Category Archives: 薬剤師の職能

薬剤師の職能拡大についての取り組みを紹介します。

薬剤師主導の軽症疾患治療プログラムが広がる背景は(カナダ)

カナダでは、州ごとに内容は異なりますが、薬剤師による軽度疾患(minor ailments)への対応が地域薬局の薬剤師業務として広く行われていますが、2010年代半ばの時点までの動きをまとめた概説です。

Int J Gen Med. 2016 Aug 10;9:291–302】
Pharmacist-led minor ailment programs: a Canadian perspective
https://pmc.ncbi.nlm.nih.gov/articles/PMC4987077/

続きを読む


2027年から薬局でのワクチン接種を許可へ(オーストリア)

欧州では、コロナ禍を契機に薬剤師によるワクチン接種が可能になっている国が増えつつあります。

オーストリア連邦政府はワクチン接種率を上げるには、情報提供や啓発キャンペーンと並んで、敷居の低いアクセスが不可欠だとして、来年から薬局でのワクチン接種を許可する計画を発表しています。

【Diepresse 2026.02.27】
Impfungen sollen ab 2027 auch in Apotheken möglich sein
https://www.diepresse.com/20633284/impfungen-sollen-ab-2027-auch-in-apotheken-moeglich-sein

続きを読む


pharmacist prescribing が医療の4つの目的に与える影響とは?

カナダ・ブリティッシュコロンビア州では、2023年6月以降、40万9000人以上が薬剤師から軽度の病気の治療を受け、また無料で避妊薬が入手が可能になっています。(→TOPICS 2025.05.25

続きを読む


軽度の疾患に対しての薬剤師処方はどのような影響をもたらしたか(加オンタリオ州)

カナダのオンタリオ州では、2023年に軽度の疾患に対して処方箋を発行できるようにした薬剤師の処方権限を拡大する政策実施政策が開始されています。

この研究は、この政策が薬局への来局数にどのような影響を与え、医療機関間の患者の流れや薬剤の代替にどのような影響を与えたかを検討したものです

【J Health Econ. 2025 Aug 9.】
Prescribing power and equitable access to care: Evidence from pharmacists in Ontario, Canada
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S0167629625000864

続きを読む


「調剤の概念」が生まれた背景と現場の受け止めは?

13日、日本薬学会は年次の記者会見で日本薬学会のワーキンググループが、近年の薬剤師に求められる調剤業務を可視化し、薬剤師の行動目標を示すものとして、「調剤の概念」を策定したことを明らかにしています。

続きを読む


薬剤師の職能の拡大を生かした制度設計が必要(衆院予算委)

9日の衆議院予算委員会で、福田徹委員(国民民主党・無所属クラブ)が、セルフメディケーションの推進だけでなく、薬剤師の職能拡大をも踏まえた制度設計が必要とする質問が行われています。

こういう展望のある質問を医師の国会議員から出されることは大変ありがたいことです。

【衆議院インターネット中継】
衆議院予算委員会(2026.03.09)(2:12:48あたりから)
https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=56106&media_type=

続きを読む


日本でなぜ薬剤師の職能拡大に関心が高まらないのか

ここのところずっと考えていたのだが、日本で職能の拡大に関心がなぜ高まらないのか。

やはり全ての根源は「任意分業」が続いていることではないかと。

続きを読む


訪問看護ステーションに輸液の事前配置が可能に

規制改革推進会議・医療介護WGで指摘や、薬局・薬剤師の機能強化等に関する検討会での議論のとりまとめを受けて検討されていた、訪問看護ステーションに輸液を配備することを可能とする件について、通知が発出されています。

【厚労省】
地域における薬局機能に係る体制について
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/00001.html

指定訪問看護事業者における医薬品の取り扱いについて
(令和7年12月25日 医薬発第1225第5号)
https://www.mhlw.go.jp/content/001623283.pdf

続きを読む


予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割拡大が必要(PGEU)

欧州の地域薬局の団体のPGEUは、予防・スクリーニング・長期服薬管理において薬剤師の役割を拡大することで、患者の治療成果向上、医療システムの容量増強、欧州医療サービス全体のレジリエンス強化が図れるとしたポジションペーパーを公表しています。(Xに2025.11.29の投稿を記事化しました)

【PGEU 2025.11.25】
PGEU Press Release – Europe is underusing its largest primary care network: PGEU calls for policy changes to unlock the full potential of community pharmacy in cardiovascular health
https://www.pgeu.eu/publications/pgeu-press-release-europe-is-underusing-its-largest-primary-care-network-pgeu-calls-for-policy-changes-to-unlock-the-full-potential-of-community-pharmacy-in-cardiovascular-health/

続きを読む


遠隔医療も用いた地域薬局での心血管リスクのモニタリング(イタリア)

イタリアではコロナ禍をきっかけに、薬局に心電図計、ホルター心電図、血圧ホルターモニタリングが設置され、地域薬局でホルター血圧・心電図などの遠隔医療検査として実施、必要に応じて、心臓専門医などの専門家が配置された報告センターに送信する取り組みがあるそうです。(Xに2025.06.14に投稿したものを再構成しました)

下記ブログ記事によれば、仕組みは次のようになっている

続きを読む