論文・報告あれこれ 2026年9月

他サイトではあまり紹介されていないものを中心に、ちょっと気になった論文や報告、発表などをピックアップしました。気になったものは独立記事にするかもしれません。誤りがあったらご指摘下さい。必ずしも最近アップされたものとは限りません。(特にJ-STAGE に掲載のものは、発行後一定期間 過ぎてから解禁となるものがあり、1年以上前に掲載された論文等を紹介する場合があります)

紹介日 論文・報告タイトル
(紹介記事・ブログ、関連論文)
概要・コメント
09.16 Levofloxacin-associated tendon disorders: Sex-, age-, and route-specific disproportionality analysis using FAERS and JADER
PLoS One. 2026 Sep 11)
キノロンのうちレボフロキサシンは筋肉、腱、靭帯損傷、腱障害について強いシグナルを示した
ほとんどが薬剤投与開始後14日以内に発生
高齢男性患者は特に留意が必要
09.16 Male contraception: a historical analysis of the condom, vasectomy, and future innovations
Int J Impot Res. 2026 Sep 14)
コンドームや精管切除術はなど従来の方法に代わる、新たなホルモン療法および非ホルモン療法の研究が進められている
男性とそのパートナーの家族計画の選択肢を広げるためには、可逆的な避妊法をさらに増やすことが喫緊の課題
09.16 Prise de tension en pharmacie : les pharmaciens réclament 15 euros par patient
(L’Essentiel de l’Éco 2026.09.14)
フランスの地域薬局での血圧測定に15ユーロのフィーがつくことへの背景と反発
フランス国民健康保険基金(Cnam)は、Osys制度(Le dispositif OSyS) に基づき、薬局に対し患者1人あたり12.50ユーロを支払っている。この制度では、薬剤師が扁桃炎、膀胱炎、結膜炎などの軽度の健康問題を診察し、必要に応じて患者を専門医に紹介することが認められている
血圧測定のフィーも、血圧測定から結果の確認、カルテへの記載、そして必要に応じてかかりつけ医への紹介に至るまでの全過程である
09.16 Vaccines at the pharmacy? Czechia moves to make getting your shots easier
(Expats. cz 2026.09.15)
チェコ保健省は、訓練を受けた薬剤師などによるワクチン接種を提案
ワクチン接種を受けられる場所を増やすことは、感染症のリスクが高い慢性疾患患者にとって特に有益であると支持
09.16 Testosterone scripts for women rise, along with denials and delays
(Reuter 2026.09.15)
米国では更年期症状の緩和のためにテストステロン療法に頼る女性が増えているという
また、更年期女性の性欲低下障害に対する治療としても使用が指示されている
09.16 The real reason Britons are more medicated than Danes
(The Coversation 2026.09.15)
英国とデンマークで薬の使われ方になぜ差があるのか
社会経済的格差の拡大と貧困がある種の薬剤の処方を増やしている
背景にあるものを社会が対応する必要があると思う
09.14 若者のエナジードリンク摂取に警鐘 足利薬・小嶋氏、薬剤師がどう「リスク伝達」
(PNB 2026.09.14)
日本社会薬学会第44年会のシンポジウム「OTC医薬品等の適正使用と教育の課題」の紹介記事
シンポジストとして話をしました
09.10 薬剤師は不要だ ―「飲まなくていいですか」を笑う薬剤師たちへ
(東徹 精神科医 2026.09.10)
飲むかどうかを最終的に決めるのは医師ではない 患者本人である
薬剤師はその判断を、薬の専門家として支える立場にある
なぜ飲みたくないのか、まず聞けばよい
医薬分業の本領発揮ではないか
09.10 Pharmaceutical Quality and Accessibility of Emergency Contraceptive Levonorgestrel Tablets via Personal Importation in Japan
Biol Pharm Bull. 2026;49(9):1420-1424)
レボノルゲストレル錠を9つの個人輸入サイトを通じて購入したところ、55.6%がUSPで定義された分析規格(90.0~110.0%)を満たしていなかった
また「配送までにかかる時間は18.6日」「日本語または英語の添付文書がない」「使用期限を事前に確認できない」など安全使用を妨げる事実が明らかになった
09.10 NSW pharmacists to treat more conditions: ear infections, wound care & chronic illness
(豪ニューサウスウェールズ州政府 2026.09.10)
新たな試験的取り組みにより、資格を有する薬剤師は耳の感染症や傷の治療、高血圧や慢性閉塞性肺疾患(COPD)などの慢性疾患の管理を患者に支援できるようになる
09.10 Patients to get quicker treatment for migraines, acne and 3 other everyday conditions at pharmacies
(NHS England 2026.09.10)
Pharmacy First scheme について、今秋から、にきび、片頭痛、疥癬、耳の感染症、鼻炎に拡大する
スキームの拡大により、人々は特定の一般的な疾患について資格のある薬剤師から治療を受けることができるようになり、日常生活の都合の良い時間に街中の薬局に立ち寄ることができるようになる(→BBC NEWS
09.09 Vaccins, TROD, antibiotiques… 21,5 millions d’actes de soins réalisés en pharmacie en 2025
(What’s Up Doc 2026.09.08)
フランスにおける薬剤師の新たな役割はもはや一部の業務にとどまらない
予防接種、スクリーニング、迅速検査、予防的健診、慢性疾患患者のモニタリング、抗生物質の直接処方など、プライマリケアのの多くの部分が、医師の診察を受けずに提供できるようになっている
09.04 処方箋なしを支える「すみ分け」
(シェアーズカフェ・オンライン 2026.09.04)
眼鏡店で完結できる仕組みを残しながら、眼科につなぐべき場面も決めようとしている点だ。眼鏡を作るたびに眼科へ行くか、一生眼鏡店だけで済ませるか。その二択で考える必要はない
専門家の役割は、全員が必ず通過する「関所」になることだけではない。専門家が必要になる場面を見分け、必要な人をつなぐことにもある
地域薬剤師の主たる役割もこれなんだけどな
零売もそう
09.02 Community pharmacies play a bigger role in Canadians’ health and local economies than many realize (Opinion)
(Retail-insider 2026.08.31)
地域薬局はカナダの小売業界において馴染み深い存在だが、地域社会における薬局の役割は、多くの人が想像するよりもはるかに広い
薬剤師がより幅広い臨床サービスを担うようになるにつれ、医療拠点としての重要性もますます高まっている

最終更新日:2026年9月17日

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