Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

吸入型インスリン、米国での販売中止へ

 米国ファイザー社は18日、第3四半期の業績発表の中で、吸入型のインスリン製剤“Exubera”の販売を中止すると発表しました。発売2年も経たないうちに販売中止になるとは驚きです。 続きを読む


小児用OTC風邪薬・咳止め薬、自主回収へ(米国)

 1週間後に、小児OTC風邪薬の有効性・安全性についての検討を行う米FDA諮問委員会の開催を控えた11日、小児用のOTC風邪薬・咳止め薬を発売する米国のメーカー各社は、過量服用の可能性があるとして、2歳未満への適応のある経口のOTC風邪薬・咳止め薬について、市場品を自主回収すると発表しました。すでにドラッグストアなどでは、商品の店頭からの撤去も始まっています。 続きを読む


タミフルは下水処理でも分解されず、耐性獲得のリスクに

 スウェーデンのウメア大学の研究チームは、タミフルの活性成分は、通常の下水処理で取り除くことができず、また紫外線照射によっても分解されずに自然界に排水とともに放出されるため、排水口近くの野生のカモなどがこれをエサとともに摂取した場合、ウイルスが突然変異を起こしてタミフルに対して耐性を獲得してしまう危険があるとする研究結果を、PLoS One 誌に発表しています。 続きを読む


高齢者に対して特に慎重な投与が求められる薬(Update)

 カナダNPOのCIHI(The Canadian Institute for Health Information)は、6年前よりも減少傾向にあるものの、高齢者のおよそに4人に1人がハイリスクな薬が処方されているというレポートをまとめ、13日発表しています。 続きを読む


セレンと糖尿病リスク(米国研究)

 近年、動物実験などで耐糖能改善への期待が高まっているセレン(セレニウム)ですが、このほどこれとは逆に、糖尿病のリスクを高める可能性があるとしたランダム化試験の結果が発表され、波紋を呼んでいます。 続きを読む


低年齢層に広がる運動選手の禁止薬物の使用(フランス研究)

 フランスの研究者は、このほど思春期前の運動する子どもたちの禁止薬物の使用実態をまとめ、British Journal of Sports Medicine 誌に発表しています。 続きを読む


欧州から遅れをとる日本のたばこ対策

 現在、世界各国では公共の場での禁煙など、さまざまな取り組み対策が行われていますが、欧州ではその取り組み状況を6つの基準で数値化(100点満点)し、たばこ対策の各国の進捗状況を比較したレポートが既に昨年発表されています。 続きを読む


マルチビタミンと前立腺がんリスク(米国研究)

 米国の研究グループは、マルチビタミンサプリメントを1日1回以上飲む男性は、全く飲まない男性に比べ、前立腺がんで死亡する可能性が約2倍高いとする大規模調査の結果をまとめ、the Journal of the National Cancer Institute誌に結果を公表しています。 続きを読む


一般用風邪薬を原料にメタンフェタミンを密造(韓国)

 複数成分が配合された一般用風邪薬を原料に、メタンフェタミンを密造し、使用したとして、米軍出身の在米韓国人グループが拘束、起訴されたと1日の韓国各紙が伝えています。 続きを読む


Adverse Medicine Events Line(豪州)

 日本国内では、タミフルによる異常行動が大きく報道されていますが、海の向こう豪州では、入眠剤Stilnox(ゾルビデム、日本名:マイスリー)服用後の異常行動が、連日大きく報道されています。 続きを読む