市民薬局条例、足利市薬局施設条例に修正し可決

 地元足利市の9月議会が21日最終日を迎え、13日の総務企画常任委員会では原案通り承認された足利市市民薬局条例案について、条例の題名と条文の一部を変更する修正案が出され、これを全会一致で可決したそうです。結果的に、「市民薬局条例」という名称とならなくて本当によかったです。

足利市市民薬局条例に対する修正案
(足利市議会議員 栗原収のジオログ2010年9月21日)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ok_kurichan/view/20100921/1285057028

修正動議
(足利市議会議員 栗原収のジオログ2010年9月21日)
http://geocities.yahoo.co.jp/gl/ok_kurichan/view/20100921/1285057966

 修正案の中身は、上記の通り、条例の題名を「足利市薬局施設条例」に改め、条文中の「市民薬局」を「薬局施設」に改めるというもので、足利薬剤師会の要望を受け入れた内容となっています。

 本会議や総務企画常任委員会のやりとり(地元有線TVの中継録画で確認)を見る限り、今回の条例で「市民」という文言を使ったことについては、TOPICS 2010.9.9 に記したような他意はなかったものの、やはり委員からも条例の「市民」という文言を使うことについて違和感を示す発言が示されていました。

 また、薬剤師会が要望書を出したことについて、委員会での市長の発言について、疑問視する声も出されています。

9月13日 総務企画常任委員会(傍聴)
(足利市会議員 おりはらよしあき 活動報告2010)
http://www.watarase.ne.jp/orihara/report08.htm#100913

 私個人としても、市長がこのような発言をしたことは残念でなりませんが、やはり要望書に栃木県薬剤師会の名前を連ねることができなかったことが大きいのではないかと思います。

 なお修正案をつくるにあたっては、契約期間を最長18年にすることが妥当なのかという意見(確かに、究極の門前薬局は利便性ということが優先されているので、必ずしも「かかりつけ薬局」と位置付ける必要はなく、契約期間を最長12年にしてもよいとの意見も妥当性がある)もあり、これも盛り込むことかどうかで調整に苦労されたようです。

 しかし、なんとか名称の変更ということだけは行うことで一致し、全会一致で修正案可決となりました。市議の皆さんのご努力に感謝する次第です。

関連情報:TOPICS
    2010.09.02 足利市市民薬局条例案が提出
    2010.09.09 究極の門前薬局は「公の施設」の指定管理者?


2010年09月21日 22:08 投稿

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