Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

マイケル・ジャクソン急死と処方薬の濫用

 ポップス界のスーパースター、マイケル・ジャクソン(私もレコード、CDをたくさん持っています)が25日心不全で急死しましたが、その死因をめぐっては処方薬濫用による影響があるのではないかと大衆紙などが伝えています。 続きを読む


淀川水系で検出されるタミフル代謝活性体

 TOPICS 2007.10.4 の記事で、タミフルの代謝活性体であるオセルタミビルカルボン酸塩(OC:oseltamivir carboxylate)が、通常の下水処理で取り除くことができず、水環境中でこれを野生のカモなどがエサとともに摂取した場合、ウイルスが突然変異を起こしてタミフルに対して耐性を獲得してしまう危険があるとする研究を紹介しましたが、 続きを読む


バイアグラの処方せんなしでの販売拡大へ(英国)

 英国マンチェスターの一部地域で行われている大手ドラッグストアチェーン“Boots”(http://www.boots.com/)によるバイアグラの試験販売(TOPICS 2007.02.13)ですが、英国各紙は19日よりイングランド・ウェールズにある29の店舗に拡大すると伝えています。 続きを読む


FDAに「たばこ規制」の権限強化を与える法案が成立へ(米国)

 米上院は11日、米FDAが持つたばこの販売や広告などの規制権限の大幅強化などを盛り込んだ、たばこ規制法案(H.R.1256、 Family Smoking Prevention and Tobacco Control Act 他)を賛成79、反対17で可決しました。下院での審議・可決後、オバマ大統領の署名を経て成立する見通しです。以下概要(法案成立後、FDAに施行を求める事項も含む)を示します。 続きを読む


つわりとメトクロプラミドの使用

 妊娠初期のつわりへの対応は、催奇形性の懸念から薬物療法を行いにくいのが現状ですが、メトクロプラミド(プリンペラン)につわりへの適応があるイスラエルで、妊娠初期に母親が使用した場合、実際に出生児に影響があったかどうかという研究結果がNEJM 誌に掲載されています。 続きを読む


医薬品が車の運転に与える影響

眠気や集中力の低下など、車の運転に精神神経系に影響を与える薬剤は少なくありませんが、薬剤毎にどの程度注意すべきかについては日本ではあまり整理されていないのが現状です。 続きを読む


タムスロシンと白内障手術後の有害事象(海外研究)

 α1遮断薬を服用中又は過去に服用経験がある人が白内障手術を行った場合、手術中に「術中の洗浄液流による虹彩のうねり」「虹彩の脱出・嵌頓」「進行性の縮瞳」という手術を難しくする術中虹彩緊張低下症候群(Intraoperative Floppy Iris Syndrome;IFIS)が現れるとした報告があります(日本でも、添付文書のその他の注意の項にこの件が記載)が、 続きを読む


病院薬剤師の関与が高齢入院患者の利益につながる(海外研究)

 高齢者の入院患者に病院薬剤師が関与することで、高齢患者の利益や医療費の削減につながるとした論文です。 続きを読む


薬剤師のプロフェッションが問われるタミフル直接販売(NZ)

 NZ(ニュージランド)ではインフルエンザのシーズン(5月1日〜9月30日)に限って、インフルエンザの典型的な初期症状が確認できた12歳以上の人に対して、タミフルを処方せんなしで販売(5日分、60〜80ニュージーランド・ドル、約3300〜4400円)することが認められていますが、新型インフルエンザの発生が拡大している中、明日5月1日から混乱が起きないかどうか懸念が広がっています。 続きを読む


高齢者のNSAIDs使用と認知症リスク

 一年ほど前、イブプロフェンなどのNSAIDsがアルツハイマー型認知症(Alzheimer dementia,AD)のリスクを低くするかもしれないという論文(TOPICS 2008.05.07)を紹介しましたが、今回これとは逆の結果が示された論文が発表されています。 続きを読む