ピオグリタゾン製剤の市場回収が開始(仏)

 武田薬品工業は11日、フランスにおけるピオグリタゾン製剤の市場回収を11日より開始すると発表しています。

フランスにおけるピオグリタゾン製剤の市場回収について
-EMAはピオグリタゾン製剤のベネフィット・リスクを継続協議-
(武田薬品工業株式会社2011年7月11日)
http://www.takeda.co.jp/press/article_45040.html

 私はてっきり、EMAのレビューの結果を受けてから最終決定するのだと思っていましたが、一部報道にあった通り、回収は既に規定路線だったようです。(11日のフランスでの報道もない)

 CBニュースによれば、「医療関係者向けのレターの中に、7月11日から同製剤が回収になる予定との記載があり、その後、両者で対応を協議した結果、回収が決まった。」としていますが、下記レターを見る(Google翻訳の力を借りる)と、「使用停止は7月11日から、リコールの対象となる。薬剤師は7月11日から販売しないよう推奨される」となっており、販売困難=回収となったのかもしれません。(一部報道では当局の指示で回収として自主回収ではないとの記事もあるようです)

Lettre aux professionnels de santé
Information destinée aux médecins prescripteurs et aux pharmaciens
Suspension de l’utilisation des médicaments contenant de la pioglitazone
(Actos®, Competact®)(Affsaps 2011.06.10)
http://www.afssaps.fr/content/download/34077/446201/version/1/file/Lp-110610-Suspension+Actos.pdf
(Google 翻訳 →リンク

関連情報:TOPICS
  2011.06.10 仏当局、ピオグリタゾン製剤の一時使用停止を発表
  2011.04.30  ピオグリタゾンの膀胱がんリスクへの懸念(フランス)
  2011.07.07 ピオグリタゾン製剤は中止を(npojip)

参考:CBニュース7月11日
     http://www.cabrain.net/news/article/newsId/34969.html


2011年07月12日 12:21 投稿

コメントが1つあります

  1. アポネット 小嶋

    医療関係者・患者向け情報も発出されています。

    フランスにおけるピオグリタゾン製剤の市場回収について
    -EMAはピオグリタゾン製剤のベネフィット・リスクを継続協議-
    (武田薬品工業株式会社2011年7月11日)

    医療関係者向け
    http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201106_3_mkaisyuu.pdf

    患者向け
    http://www.info.pmda.go.jp/iyaku_info/file/kigyo_oshirase_201106_3_pkaisyuu.pdf

    「フランス保健製品衛生安全庁(Afssaps)の指示に従い」と記されているので、自主回収ではないとのことのようです。