薬剤師口コミ、患者副作用報告の代行サイト

 9日、QLifeと株式会社ネグジット総研は、このほど共同で、「薬剤師口コミ」を公開したと発表しています。

日本初、薬剤師口コミがオープン
~「知りたかったプロの現場知識」を薬別3項目で誰でも無料閲覧~
(株式会社QLife プレスリリース)
http://japan.internet.com/release/69535.html

 この薬剤師口コミは、現場の薬剤師の視点で投稿された、「薬のベネフィット(効果)に関する情報」「薬のリスク(副作用など)とその対処法」「その他、薬の実用的な特徴」の3項目について、2重審査したうえで公開するというもので、すでにいくつかのくすりで、コメントがついています。

「薬剤師口コミ」とは?(QLife お薬検索)
http://www.qlife.jp/meds/PhC_kuchikomi.html

 「薬剤師仲間でよく言われること~添付文書には載っていない副作用」「現場で役に立っていること 」「適応外処方」「こんな患者質問が多い」 などの情報の投稿を推奨していますが、こういった形で一個人の見解や情報をオープンにする点については議論があるところでしょう。

 一方、もう一つの注目点は一般利用者からの『副作用の発生情報』報告を受け付けている点です。

副作用発生情報フォーム(QLife お薬検索)
http://www.qlife.jp/meds/form.php

 QLifeでは、欧米先進国の多くで既に公的しくみとして運用されている「患者による副作用報告」を試行するものとしていますが、本来であれば、国または職能団体などがもっと早く取り組むべきだったと思います。

関連情報:TOPICS
 2009.10.25 生活者からの副作用自発報告システムは日本でも必要(国内研究)
 2009.01.10 患者副作用直接報告は、医療専門職からの報告を補完する
 2008.02.19 イエローカードオンライン副作用報告システムが本稼動(英国)
 2007.04.07 Adverse Medicine Events Line(豪州)


2010年07月10日 01:06 投稿

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