Category Archives: 有用性・安全性

くすりの有用性や安全性に関する内外の新聞記事・論文等を紹介します。

PPIには黒枠警告が必要(Public Citizen)

 近年、有害事象や相互作用についての研究や報告が少なくないPPIですが、米国の医薬品監視団体のPublic Citizen は23日、PPIについて重大の有害事象のリスクがあるとして、米国の添付文書でもっとも重い、黒枠警告(black box warnings)で注意喚起を行うことや患者向医薬品ガイドにこれらを盛り込むことを求める請願書をFDAに提出したと発表しています。 続きを読む


プラザキサカプセルに安全性速報(ブルーレター)が発出

 ワーファリンに代わる抗凝血薬として期待されている、承認されたばかりの直接トロンビン阻害剤のプラザキサカプセル(一般名:ダビガトランエテキシラートメタンスルホン酸塩→添付文書・インタビューフォーム)について、12日、安全性速報(ブルーレター)が発出されています。 続きを読む


最近の国内外の副作用等の報告状況

 7月29日、薬事・食品衛生審議会の平成23年度第1回医薬品等安全対策部会が開催され、2010年12月1日から2011年3月31日までに厚労省に報告のあった医薬品の副作用報告についての集計結果が公表されています。 続きを読む


ピオグリタゾン製剤(アクトス)の調査結果報告書(PMDA)

 厚労省HPにはまだ掲載されていませんが、PMDAは3日、ピオグリタゾン製剤(アクトス他)について、7月29日開催の平成23年度第1回医薬品等安全対策部会に報告した調査報告書を公表しています。 続きを読む


タミフルとせん妄・意識障害の関連性(国内研究)

 既に一部サイトで紹介されている論文ですが、全文を見ることができたので紹介します。 続きを読む


去痰薬、乳児への有用性はない(フランス研究)

 以前、気管支内の分泌物増加のため気管支が閉塞し入院となったケースが相次いで報告されているとして、フランス保健製品衛生安全庁(afssaps:agence française de sécurité sanitaire des produits de santé)が、カルボシステイン・アセチルシステイン(日本では吸入薬)などの去痰薬(粘膜溶解薬)の2歳未満への使用を禁止したことを紹介(TOPICS 2010.05.022010.11.21)しましたが、その根拠ともなった有害事象の症例の事例をまとめた報告をフランスの研究グループが Plos One 誌に発表しています。 続きを読む


リネゾリドとセロトニン症候群(米FDA)

 米FDAは26日、MRSA 感染症に使用されるオキサゾリジノン系合成抗菌剤のリネゾリド(ザイボックス)について、SSRIやSNRI などセロトニン系に作用する薬剤と併用するとセロトニン症候群を発現する可能性があるとして注意を呼びかけています。 続きを読む


EMA、ピオグリタゾンはベネフィットがリスクを上回る(Update)

 EMA(欧州医薬品庁)は21日、ピオグリタゾン(アクトス他)製剤について、膀胱がんリスク増が見られるものの、ピオグリタゾンで利益を得る一部の患者があるとして、使用制限をすることは可能でなく、治療中の患者に対してはベネフィットがリスクを上回るとしたCHMP(ヒト医薬品委員会)の結論を発表しています。 続きを読む


緊急安全性情報等の提供に関する指針が通知

 TOPICS 2011.03.31で紹介した「緊急安全性情報等の提供に関する指針」ですが、案がまとまり、すでに各都道府県に通知が行われています。(パブコメ結果は、確かまだだったけど) 続きを読む


厚労省、評価中のリスク等の情報提供を開始

 厚労省は15日、安全対策の一層の充実を図る観点から、使用上の注意の改訂等の安全対策措置に繋がりうる事前情報をPMDA(独立行政法人医薬品医療機器総合機構)のHP(http://www.info.pmda.go.jp)などを通じて情報提供を行うことを明らかにしています。 続きを読む