後発医薬品等が薬価に収載(Update2)

 11月28日付け官報で、後発品などの薬価が告示されました。インターネット版官報(http://kanpou.npb.go.jp/)の号外254号(2-9ページ)で1ヶ月閲覧できます。

 収載されたのは、186成分521品目の後発医薬品などで、うち新しく後発品として収載されたのはドネペジル(30社101品目)、アトルバスタチン(5社10品目)など、ロラタジン(22社38品目)など9成分22規格186品目です。(本格参入のファイザーの従来品も多数収載)

(下記はTOPICS 2011.07.20 の表を再掲。官報で現在確認中。収載=発売開始とは限りません) 

後発品名 先発医薬品名 発売メーカー
ドネペジル塩酸塩錠3mg/5mg アリセプト錠3mg/5mg サワイ、アメル=ケミファ、NP=タナベ=日医工、FFP=DSP=興和テバ=日新、科研=タイヨー、杏林=タカタ、JG=BMD=YD、DSEP=オーハラ、TSU、トーワ、マイラン=TCK、明治、サンド
ドネペジル塩酸塩OD錠3mg/5mg アリセプトD錠3mg/5mg サワイ、アメル=タカタ、タナベ=NP=ZE=日医工、FFP=DSP=ケミファ=日新、科研=JG=タイヨー、杏林=興和テバ=YD、TCK、KO、トーワ、マイラン、明治、モチダ
ドネペジル塩酸塩細粒0.5% アリセプト細粒0.5% サワイ、アメル、日医工
ドネペジル塩酸塩ODフィルム3mg/5mg EE
レボフロキサシン点眼液0.5% クラビット点眼液0.5% 多数メーカー
ペロスピロン塩酸塩錠4mg/8mg/16mg ルーラン錠4mg/8mg/16mg アメル
ロラタジン錠10mg クラリチン錠10mg サワイ、アメル=ケミファ=ファイザー、NP、FFP=日新、興和テバ、JG=タナベ、日医工、EE
ロラタジンOD錠10mg クラリチンレディタブ錠10mg サワイ、アメル=ファイザー、NP、FFP=興和テバ=日新、キョーリン、ケミファ、JG=タナベ、トーワ、日医工、マイラン、EE
ロラタジンDS1% クラリチンドライシロップ1% トーワ、タナベ、NP
ロラタジンODフィルム10mg  - モチダ
エキセメスタン錠25mg アロマシン錠25mg NK=マイラン
アトルバスタチン錠5mg/10mg リピトール錠5mg/10mg トーワ、サンド、サワイ、EE=KN
ナテグリニド30mg/90mg グルファストスターシス錠/ファスティック錠30mg/90mg マイラン
エポプロステノール静注用 静注用フローラン0.5mg/1mg F、タイヨー
エポプロステノールナトリウム専用溶解液 静注用フローラン専用溶解液 F、タイヨー
アレンドロン酸錠35mg(新規格) フォサック錠/
ボナロン錠35mg
トーワ、日医工、タイヨー、マイラン=F(厚さ不一致だが、重さ、添加物生物学同等試験は一致) DKのデータは未確認
パンテチン細粒50%(新規格) パントシン細粒50% KN

 この他、ラックビー錠、ナウゼリンOD錠5/10、ワーファリン顆粒0.2%、ワイドシリン細粒100、アマリールOD錠1mg/3mg(GE収載済)、ヒューマリンR注・N注・3/7注ミリオペンなどの新剤型品、多数の名称変更品が薬価に収載されています。

 成分ごとには、下記のページを参考するとよいでしょう。

平成22、3年度診療報酬において加算等の算定対象となる後発医薬品(新規収載分)(厚労省)
 http://www.mhlw.go.jp/topics/2010/04/tp0423-1.html 

関連資料:
後発医薬品等の薬価基準収載について 資料
(日刊薬業WEB資料 11月28日)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/pdf/1226523253545.pdf
後発医薬品等薬価収載一覧(日刊薬業 11月28日)
http://nk.jiho.jp/servlet/nk/related/html/1226523251672.html

