬剤の有効性と安全性についての研究を行い、The New England Journal of Medicine に論文を発表しています。 続きを読む


認知症治療薬の使用制限(英国)

 英国では昨年来、ドネペジル(アリセプト)を始めとする認知症治療薬について、費用対効果からその使用を制限する案を打ち出していましたが、NICE(国立医療技術評価機構)は11日、7月13、14日に行われた公聴会で出されたアルツハイマー病協会、認知症ケア財団、英国看護協会、英国精神科医師会や認知症治療薬メーカーによる使用制限に反対する意見陳述について、すべての意見を棄却すると発表し、英国内では大きな反発を招いています。 続きを読む


ニューキノロン系抗菌剤と腱障害

医薬品などを監視する消費者団体の米国パブリックシチズン(Public Citizen)は29日、ニューキノロン系抗菌剤(Fluoroquinolone Antibiotics)による腱炎・アキレス腱断裂などのリスクを、黒枠警告(”Black-box”warnings)に記載すべきとする請願をFDAに行ったと発表した。 続きを読む


薬物治療での過誤を防ぐための方策(米国レポート)

 米国科学アカデミーの医学研究所(the National Academy’s Institute of Medicine)は20日、”Preventing Medication Errors“というレポート発表し、米国内では大きな話題になっています。 続きを読む


β遮断薬は高血圧症の治療に使われるべきではない(英国)

 健康増進や病気の予防と治療に関する手引きを手がける英国独立機関のNICE(The National Institute for Health and Clinical Excellence)と英国高血圧協会(BHS:British Hypertension Society)は28日、最近わかったエビデンスなどを再検討、β遮断薬は他の薬剤に比べ心リスクを減らさないことや糖尿病のリスクが最大で30%高まるなどとして、2004年に改められたばかりの高血圧症の薬物治療のガイドラインの見直しを発表しました。 続きを読む


米国医師会が、消費者直接広告の一定期間の禁止を求める

 米国医師会(The American Medical Association)は14日、新薬及び埋め込み型医療機器(implantable medical devices)の消費者直接広告(direct-to-consumer (DTC) advertisin)について、一定期間の禁止を求める声明を発表しました。 続きを読む


医療専門職のための副作用報告ガイド(英国)

 英国医師会(BMA British Medical Association)は11日、医療専門職が行う副作用報告についてのガイドをまとめ、BMAのウェブサイトに掲載しています。 続きを読む