降圧利尿薬に関する検討会

 近年ARBとの少量併用療法などで見直されている、サイアザイド系利尿薬ですが、日本での承認用量は欧米での投与量と比べ数倍多いのが実情です。サイアザイド系利尿薬は用量依存で代謝異常(低カリウム血症,高尿酸血症など)の副作用もあることから、厚労省では承認用量の変更を議論するための検討会をこのほど立ち上げています。

第1回降圧利尿薬に関する検討会(2008年10月22日開催)
 資料:http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/s1022-11.html

 現在、日本ではサイアザイド系利尿薬(類似系も含む)は8成分が発売されていますが、検討会ではうち4成分について、有効性及び安全性に関する文献的エビデンス等の収集及び評価し、日本高血圧学会が要望する適正用量を参考に、適正な承認用量を再検討することになりました。

一般名 商品名 日本における
承認用量
日本高血圧学会要望適正用量(1日量)
ヒドロクロロチアジド ダイクロトライド錠25mg
(万有)
1回25〜100mgを1日1〜2回経口投与 6.25mg〜25mg
(最大50mg)
インダパミド テナキシル錠1mg・2mg
(アルフレッサ ファーマ)
ナトリックス錠1mg・2mg
(京都薬品工業)
1日1回2mgを朝食後経口投与 0.5mg〜2mg
クロルタリドン ハイグロトン錠50mg
(ノバルティス ファーマ)
1日1回50〜100mgを毎日又は隔日に経口投与 6.25mg〜25mg
トリクロルメチアジド フルイトラン錠2mg
(塩野義)
1日2〜8mgを1〜2回に分割経口投与 0.5mg〜2mg

※上記以外のサイアザイド(類似)系利尿薬
メチクラン(アレステン:日本新薬)、トリパミド(ノルモナール:エーザイ)、ベンチルヒドロクロロチアジド(ベハイド:杏林)、メフルシド(バイカロン:田辺三菱)、

 今後は、成分ごとの報告書(ひな形として、ヒドロクロルチアジドの例が示されています)などの様式で得られたエビデンスを医療従事者に情報提供を行うほか、これらのエビデンスをもとに臨床試験なしに一部変更承認申請→承認の形がとられるようです。(資料4

第1回降圧利尿薬に関する検討会議事録(厚労省12月4日掲載)
    http://www.mhlw.go.jp/shingi/2008/10/txt/s1022-6.txt

12月12日 リンク追加


2008年10月30日 23:14 投稿

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