OTC新販売制度移行時のCMはこう変わる

 日本OTC医薬品協会(http://www.jsmi.jp/)は29日、TVやラジオ、新聞雑誌などのメディアを通じた広告の自主規制である、「一般用医薬品等の広告自主申し合わせ」の一部を11月より改訂すると発表しました。

「一般用医薬品等の広告自主申し合わせ」の一部改訂について
    (日本OTC医薬品協会 2008.10.29)
  http://www.jsmi.jp/advertisement/pdf/kaitei.pdf

現行:一般用医薬品等の広告自主申し合わせ(2007年4月1日改定)
  http://www.jsmi.jp/advertisement/pdf/jisyumoushiawase.pdf

 第一類の医薬品を広告する時は、新たに「薬剤師から説明を受け」、という文言が加わり、薬剤師から情報提供が行われることが広告としても伝えられることとなります。こうなってくると、ネット販売によるいわゆるIT技術を介した情報提供は、これにはあたらないかもしれませんね。

 同協会ではこの申し合わせについて、新販売制度完全施行(2009年6月)後速やかに対応するよう求めています。

現行   改訂後
解熱鎮痛剤を含むかぜ薬および解熱鎮痛薬 『この医薬品の「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。特にアルギー体質の方は服用前に医師や薬剤師等にご相談下さい。』 『この医薬品は「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。アレルギー体質の方は、必ず薬剤師、登録販売者にご相談下さい。 解熱鎮痛剤を含むかぜ薬および解熱鎮痛薬で第一類以外の医薬品
『この医薬品は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。アレルギー体質の方は、必ずご相談下さい。 第一類医薬品
H2ブロッカー配合胃腸薬 『この医薬品は「使用上の注意」をよく読んで、用法・用量を守って正しくお使い下さい。』 『この医薬品は、薬剤師から説明を受け、「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。』
指定対象品目(※) 『この医薬品の「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。』
『この医薬品は、薬剤師、登録販売者に相談のうえ、「使用上の注意」をよく読んでお使い下さい。』 指定第二類医薬品
一応自主申し合わせはないが、左記を踏襲か? 第二類医薬品(指定以外)・第三類)
  • テレビ(インターネット動画についても同様)で広告を行う場合は、制止した明確な文字で明瞭に1秒以上(解熱鎮痛剤を含むかぜ薬および解熱鎮痛薬については2秒以上)上記文言を表現する
  • 上記文言は、テレビ画面の大部分(2/3)を占め、文字は制止させる
  • 上記文言のうち、赤太文字となっている部分は、テレビ広告時も文字を朱色とし、他の文字より特に注意喚起するようにする
  • 第一類医薬品(解熱鎮痛剤を含むかぜ薬および解熱鎮痛薬は除く?)についてには、視聴者の注意を喚起するような音声も併用する(現行はH2ブロッカー配合胃腸薬のみ)

※指定対象品目:抗ヒスタミン剤を主剤とした外用薬、 殺虫剤(蚊とり線香は除く)、ナファゾリンを含有する目薬、ビスマス塩類を含有する止瀉薬、劇薬に該当する成分を含有する鎮咳去痰薬、アンモニアを含有する虫さされ用外皮用薬、抗生物質を含有する外皮用薬、サルファ剤を含有する外皮用薬及び点眼薬、副腎皮質ホルモン剤を含有する外皮用薬、血管収縮剤を含有する点鼻外用薬、メクリジンなどを含有する鎮暈薬、水虫用薬(液剤)、グリチルリチン酸等を含有する内服用薬(一部)、鎮痛鎮痙剤を主体とする胃腸薬(一部)、ヒマシ油を主体とする瀉下薬


2008年10月30日 15:28 投稿

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