Category Archives: 国内外の話題・報告

国内外で報告された、論文、話題等を紹介します。

SSRIと更年期障害によるほてり

 更年期障害の症状として、Hot Flash(ほてり)が知られていますが、SSRIが症状を軽快させるのではないかとして、海外では現在臨床試験が進行中です。18日のJAMA 誌には、このほど行われたRCTの結果が掲載されています。 続きを読む


マクロライド系抗生剤とカルシウム拮抗薬との相互作用

 ニフェジピンなどのCYP3A4で代謝されるカルシウム拮抗薬とCYP3A4を阻害するマクロライド系抗生剤との併用で、降圧作用が増強されることは添付文書などで指摘されていますが、このほどカナダの研究グループが成分ごとのリスクの比較を行っています。 続きを読む


ニコチンパッチ1週間分を断煙キットで無料提供(英国)

 公共の場での全面禁煙で喫煙者が大きく減っている英国ですが、更なる断煙者を増やすため、新年からニコチンパッチが1週間分入った断煙キット(Quit Kit)の提供を開始するようです。 続きを読む


処方薬と暴力行為との関連性

 精神神経系の副作用のうち、暴力行為との関連性が指摘されているものとして、パロキセチンなどのSSRIが有名ですが、PLos ONE 誌のオンライン版に、バレニクリン(チャンピックス、米国名:Chantix)もSSRIと同様に関連性の可能性が示唆されるとする論文が発表されています。(誤訳等がございましたらご指摘下さい) 続きを読む


チラーヂンSは就寝前服用の方がより効果的(オランダ研究)

 論文を紹介しているソースがPJくらいしかなく、アブストラクトしかみれないので、ちょっと自信がないのですが、興味深いので紹介したいと思います。(原文で確認を) 続きを読む


薬物療法における医師と薬剤師の関係(世界医師会声明)

 10月13日~15日、カナダのバンクーバーで世界52 医師会および赤十字国際委員会、国際女医会、カナダ医政局連合など10 団体が参加して世界医師会(WMA)の総会が開かれています。この総会では、私たちと関連のある声明が採択されているので、紹介したいと思います。 続きを読む


妊娠中の鎮痛剤使用と出生男児への影響

 妊娠期であっても、頭痛などの痛み緩和のため鎮痛剤の使用が必要な場合があると思いますが、OTC配合の一般的な成分であっても時期や使用量によっては、出生男児に停留睾丸(cryptorchidism、停留精巣)の発症リスクが高まる可能性があるとの論文がHuman Reproduction 誌のオンライン版に掲載されています。 続きを読む


DHAに認知症の進行を遅らせる効果は見出せず

 3日のJAMA 誌に、軽度~中等度の認知症(Alzheimer Disease)にDHAサプリメントを使用しても、進行の予防に有用でないとする論文が発表されています。 続きを読む


ティーン女子への処方せんなしでのピルの供給(英国)

 TOPICS 2009.12.12 で、16歳以上の人にピルを薬局で処方せんなしで販売するという英国内の試行事業を紹介しましたが、今度はlsle of Wight という地域で、13歳以上16歳未満を対象とした試行事業(こちらは販売ではなく、必要者に無料供給?)が開始され、 英国内で波紋を呼んでいます。 続きを読む


プソイドエフェドリンの不適正販売で7760万ドルの罰金(米国)

 全米で7100以上の店舗がある大手ドラッグチェーンのCVS/pharmacyは14日、プソイドエフェドリン(PSE)配合剤の不適切な販売に対し、7760万ドルを支払うことで司法当局と合意したと発表しました。 続きを読む