Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

心臓病の既往歴がない人にスタチンは必要か(コクランレビュー)

  コクランのシスマテックレビューで、スタチンの心臓血管病に対する一次予防についてのレビューが掲載され、波紋を呼んでいます。 続きを読む


SSRIと更年期障害によるほてり

 更年期障害の症状として、Hot Flash(ほてり)が知られていますが、SSRIが症状を軽快させるのではないかとして、海外では現在臨床試験が進行中です。18日のJAMA 誌には、このほど行われたRCTの結果が掲載されています。 続きを読む


マクロライド系抗生剤とカルシウム拮抗薬との相互作用

 ニフェジピンなどのCYP3A4で代謝されるカルシウム拮抗薬とCYP3A4を阻害するマクロライド系抗生剤との併用で、降圧作用が増強されることは添付文書などで指摘されていますが、このほどカナダの研究グループが成分ごとのリスクの比較を行っています。 続きを読む


アセトアミノフェン配合鎮痛剤は含量325mgに制限(米FDA)

 米FDAは13日、アセトアミノフェンが配合された処方薬について、単位当たりアセトアミノフェンの含量を325mgまでに制限すると発表しました。 続きを読む


副作用自発報告システムの実証研究が始まる

 TOPICS 2009.01.10 など、本サイトでは、副作用情報収集のために患者さんによる直接報告の仕組みが必要とたびたびお伝えしてきましたが、慶應義塾大学薬学部大学院薬学研究科医薬品情報学講座などのグループがこの1月、WEBによる報告システムの試行サイトを立ち上げ、実証研究をスタートしています。 続きを読む


小児用かぜ薬販売時の情報提供の徹底周知を通知

 薬害オンブズパースン会議の要望書(TOPICS 2010.11.18)を受けてか、12月22日、厚生労働省医薬食品局安全対策課長名で、購入や配置時の情報提供の徹底を周知させるよう、各都道府県等の衛生主管部(局)長宛に通知を行っています。 続きを読む


処方薬と暴力行為との関連性

 精神神経系の副作用のうち、暴力行為との関連性が指摘されているものとして、パロキセチンなどのSSRIが有名ですが、PLos ONE 誌のオンライン版に、バレニクリン(チャンピックス、米国名:Chantix)もSSRIと同様に関連性の可能性が示唆されるとする論文が発表されています。(誤訳等がございましたらご指摘下さい) 続きを読む


妊娠中の鎮痛剤使用と出生男児への影響

 妊娠期であっても、頭痛などの痛み緩和のため鎮痛剤の使用が必要な場合があると思いますが、OTC配合の一般的な成分であっても時期や使用量によっては、出生男児に停留睾丸(cryptorchidism、停留精巣)の発症リスクが高まる可能性があるとの論文がHuman Reproduction 誌のオンライン版に掲載されています。 続きを読む


ラジレスとイトラコナゾールは併用禁忌

 厚労省は12日、アリスキレンフマル酸塩(ラジレス錠150mg)、イトラコナゾール(イトリゾールカプセル50他)等の添付文書の改訂指示を行っています。 続きを読む


長寿のためのコレステロールガイドラインに日医などが反対声明

 今年の9月、各紙が「総コレステロール値は高い方が長生き」などと取上げ話題になった、日本脂質栄養学会がまとめた「長寿のためのコレステロール ガイドライン」に対し、日本医師会・日本医学会・日本動脈硬化学会は20日、合同で記者会見を開き、「科学的な根拠がない」とする日本動脈硬化学会の声明を発表しています。 続きを読む