関連情報:TOPICS
  2011.07.20 大型商品の後発品が11月収載へ
  2011.11.21 ファイザーの後発品

参考:
医療介護CBニュース11月28日
http://www.cabrain.net/news/article/newsId/36067.html

11月19日、12月2日更新


2011年11月28日 09:33 投稿

コメントが5つあります

  1. アポネット 小嶋

    上表の誤りの指摘がありました。ありがとうございます。

  2. アポネット 小嶋

    一部製品について、各メーカーサイトに入って添付文書を比較して、大きさ・重さ・生物学的同等試験が一致したものは、“=”を付けました。(添加物までは未チェックです)

    誤りがあるかもしれませんので、念のため確認をして下さい。

  3. アポネット 小嶋

    DSP(大日本住友)製品のデータなどがわかりましたので、更新しました。

    調剤と情報12月号の付録(OD錠の生物学的同等性データは水ありと水なしが混在しているので注意)なども参考にして頂きたいのですが、それにしても大きさ、添加物、生物学的同等試験が3社以上一致するものだけでもこれだけあるんですね。

    中堅メーカーのGE品製造の委託を積極的に受けている会社の存在が浮かび上がります。(メーカーに聞いても教えてくれないでしょうが)

    ドネペジル塩酸塩錠5mg
     FFP(富士フィルムファーマ)=DSP(大日本住友)=興和テバ(製造:大正薬品)=日新
     JG(日本ジェネリック)=BMD(ビオメディクス)=YD(陽進堂)
     NP(ニプロファーマ)=タナベ=日医工

    ドネペジル塩酸塩OD錠5mg
     FFP=DSP=ケミファ=日新
     杏林=興和テバ=YD=TCK(辰巳化学)
     タナベ=NP=ZE(全星薬品)=日医工
     科研(製造:シオノケミカル)=JG=タイヨー

    こう考えると、東和薬品や沢井製薬は偉いと思いますね。

    ブランド力や販売力があるメーカーっていいですね。
    海外ではどうなっているんだろう。

    薬局では中身が同じであっても名前が違ったら別物で扱わなければならないのにね。
    (後発品を銘柄指定して処方した場合は、「変更不可」は不可にするというならわかるけど)

  4. 1品目に対する後発品の数が多いのが、後発品普及の足かせになってると思う。

    20種類もあったら、どれを採用するか選ぶのも面倒になるし、在庫リスクもあるので、どこか銘柄指定で処方するまでいいかって思ってしまう。

    少なくとも実際の製造元が同じものは同一のものとして扱っていいようにならないかなあ

  5. アポネット 小嶋

    下記製品(沢井製品が多い)が一般名に名称変更になります。

    アイスラール(大洋薬品)
    アサシオン(田辺販売)
    アシロベック(沢井)
    アセミパール(大洋薬品)
    アドパン(沢井)
    アテノミン(大洋薬品)
    アンジーフ(ケミファ)
    エパンド(沢井)
    エルメサット(東和薬品)
    カリレチン(共和薬品)
    シンバスタチン錠20mg「日医工」→「NikP」(これのみ経過措置になっていない)
    ネスゲン(マイラン/辰巳化学)
    ハルスロー(沢井、扶桑)
    ファモチジン錠「KOBA」(日医工)→「日医工」に
    プラバチン=プロバチン(沢井)
    ベンクラート(大洋薬品)
    ボグリボース「SW」(沢井)→「サワイ」に
    ラソプラン(沢井)→「サワイ」に、
     けれどもカプセルには中身が同じ「MED」ブランドが既にあり(薬価は安い)
    リポアウト=リポダウン(沢井、旭化成ファーマ)

    沢井の変更は不可解。メバロチンGE、リポバスGEは中身が同じなのに依然として併売だし。

    一般名収載品に切り替えるのはいいけど、旧名称品の経過措置が来年3月末までというと、あと4か月しかない。ヒートは変わってしまうし。

    いつも思うのですが、新名称品にすぐに切り替えるることができる施設はいいけど、自分のところでは本当に困る。

    薬価改定の関係かもしれないけど、来年の3月末というのはちょっと短くないのかなあ。
    (中身が変わるわけではないから、バラで出せば同じだけど)