参議院厚生労働委員会質疑(6月16日)

 16日、参議院の厚生労働委員会が開かれ、みんなの党の川田龍平議員は、後発医薬品の使用促進・一般用医薬品のネット販売・OTC類似医薬品の保険給付などについて質問をしています。

川田龍平(みんなの党)(参議院厚生労働委員会6月16日)
(参議院インターネット審議中継)

 川田議員は、三牧ファーマシーの違法事例(5分50秒のあたり)を取り上げ、厚労省の対応を質しています。これについて厚労省は、14日にホームページのプロバイダーに削除を要請したことを明らかにしています。(違法部分のみかどうかは不明)

 また、ネット販売の問題点を指摘し、特に依存性のある医薬品の未成年者への販売対策をどのように考えているかなどを質しています。(デンマークでの対策に言及)

 さらに議員は、OTC類似薬の保険給付の見直しを行うと、医療用医薬品のOTCへのスイッチがすすまないのではないかとの懸念を示しています。(確かにそうかもしれないけど。なら、薬局医薬品として販売すればいいと思うのですが。

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2011年06月17日 10:42 投稿

コメントが2つあります

  1. いつもご意見ありがとうございます

    薬局医薬品というカテゴリーについては、その販売責任などの観点から注目しています。これを諸外国の一般用医薬品と同等とみるのが妥当かどうかについても十分に検討しないといけないと思います。また、薬局医薬品を使って、薬剤師の専門性を活かした医薬品販売を確立するためには、形骸化している「対面販売」の質を高める必要があるのではないでしょうか?日本のOTC行政を考えるべき時期にあると認識しています。今後も、小嶋さんの発言を楽しみにしております。

  2. アポネット 小嶋

    川田議員のブログにさっそく質疑のやりとりが掲載されています。(秘書さんがんばっていますね)

    厚生労働委員会で質問をしました
    (川田龍平ブログ 2011.06.17)
    http://ameblo.jp/kawada-ryuhei/entry-10926045417.html

    日刊薬業WEBの見出ししか見ていませんが、外用製剤協議会がOTC類似薬見直しについて与党議員に撤回要望をしたとのこと。

    湿布剤の負担割合増を懸念してとのことでしょうが、先日のアポネットR研究会でも売上上位の品目の話が出たのですが、モーラス(類)の売り上げが確か上位に入っていました。

    そこで久光のHP見たら、2010年度はモーラス類で年間売上目標が900億円(2011年2月期まですでに860億円)だそうです。(すごい。ちなみに2010年の売り上げ高はブロプレスが1460億円、タケプロンが810億円です。)

    私は、こういったお金をもう少しがん治療などへの患者負担に回してあげてもいいと思いますね。